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服部武雄が主役に抜擢?新選組漫画、NUMBER8 貘九三口造「ABURA」 [注目作品]

ABURA(2) (裏少年サンデーコミックス)

ABURA(2) (裏少年サンデーコミックス)

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2023/05/19
  • メディア: Kindle版

本屋で新刊コーナーに平積みされていた漫画の2巻が気になり、手に取って裏表紙を見る。
そこに書かれていたあらすじ、

二刀流の剣士・服部武雄が三十名を超える新選組隊士を単身迎え撃つ!!

アブラマシマシ1.png

なんと服部武雄漫画だ!

アブラマシマシ3.png

るろうに剣心北海道編で、斎藤一と原田左之助と永倉新八の3人がかりで倒した今もっとも旬な新選組隊士!ついに主役に抜擢か!

はっとり3.png

これは気になる、どんな漫画だとネットを検索。
裏サンデーというサイトでお試しで読むことができた。
外では通信料が気になって、ほんのサワリしか読まなかったが。

ちょっと絵が古い気がして躊躇する。
テロール教授の石田点にも感じた事だが、意外ともう一周してるのかも。
作画家の名前は貘九三口造。オッサンっぽい名前だが女性っぽいタッチなのも気になる(女性でした)
ちなみに脚本はNUMBER8。二人とも検索しにくいペンネームである。ていうか読めないから検索できない。

アブラマシマシ2.png

ちょっと迷ったが、思い切って1巻も探してレジへ。
会計中に閃いたのだが1巻の表紙の人物は服部武雄ではない。
頭に傷があることからおそらく藤堂平助。
ひょっとして服部武雄が主役の漫画じゃないのか?早まったのかと思いつつ会計終了。

ABURA(1) (裏少年サンデーコミックス)

ABURA(1) (裏少年サンデーコミックス)

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2023/02/10
  • メディア: Kindle版


タイトルの「ABURA」ってのも気になる。
服部武雄が敵を斬りまくって、刀に脂がついて困るとか、そういうタイトルかと推理したが、なんの事はない。バトルの舞台になった油小路からだ。あまりいいタイトルだと思えないが。

で、読んでみたら面白かった。
バトルもるろ剣以上の迫力がある。
服部武雄は主役の一人という感じ。

いきなり油小路の変から始まって、どうやって連載続けるんだと思ったら次の3巻で終わりらしい。

 
アサギロの新刊も買ったが、こちらにも服部武雄が登場。
こちらはほぼモブ的扱いで、今後どうするんだろと思う。

アブラマシマシ5.png

ABURAではいまいちだった伊藤甲子太郎の描写が良い。
ずんぐりむっくりな藤堂平助無双も爽快だ。

アブラマシマシ4.png
 
このブログでは過去にここここで服部武雄漫画を追ってきた。
御陵衛士は新選組の罠と知りつつ油小路に向かったのか否かというテーマも扱ったが、このABURAでは知りつつ向かった説をとっている。

 

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ついにMMA漫画がメジャー誌に進出!波切敦「レッドブルー」 [注目作品]


レッドブルー(1) (少年サンデーコミックス)

レッドブルー(1) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 波切敦
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2022/04/18
  • メディア: Kindle版

ブログ「見えない道場本舗」で「レッドブルー」なるMMA(総合格闘技)漫画があることを知る。
掲載誌は少年サンデー。メジャー2ndを読んでるけど全然気づかなかった。メジャー誌でMMA漫画は初めてなのじゃなかろうか。頑張ってほしい。ちなみにレッドブルーの担当編集者はメジャー2ndも担当しているのだそうだ。

ボクシングじゃないでしょう満田先生5.png

それにしても1997年のヒクソンvs高田から四半世紀も経過しているというのに、いまだに格闘技漫画の新連載といえばボクシングが多い。なんでやねんと思う。

YouTubeの世界ではブレイキングダウンとか言って、
ちょっと不良っぽいMMA団体が人気らしい。
私は競技性重視の観戦スタイルだったのでちょっと不本意ではあるが、
わけえ衆にMMAがイケてると思われているというのは喜ばしいことだ。ゲホゲホ。

お試しで「レッドブルー」の1、2話を読む。
サンデーうぇぶりで読むこともできる
さすがメジャー誌。作画も話もしっかりしてる。
作者が過去に描いていたバスケ漫画も以前少し興味が湧いたこともあった。

ということでAmazonで既刊全5巻を注文。
…したかったのだが4巻だけ在庫なし。
翌日、ついでに寄った本屋で4巻を探す。

漫画のタイトルは赤コーナー、青コーナーからきていると思うのだが、
レッドブルーだったか、ブルーレッドだったかど忘れ。
ブルーレッドだとトイレの洗剤みたいだからレッドブルーだなと推理したら「ら行」の棚に発見。
でも1巻しかない。

そんなに売れてるのかと長期戦を覚悟。
手当たり次第本屋に電話しようと自宅に引き返す。
が、電話した1軒目で在庫あったので拍子抜け林冲。

ところでレッドブルーだと検索の最初に「レッドブル」が出てくるのでちょっとネット時代には不向きなタイトルだなと思う。そういえばレッドブルも格闘技にゆかりが深いメーカーですね。

Amazonの4巻はキャンセル。その後、1週間経過しても4だけ在庫無しのままだった。
手元に揃った単行本を確認すると、3巻が2刷で、他は全て初版だった。
ちなみに5巻の帯には「既刊続々重版」となっている。

ボクシングじゃないでしょう満田先生1.png

さっそく裁断して電子化していく。
この場合、順番は5→4→3→2→1の順番に電子化していく。
ネタバレは避けられない宿命なのだが、このやり方なら先の展開が記憶に定着するのを若干弱めることができる。

そしてエラーチェックを兼ねて読んでみた。
いじめられっ子が勇気を出してスポーツを始める、というのがこのジャンルのよくあるパターン。
ところがレッドブルーはいじめられっ子がいじめっ子と手を組んで、いじめから救ってくれた人を倒すために格闘技を始めるというひねった展開。

エラー出てます
ボクシングじゃないでしょう満田先生3.png

主人公はいわゆる「陰キャ」。
その価値観をまるで理解できない天性の「陽キャ」に一発食らわせたいというのが主人公の行動原理になっている。

ボクシングじゃないでしょう満田先生2.png

まずキャラ立ちさせないと…というのは分かる。
ちょっと何がなんでもなキャラ設定過ぎて、この先に色々制約が出てくるんじゃなかろうかと心配になる。

奇抜な性格設定がそれなりに生きた展開になってはいるのだが、登場するキャラクターがそんなのばっかりなので若干読んでいて疲れる。

ボクシングじゃないでしょう満田先生4.png

格闘技漫画の悪しき定番、初日からスパーやったり、MMA始めて1週間で試合することになったり無茶苦茶な展開がまず目につくのだけど、

そこを乗り越えると思いのほか、ストイックな漫画だという印象を持った。
女性キャラも全くいないわけではないが、ほぼ全員モブ扱い。
メジャーセカンドの担当編集者なのにテコ入れとかないんだろうか。
まあテコ入れするまでもないのだとしたら人気があるということで喜ばしいが。

マイナー競技漫画はルール説明等に項を裂き過ぎて、キャラ描写がおざなりになって読者が離れるということになりがちだ。レッドブルーはどうだろう。微妙な感じがする。ライバルとの因縁がいまいち弱い気もするし、主人公がグラップラーというのもマニアックだ。まあ競技のファンとしては嬉しいことしかやってないのだが。この内容で今の読者がどれぐらい受け入れられるものなのか、ぶっちゃけ想像がつかない。

ぜひ今までのMMA漫画がなしえなかった「あしたのジョー」や「スラムダンク」、「キャプテン翼」級のメガヒット作になって、競技人口を増やして日本人初のUFC王者を誕生させていただきたい!

 
コンビニに寄ったら今週のサンデーがあったので、メジャー2ndを読むついでにレッドブルーを確認。あまり最新刊から話が進んでなかったので、今後は毎週チェックするようにしよう。けっこう前の方に掲載されていたので嬉しい。しかも今週の展開は主人公以外の試合で尺を大きく取っている。若干余裕が生まれているようで喜ばしい。内容も良かった。レスラーとグラップラー、どちらが主人公の相手になるかという展開。高田本部長じゃないけどトリハダたったね。やっぱりレスラーが勝つのかなあ。あ、敵のコーチで女性キャラも出てる。

以下、今までのMMA漫画

オールラウンダー廻(1) (イブニングコミックス)

オールラウンダー廻(1) (イブニングコミックス)

  • 作者: 遠藤浩輝
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/12/21
  • メディア: Kindle版



鉄風(1) (アフタヌーンコミックス)

鉄風(1) (アフタヌーンコミックス)

  • 作者: 太田モアレ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/11/05
  • メディア: Kindle版



第1話 強い人+第2話 発光 勇気の物語『ハナカク』

第1話 強い人+第2話 発光 勇気の物語『ハナカク』

  • 作者: 松井勝法
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2018/11/18
  • メディア: Kindle版



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ネタバレあり。シン・仮面ライダー最速上映見てきたのだけれど。。。 [注目作品]

シン・仮面ライダー見てきました。

ネタバレありで感想を語ります。
まず前売り券を手に入れるところから始めますので、
ネタバレ嫌な方は今のうちにブラウザバックを。

 
前売り券。
こないだ北村龍平の新作映画見る時も前売り券の購入に苦労したけど、
シン・仮面ライダーも苦労しました。

っていうか実質、前売り券なんてものは今回存在しなかった。
ネットで調べても、おまけのついた高額な前売り券しかないのだった。

昭和な人は当日1800円、前売り1300円って認識じゃないですか。
結局、公開前日にネットで席を確保しても1900円。
時代も変わったなと思います。令和ですものね。

当日は最速上映ということで舞台挨拶の中継アリ。
客入りは9割ぐらい入ってた印象。女性も思ったより見かけた。
舞台挨拶はなんてこたあない。庵野監督いないし。

出演者によるライダーカード(入場時に貰える2枚組)開封の儀はちょっと楽しかった。
俺のカードはハチオーグと本郷猛でした。

 
そして開演。
始まりはいきなりバイクアクションから。
ライダーが血しぶきを上げながら戦闘員をやっつけていくのは「撲殺」という感じでかなり迫力。
とても良い。

これなら、やられた奴がフレームの外で復活してまた襲いかかってくるお約束も無さそうだと思った。
これまでのライダーキックって正直あまり痛そうに見えなかったのだが、シン仮面ライダーのキックは特別痛そう。

サイクロン号の変形シーンやベルトの回転ギミックなども楽しい。
ライダーの「仮面」も、通常のヘルメットから実写トランスフォーマー的に変形する。バイクも同様。

『実写トランスフォーマーの変形は有り難みがない、変形ギミックは箱根細工の如くあるべし!』という意見には同意するのだが、仮面ライダーの変身はこれ以外に処理できないと思うので、トランスフォーマーも許せる気がしてきた。それぐらいライダーの変身シーンはかっこいい。

あと緑川ルリ子役の浜辺美波が可愛い。

ルリルリ.jpg

予告の時に思ったが、この女優さんこんなに可愛かったんだと驚いた。日本一かわいいと思う。
原作のルリ子は特に人格というものが与えられてなかった気がするが、今作ではほとんど主人公である。今作は怪人からの襲われ待ちではなく、ライダーを従えて積極的に攻撃を仕掛けていくという、全く新しい構成になっている。

クモ、コウモリ、サソリ(長澤まさみ!)、ハチと各個撃破していくのだが、ハチオーグのあたりで睡魔が襲ってきた。演じる西野七瀬は見方が少し変わるほど女優魂を発揮していたのだが、この辺でシン・仮面ライダーが自分が期待する内容の映画ではないと気づいてしまったのだ。
 
庵野監督の過去二作、シン・ゴジラやシン・ウルトラマンは、
怪獣あるいは宇宙人が現れた時に政府や一般市民のリアクションが楽しい映画だった。
これを仮面ライダーでやるのは相当に難易度が高い、無理なんじゃないかと思ってもいた。

映画を見た感じだとハチオーグは少なくともひとつの街を占拠している感じだ。
ショッカー全体では日本のどれぐらいを支配しているのだろうか?
また、それらは普通に報道されているのだろうか?
一般市民は恐怖に怯えて暮らしているのか?戦っているのか?何も知らないのか?

セリフで説明されているとしたら聞き逃してるかもしれないが、
少なくとも映像では説明されてないと思う。
私は説明が欲しかった。

ハチオーグの支配するエリアでは
大勢の住民がロボットのように操られ、しかもそれは圧倒的な科学力で、簡単に成し遂げられているように見えた。非常に安っぽい演出だ。

そしてハチオーグは西洋の砦みたいなところで豪華な装飾品に囲まれ優雅な暮らし。
戦う時は日本刀。。。うーん、安っぽい。
かなり「まんが映画」的なフォーマットである。

ダムで戦うのはTV版リスペクト。
本郷が死んで一文字が後を継ぐのは原作漫画リスペクト。
そんな感じで騙されそうになるのだけれども、
過去二作と違いシン・仮面ライダーは原作をかなり大胆にアレンジ、
しかもそのアレンジが安っぽいという印象を持った。

フィルムで見れば違うのかなという予告の違和感も、結局拭えなかったものが多かった。
THE FIRSTを超えてないライダーのデザイン。
身長の違うWライダー。
いい役者だとは思うけど池松壮亮と柄本佑でなくてはならなかったのか?

 
シリーズに続けて出演している竹野内豊が今回も登場。
シン・ウルトラマンを演じた斎藤工も従えて。

この斎藤工はウルトラマンなのか?と必死に観察する。
所作からどうも違うっぽい。
そしたらオチが。。。これはちょっとやられた。
上手くミスリードを誘っている。
 

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダー(シン・仮面ライダー) 約145mm PVC&ABS&布製 塗装済み可動フィギュア

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダー(シン・仮面ライダー) 約145mm PVC&ABS&布製 塗装済み可動フィギュア

  • 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
  • 発売日: 2023/03/18
  • メディア: おもちゃ&ホビー






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空前のジンギスカン漫画月間「天幕のジャードゥーガル」「星天のオルド」「ビジャの女王」 [注目作品]

更新が滞って紹介したい作品も溜まってる。
今回は最近発売されたジンギスカン漫画3作品を紹介する。

まず最初はトマトスープの「天幕のジャードゥーガル」2巻。


天幕のジャードゥーガル 2 (ボニータ・コミックス)

天幕のジャードゥーガル 2 (ボニータ・コミックス)

  • 作者: トマトスープ
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2023/02/16
  • メディア: Kindle版

帯には漫画賞で3冠王だと書かれている。
俺は同作者の「ダンピアの冒険」が好きなのだけど、
ジャードゥーガルはいまいちピンとこないので意外だ。
まあ売れるに越したことはない。というかダンピアがもっと話題になって欲しい。

オルドう5.png

お話はジンギスカン(チンギス・カン表記)亡き後のモンゴル帝国のわちゃわちゃを描くような感じだ。
正直よく把握できていない。

オルドう4.png

ダンピアは大航海時代の世界のさまざまな文化(特に食)を可愛らしく紹介する漫画だったが、
ジャードゥーガルは可愛らしく政治の権謀術数を紹介するのだろうか?

全くベクトルが違う作品な気がする。
ジャードゥーガルの方が世間にウケてそうなのは本当に意外だ。

 
続いてのジンギスカン漫画は
「乙女戦争」の大西巷一の新作、「星天のオルド」
(※作者名を大西港一と誤記していたので修正しました。他、誤記を多数修正。申し訳ありません。)


星天のオルド タルク帝国後宮秘史 : 1 (アクションコミックス)

星天のオルド タルク帝国後宮秘史 : 1 (アクションコミックス)

  • 作者: 大西巷一
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2023/02/09
  • メディア: Kindle版

オルドとは光栄のジンギスカンゲームで有名になったアレだ。

オルドう.jpeg
(画像は「蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン」ファミコン版の衝撃のオルドシーン)

オルドう2.png
(画像は片山まさゆき「大トロ倶楽部)2巻)

中華っぽいハーレムを描いた酒見賢一の「後宮小説」というのがあった。
後宮小説はフィクションだけども、かなりリアリティを感じる作風だった。

歴史物が得意な「乙女戦争」、「ダンスマカブル」の大西巷一である。
「星天のオルド」もそういった作品なのかなと思いきや、
今回はかなりリアリティーの薄い(というか皆無な)作風でびっくりした。

簡単にいうと性技に長けたメガネくんが、
襲いかかる美人刺客を次々に性技で圧倒し、モノにしていくという構成。
20年ぐらい前のエロ漫画雑誌に載ってそうな話だ。

おるどう9.png

さらにバッファローマンにバラバラにされたミートくんの体を取り戻していくかのように、
主人公をサポートするために宦官になった舎弟のシンボルを、
勝利するたびに少しづつ取り戻していくというストーリー展開。

大西巷一は評価されるべき時期に才能に見合った評価がされてない不遇の漫画家という印象がある。
今回は絶対この漫画を売らなければと直球を放り込んできたという理解でいる。
しかし自分が作者に望んでいる作風とはかなり乖離がある。

大西氏はこれまで性描写の多い作品を描いてきた漫画家だが、それはある意味エロではなかった。
だから星天のオルドで直球のエロ漫画を描いてみても、実にパッとしない。

「星天のオルド」では描かれるリビドーが凡庸なのである。
凡人の域にまで降りてきてくれたのかもしれないが。
せっかくですけれど、「さすが大西巷一、ド変態だ!ついていけない!」という領域を見せてくれなければ詐欺というもの。見料を払う気にはなれない。

正直、二巻で合わないなと思ったら購読を打ち切るかもしれない。

1ページ目だけはエロいと思う。
おるどう8.png

 
ジンギスカン漫画、最後に紹介するのは森秀樹の「ビジャの女王」3巻。
四代目のモンケ・ハーンの時代。(こちらのジンギスカンはチンギス・ハーン表記)
モンゴル軍に攻められたペルシャの国が軍事スペシャリストの墨士に助けを求める話だ。


ビジャの女王 (3) (SPコミックス)

ビジャの女王 (3) (SPコミックス)

  • 作者: 森秀樹
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2023/02/13
  • メディア: Kindle版

この漫画も(またまた出ました)酒見賢一の名作「墨攻」の続編的な作品ということで
かなり求めるハードルが高く、序盤はいまいちな感じだった。
しかし今回発売された3巻は二段回ぐらい面白さが増したと思う。

真理を追求する学術の徒であると同時に、
生き抜くために人を欺くことを厭わない宰相ジファルの葛藤が見どころ。
最初は小悪党ぽかったが深みが増した。主人公みたいだ。

外敵もアンドレ・ザ・ジャイアントから
モンケの娘、クトゥルンになって手強さが増した。

おるどう7.png

それぞれのジンギスカン漫画の続刊に期待する。
 
おるどう10.png
(画像は桜玉吉「ブロイラーおやじFX+」収録の「花のジンギスカンちゃん」)

 
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インド人もびっくり「墨攻2」!森秀樹「ビジャの女王」 [注目作品]

こないだ久保千太郎について調べていたら、
「墨攻」(酒見賢一/森秀樹)の脚本も久保氏の仕事だと知った。
墨攻は ひろゆきもオススメ漫画にあげる名作だ。

単行本を調べたが久保氏の名前はノンクレジットである。
色んな事情があるのかもしれないが、なんかかわいそうだ。

でえ、スタジオジブリ×押井守で「墨攻」のアニメ映画化の企画もあったと知る。
酒見賢一の「後宮小説」のアニメ化である「雲のように風のように」っぽいものになっていたかもしれない。
うーん、見たかった!



 
そういえば「墨攻2」ともいうべき漫画が出ていた。
タイトルは「ビジャの女王」

本屋の新刊コーナーで、
なんか惹かれる表紙だなーと手に取ったら森秀樹。

ビジャの女王 (1) (SPコミックス)

ビジャの女王 (1) (SPコミックス)

  • 作者: 森秀樹
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2022/02/14
  • メディア: Kindle版

帯には浦沢直樹の相棒である長崎尚志絶賛の文字。

ビジャ3.png

「天竺熱風録」(田中芳樹/伊藤勢)みたいなもんかなと買って読んでみたら、
モンゴルに攻められて困ったペルシャの女王が、
戦術のプロフェッショナル集団である墨家の末裔に援護を要請するというお話だった。

ビジャ1.png

ウィキペディアを見ると、
さっさと滅んでしまった墨家がインド発祥なんて説も実際にあったらしい。
そこを膨らませてのフィクションなのか。

ビジャ2.png

気になるのが原作に「墨攻」の原作者である酒見賢一の表記がないこと。
墨家の存在は史実なので酒見賢一の登録商標というわけではないが、
ちょっと引っかかる。

脚本担当はいるのだろうか。
墨攻の久保千太郎はすでに亡くなっているし。
「ビジャの女王」は面白いのだけど、今のとこ墨攻を超えてきてはいない。
今後どうなるのか気にしている。

 
 

ビジャの女王 (1) (SPコミックス)

ビジャの女王 (1) (SPコミックス)

  • 作者: 森秀樹
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2022/02/14
  • メディア: Kindle版



墨攻(ぼっこう)(1) (ビッグコミックス)

墨攻(ぼっこう)(1) (ビッグコミックス)

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2014/05/26
  • メディア: Kindle版



タグ:墨攻 森秀樹
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差別とビルゲニアと向き合う「仮面ライダーブラックサン」 [注目作品]

ブラックさん.png
(画像はアニパロコミックス30号、高橋なの「走れコウタロー!!」より)

なんで全10話を一挙配信するんだ!
アマゾンプライムの「仮面ライダーBLACK SUN」全10話を頑張って見終わった。
正直しんどかった。

まあ辛気臭い作品だ。
以下、ネタバレありで感想を語ります。

大量のエキストラを使ったロケ、長回し、
仮面ライダー史上最大の予算がかけられたのではないかと思える豪華な画作りと
監督の演出力で最初は楽しいのだけど、早々に失速していることに段々気づいてくる。

怪人と人間が共存する日本で、
怪人が平等な世界を目指して戦うというのが大まかなストーリー。

まあ陳腐と言えば陳腐なんだけど、
モチーフに在日朝鮮人問題をもってきて、
じっくり演出しているおかげか最初は期待が高まった。

とくにヘイト集団のリーダーを演じるキングオブコメディの今野浩喜が素晴らしい。
悪の総理大臣を演じたルー大柴も素晴らしい。
ヒロインの平澤宏々路(こころ、と読むそうだ)も素晴らしい。

「ビルゲニアと我々は向き合わなきゃいけない」という制作者たちの言葉からも伝わってくるように、
そこまでしなくてもいいのにというくらい原作をリスペクトしているのも良いのだが、
向き合った結果、テーマの人種差別問題がおざなりになっている。

現実に怪人が暮らしていたら軋轢を起こして当然だ。
それがこの「ブラックサン」では「人種差別問題」の範疇で語れるほど
世の中が落ち着いている奇妙な世界なのだ。

なぜそのような世界になったのか興味が湧くし説明の必要があると思うのだが、
ドラマではほぼ語られておらず、
原作とのすり合わせであるゴルゴム結成秘話に尺が取られている。

冒頭で大仰にブチ上げられたテーマは、
「在日朝鮮人問題あるでしょ?大体そんな感じを想像しといてください」
結局これぐらいの温度の扱いでしかない。

もちろん在日朝鮮人問題と怪人はイコールではないし、
イコールだと製作陣が言っているわけでもない。

この矛盾が見ていて激しく胃もたれをするのだ。

そもそも劇中で怪人差別を訴える側が、
「怪人」という呼称をそのまま受け入れているのはおかしい。
「快人」とか、それこそ「禍威人」とか呼称を改めるのが当然だ。
 

仮面ライダーブラックサンでは、
現代と過去が交互に語られ、
現代では市民運動、過去では学生運動が描かれる。
こんな説明を事前にされていたら大抵の人は見る意欲を失うだろう。

見ていても正直面白いもんでもない。
繰り返しになるが、辛気臭い話だ。
エヴァンゲリオンのネルフ誕生編を作ったらこんな感じになるのかなあと思いながら見ていた。

主人公の西島秀俊演じるブラックサンはこの学生運動で失敗し、
独身のまま中年になって車中泊をしているという落ちぶれよう。
そこに怪人差別と戦う人間の少女と出会うことになる。

少女はおそらくYouTuberもやってるのではないか。
奇異の目で盗撮してくる中年女性に「あたしの動画に出してあげようか」、
などと威圧したりして現代的な闘い方をしてることが演出により滲み出ている。
オープニングでは国連の場で英語でスピーチをするほどに成功している。

運動で過去に失敗した経験を持つ男と、
現代で新しい時代のやり方で道を切り開いている少女。

その二人がある種の化学変化を起こしつつ怪人差別に立ち向かう、
過去の運動のマズかった部分と、現代のスマートなやり方はなんなのか?
というプロットで展開していくべきだと思うのだけど、
残念ながら前述の通り、原作とのすり合わせ的なことにこのドラマは尺を取られている。

最終回の10話まで見ていると、
正直ギャグでやっているようにも思える。

「人一人の命は地球よりも重い」なんて死ぬほど陳腐なセリフが、
このドラマでは死ぬほど繰り返されるのだけど、まあ人が死ぬ死ぬ。
とくに悪人は念入りに演出されて殺される。
「地球より重い」なんて製作陣は露程にも思っていないと思う。

だから差別反対も単なるお題目、
「ヒーローもの」を成立させるためだけにやっているので掘り下げが浅くなっている。

ラストシーンでは、
いたいけなモブ少女の掲げる人類皆平等なプラカードが、
無関心な雑踏に踏み潰されるというあざとい演出がされ、
その時に手を差し伸べたテロ集団に少女はスカウトされ、爆弾工場で働くというオチ。

どんなドラマだ!と思った。
今後語り継がれていくであろう名シーンも色々あるので見る価値はあると思うのだけど、
再び全10話を通して見るのはごめん被りたい、そんな仮面ライダーブラックサンだったのでした。

 
監督した白石和彌の作品は
「日本で一番悪い奴ら」「フルーツ宅配便 」を見ていた。
どちらも面白かった。

配信開始とほぼ同時期にニュースになったゆりやんレトリィバァの脳挫傷事件。
ダンプ松本の半生をドラマ化した「極悪女王」撮影中の事故だそうだが、
あれを監督しているのも白石和彌なのだそうだ。

脳の損傷については大事に至らず撮影続行とのことだが、
こちらの出来もちょっと気になってきてはいる。
事故まで起こすのは問題外だが、そこまで執念あげて演出しているということでもある。
ブラックサンのアクションはいまいち平凡だった気がするけど…。

 

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーBLACK SUN 【通常版】 約150mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア BAS63330

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  • 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
  • 発売日: 2022/11/18
  • メディア: 付属品



仮面ライダーBLACK RX 初回購入特典 No.434 南光太郎 フィギュア

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  • 出版社/メーカー: ノーブランド品
  • メディア:



ダンプ・ザ・ヒール(1) (ビッグコミックス)

ダンプ・ザ・ヒール(1) (ビッグコミックス)

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2022/02/28
  • メディア: Kindle版


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久しぶりに前売り券買って見た映画、北村龍平最新作「天間荘の三姉妹」 [注目作品]

のん大島優子門脇麦が出演する
映画「天間荘の三姉妹」を見てきました。

監督・北村龍平の「ヴァーサス」を見て以来のファン。
DVDは8枚、関連本は6冊持っている。
あと配信で映画1本、ゲームも1枚。

この監督の喋りを聞いたり読んだりすると元気が出るのだ。

が、今回は予告編を見てかなり不安になった。
新興宗教が作ったスピリチュアル映画といった印象をもった。
(とうぜん見てみたら全然違ったけど。)

「スカイハイ」で組んだ高橋ツトム原作と知って少し安心する。
というかスカイハイ外伝だと知ったのはだいぶ後。

しかし監督が得意とするアクション映画ではなさそう。
監督がよく「俺はアクション以外も撮れる」と豪語していたのが思い返される。
大言壮語だが行動力もハンパでない人なのは知っているが、餅は餅屋である。
観客を喜ばせるハードルはとてつもなく高い。

上映時間も2時間半。
短くカットすることを嫌う監督の性格も知っている。
その辺も併せて、我慢の時間になるだろうなと思っていた。

しかしファンが興行収入の下支えしなくてどうすると、
ムビチケというシステムに悪戦苦闘しながら前払いして映画見に行ってきました。
(ちなみにスケジュール的に見に行けるのがサービス料金の日になってしまい、前売り券買った意味なかったり)

地方の映画館の平日17時前上映という、
普通の勤めの人があまり見に来れない時間帯の回。
少ないだろうなとは思っていたが、お客さんはなんと俺含めて三人。

映画は眠くなるところが何箇所かあったのだけど、
内容がけっこう良かったせいかすぐ覚醒できた。
ちょっと泣けた。
かなりデリケートなテーマを扱った作品でもある。

 
舞台は女家族で経営する地方旅館、天間荘。
天涯孤独になった腹違いの末妹が天間荘に泊まりにくる。

天真爛漫な彼女だったが実は意識不明の重体で、
天間荘は現世と天国の狭間にあるモラトリアム人たちが過ごす旅館ということが明かされる。

彼女は旅館で働きながら、
同じような境遇のお客さんに関わりつつ、
生きるのか死ぬのかの選択を迫られる。

生きる選択をすることが再び彼女を孤独にするという葛藤。
そして天間荘の家族がなぜ皆亡くなっているのかという謎。

…素晴らしいプロットである。
予告編からは伝わってこないのが惜しすぎる。

スカイハイの外伝ということが伏せられているのはセンスあると思う。
イズコ役の柴咲コウが良すぎる。控え目な役どころで、よく出演OKしたものだと感心する。
あまりに良すぎたものだから、以前作られたTVドラマ版や映画版も柴咲コウがイズコ役だったと勘違いしていた。釈由美子だったじゃないか!

おそらく監督のツテなのだろう。
お友達価格で有名俳優がバンバン出てくる。
というか有名俳優しか出てない。
藤原紀香がずいぶん華の無い役で出てくるのでびっくりした。

 
天間荘の三姉妹 スカイハイ コミック 1-4巻セット (ヤングジャンプコミックス)

天間荘の三姉妹 スカイハイ コミック 1-4巻セット (ヤングジャンプコミックス)

  • 作者: 高橋 ツトム
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/10/17
  • メディア: コミック






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信者力が試される?桜玉吉「甲殻大戦争」 [注目作品]

最近、買って失敗したなと思ったもの。
それは「しあわせ―桜玉吉開運画集」
まあ20年以上前に出たものの中古をAmazonで購入したんですけど。

しあわせ―桜玉吉開運画集 (ビームコミックス)

しあわせ―桜玉吉開運画集 (ビームコミックス)

  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2022/07/22
  • メディア: コミック

画集というから、
MSXマガジンやログインでカット描きしてた時期のイラストでもまとめてくれてたら嬉しいなと、なんとなく思っていたのだが、もちろんそんな内容であるはずがなく。

枯れたイラストが数点、
アスキーの都合で無理くり刊行に至った暴露4コマが3ページ。
そして安っぽい包囲磁石のおまけ付き。

この包囲磁石が特に心理的ダメージが大きかった。
玉吉のイラストでも入っていれば良かったのに、
味も素っ気もなく、ただただ安っぽいんだもん。
ちなみに本の定価は1980円。

玉吉開運.png

 
私が桜玉吉の漫画を読み始めたのは1989年ごろから。
「しあわせのかたち」の暗黒魔王編の最後の方あたり。

防衛漫玉日記以降の単行本を買い集め出したのは、
電子という無限本棚を手に入れてから。
現在パソコンの桜玉吉フォルダには電子化済みの単行本が36冊。

 
そんな、そこそこ玉吉ファンな俺でも知らない作品があったことを知った。
その作品タイトルは「甲殻大戦争」

コミックマスターという、単行本形式の漫画誌で連載していたらしい。
甲殻類っぽい鎧を身に纏った女の子が主人公の、ファンタジーRPG風漫画だ。

この桜玉吉作品がコミックマスターに掲載されたのは、
2〜5号と、7〜9号。
なんと全て巻頭カラー(一話3ページフルカラー)だ。表紙も一回アリ。
ただ、6号で原稿を落とした影響か、7号で甲殻大戦争は終了しているという。
残り2回は単発の読み切りなんだそうな。

玉吉開運2.png

読んでみたい!
すぐに掲載号全てを発注。

…そのすぐあとである。
「甲殻大戦争」が、文庫「ブロイラーおやじFX+」に収録されてると知ったのは。

ちくしょおおおおおお!
「ブロイラーおやじFX」は持ってるのだが、
その文庫版は増補版みたいなことになってたらしい。
こっちなら出費も5分の1で済んだのに!

仕方ない、
「甲殻大戦争」終了後に書いた短編二作品が未読の作品であることに期待しました。
結果を先に言うと、その二作品は「ダイナマイト虚無僧」と、「キャサリん」で、
すでに「おやじの惑星増補改訂版」に収録されている作品でした。。。
なぜそこで「甲殻大戦争」も収録しておかないのだ!

 
「甲殻大戦争」は「有々有名RPG」を描いてた頃のノリの作品だった。
同作品に出てくるカニもレギュラーキャラとして登場する。
玉吉開運4.png

描かれた時期はすでにファミ通が週刊化されており、
当時の玉吉は読者の期待に反してエッセイ漫画を描いていた。
その期待されていた作風を、別紙で描いていたとは意外。
まあ6号で原稿を落としたことで、完全にそっち系は諦めたんでしょうけども。


でで、「甲殻大戦争」が収録されている
電子版「ブロイラーおやじFX+」のサンプルで目次をチェックしていると、
こちらにも未読っぽいタイトルがあるので気になって、結局購入してしまった。

本が届いたので読んでみると、
こちらの「甲殻大戦争」はフルカラーではなく、いわゆるパートカラーでの収録だったので、
コミックマスターも買っておいて良かったかなと、ちょっと慰められた気がした。
玉吉開運3.png

「FX+」の増補分に何が掲載されていたかというと、
「おやじの惑星」にも収録されていた「みじぴんな季節」。
ログインかなにかで読んだ気がする1ページ漫画「花のジンギスカンちゃん」。
(この漫画は掲載時はカラーだったが、「FX+」ではモノクロ)

さらに「UFOと私」という、単行本書き下ろしの16ページ漫画があった。
描かれた時期は「御緩漫玉日記」終了の翌年(2007年)だが、あまり病んでる感がない。
若干ドライではあるが、黄金期に語ってたようなUFO談義を回想して描いている。

 

ブロイラーおやじFX+ (ビームコミックス)

ブロイラーおやじFX+ (ビームコミックス)

  • 作者: 桜 玉吉
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/12/11
  • メディア: Kindle版






タグ:桜玉吉
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1話から捨て回?ネトフリ版「バスタード!!」のあのシーンはどうなってる? [注目作品]

バスタ.png
(画像は「課長島耕作」2巻

ついにネットフリックスでアニメ「バスタード!!」が配信開始。
最後の単行本が発売されたのが2012年。
全6巻のOVA版が1993年。

予告は「うん、結構良さそう」という感想を持ったものの、
若干の不安も感じつつ、視聴を開始したのでした。



一挙13話公開するのかよ!
ストーンオーシャンもそうだったけど、なんか慣れないよなこのパターン。

 
で、見てみたら、
び、微妙。。。

演出が違うな…というのは個人の思い入れなので言い出したらキリが無いのかもしれない。

確実なのは圧倒的に制作費が少なそうというところ。

アニメについては詳しくないが、金がかかってるかかかってないかは分かる。
パリピ孔明」をチラッと見る機会があったのだが、めちゃくちゃ金かかっていた。
たまたま見た回がそうだったのかもしれないが。

バスタードと同時期に配信開始になった「スプリガン」も1話をチラッと見たが、
けっこう良さげだけどバトルはCGなのねー、若干違和感あるとか思いながら見てた。
それらと比べると今回のバスタードはだいぶ劣る。

劣るのだが、何か希望を感じるものはあった。
この気持ちはなんなのか。
そう、第一話から捨て回という感じだったのだ。

OVA版も捨て回ありきの構成だった。
バスタードOVAは何巻だったか忘れたが、
同時期に出たジョジョのOVAは4巻が捨て回だった。

ガンダムのククルスドアンのように、
ナディアの南の島のように、
ある回が低クオリティになる代わりに盛り上げるべきところに人と金を結集させるというやり方。
あれなのではないかという期待を持った。

なにしろバスタードの演出の中で圧倒的に抜きん出ているものはエロ描写である。

ヨーコvsスライム
シーラvsハシゴ!
vsシーン・ハリ!

当時のジャンプ読者に衝撃を与えたこれらのバトルの演出さえしっかりやってくれれば、
あとが野となろうと山となろうと視聴者はこれこそバスタードだよと納得するはずなのだ。

で、ボン・ジョヴィーナの顔が違うなと思いながらも該当のシーンをドキドキしながら見たのだが、
OVA版の方が出来が良い。。。と思ってしまった。
まあどこまでいっても個人の感想でしか無いですけども。

そもそも今回のネトフリ版バスタードは女体の描写があまり上手くない。
第一話のシーラ姫が出るたびに谷間の作画が変すぎて声が出た。
スライムのシーンも「胸を揺らしとけば良いんでしょ?」って態度である。
あまりにも妄想力の貧弱な演出に、抗議を恐れて演出を劣化させたのかとすら思ったのだ。

そんな調子なので後半はながら見。
やけに丁寧に原作を追いかけているが、
どこまでアニメにするんだろうという興味で見ていた。

OVAのようにアビゲイルとの決着までか?
二期はイングウェイから始まって箱舟が落ちる辺りまで?

そしたらエライ中途半端なところで終わったてた。
絶体絶命!続きを待て!ってところなんだろうけど、二期があるのかちょっと不安だ。

 
このアニメに一番期待してたのは、
これがキッカケになって漫画が連載再開ってことだったんだけど、
今のところ何もない。

アニメの人気が爆発すればあるいは。。。という期待もあったが、俺個人の感想ではあまり爆発しそうに見えない。海外ならあるいは…。

 
これを書いている現在、
渋谷のタワーレコードで原画展をやってるそうである。
ある時期、漫画界の頂点を極めていた萩原一至の超絶作画原稿はぜひ死ぬまでに一度拝みたい。



しかしまたコロナが増えてるというニュースもあるし、
仕事も死ぬほど忙しいので躊躇している。
さてどうしよう。


 

BASTARD!!【期間限定無料】 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

BASTARD!!【期間限定無料】 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

  • 作者: 萩原一至
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2022/06/30
  • メディア: Kindle版



BASTARD!! 1-27巻セット (ジャンプコミックス)

BASTARD!! 1-27巻セット (ジャンプコミックス)

  • 作者: 萩原一至
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/03/19
  • メディア: コミック



バスタード!!-暗黒の破壊神- [DVD]

バスタード!!-暗黒の破壊神- [DVD]

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • 発売日: 1999/11/26
  • メディア: DVD



ザ・バスタード [DVD]

ザ・バスタード [DVD]

  • 出版社/メーカー: ディファレンス
  • 発売日: 2020/01/15
  • メディア: DVD



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間に合わなくなっても知らないドラゴンボール映画の超絶冒頭映像 [注目作品]

ドラゴンボールの見たことない映像が外国人のツイートから流れてきた。
悟空が筋斗雲に乗ってレッドリボンの弾幕をかいくぐりまくるという、見たことないクオリティの超絶映像だった。

なんだこれ、同人?と思って調べてみると、
どうやら現在公開中のドラゴンボール映画のプロモーションで映画冒頭の5分を公開中。
ツイートの映像はその中のさらに冒頭の数分を抜き出したものだとわかった。

改めてYouTubeでその映像を確認したが、筋斗雲以外もすごかった。



原作リスペクトが半端ない!こういうのが見たかったんだよ!
動画をコマ送りで見てみた(キーボードの「>」「<」で出来る)が幸せな時間だった。

ドラゴン超1.png

動きも素晴らしいが止め絵からしてもう鳥山明にそっくり。
色もいい。あの頃の温度が蘇ってくるのである。

ドラゴン超2.png

映画の冒頭にとんでもない金と労力を注ぎ込んで観客の心を掴むというのは映画制作における常套手段だが、本当にとんでもない金と労力をかけているなと感心することしきりだった。

ドラゴン超3.png

これで一本作ってほしー!
ドラゴン超4.png

本編が始まると、いつものツルツルテカテカのあまり見る気の起きない今時のアニメドラゴンボールなのだが、続きが見たくなってしまった。それほどのすごい映像だった。

 
しかしこの映像も、YouTubeでは本日、日曜日いっぱいの期間限定公開だそうである。
あとは劇場で見るか配信を待つしかない。
紹介するのが遅れて申し訳ないが、是非なんとかこの映像にたどり着いてほしい。

ドラゴン超5.png

そしてハリウッドで100億ぐらいかけてシン・ドラゴンボールが作られるきっかけになればなあと願ってやみません。というか作ってよ!今は世界中にファンがいるから、ぜってえ回収出来っぞ!

 

劇場版 ドラゴンボール超 スーパーヒーロー (ジャンプジェイブックスDIGITAL)

劇場版 ドラゴンボール超 スーパーヒーロー (ジャンプジェイブックスDIGITAL)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2022/06/14
  • メディア: Kindle版



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