空前のジンギスカン漫画月間「天幕のジャードゥーガル」「星天のオルド」「ビジャの女王」 [注目作品]
更新が滞って紹介したい作品も溜まってる。
今回は最近発売されたジンギスカン漫画3作品を紹介する。
まず最初はトマトスープの「天幕のジャードゥーガル」2巻。
帯には漫画賞で3冠王だと書かれている。
俺は同作者の「ダンピアの冒険」が好きなのだけど、
ジャードゥーガルはいまいちピンとこないので意外だ。
まあ売れるに越したことはない。というかダンピアがもっと話題になって欲しい。
お話はジンギスカン(チンギス・カン表記)亡き後のモンゴル帝国のわちゃわちゃを描くような感じだ。
正直よく把握できていない。
ダンピアは大航海時代の世界のさまざまな文化(特に食)を可愛らしく紹介する漫画だったが、
ジャードゥーガルは可愛らしく政治の権謀術数を紹介するのだろうか?
全くベクトルが違う作品な気がする。
ジャードゥーガルの方が世間にウケてそうなのは本当に意外だ。
続いてのジンギスカン漫画は
「乙女戦争」の大西巷一の新作、「星天のオルド」。
(※作者名を大西港一と誤記していたので修正しました。他、誤記を多数修正。申し訳ありません。)
オルドとは光栄のジンギスカンゲームで有名になったアレだ。
(画像は「蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン」ファミコン版の衝撃のオルドシーン)
(画像は片山まさゆき「大トロ倶楽部)2巻)
中華っぽいハーレムを描いた酒見賢一の「後宮小説」というのがあった。
後宮小説はフィクションだけども、かなりリアリティを感じる作風だった。
歴史物が得意な「乙女戦争」、「ダンスマカブル」の大西巷一である。
「星天のオルド」もそういった作品なのかなと思いきや、
今回はかなりリアリティーの薄い(というか皆無な)作風でびっくりした。
簡単にいうと性技に長けたメガネくんが、
襲いかかる美人刺客を次々に性技で圧倒し、モノにしていくという構成。
20年ぐらい前のエロ漫画雑誌に載ってそうな話だ。
さらにバッファローマンにバラバラにされたミートくんの体を取り戻していくかのように、
主人公をサポートするために宦官になった舎弟のシンボルを、
勝利するたびに少しづつ取り戻していくというストーリー展開。
大西巷一は評価されるべき時期に才能に見合った評価がされてない不遇の漫画家という印象がある。
今回は絶対この漫画を売らなければと直球を放り込んできたという理解でいる。
しかし自分が作者に望んでいる作風とはかなり乖離がある。
大西氏はこれまで性描写の多い作品を描いてきた漫画家だが、それはある意味エロではなかった。
だから星天のオルドで直球のエロ漫画を描いてみても、実にパッとしない。
「星天のオルド」では描かれるリビドーが凡庸なのである。
凡人の域にまで降りてきてくれたのかもしれないが。
せっかくですけれど、「さすが大西巷一、ド変態だ!ついていけない!」という領域を見せてくれなければ詐欺というもの。見料を払う気にはなれない。
正直、二巻で合わないなと思ったら購読を打ち切るかもしれない。
1ページ目だけはエロいと思う。
ジンギスカン漫画、最後に紹介するのは森秀樹の「ビジャの女王」3巻。
四代目のモンケ・ハーンの時代。(こちらのジンギスカンはチンギス・ハーン表記)
モンゴル軍に攻められたペルシャの国が軍事スペシャリストの墨士に助けを求める話だ。
この漫画も(またまた出ました)酒見賢一の名作「墨攻」の続編的な作品ということで
かなり求めるハードルが高く、序盤はいまいちな感じだった。
しかし今回発売された3巻は二段回ぐらい面白さが増したと思う。
真理を追求する学術の徒であると同時に、
生き抜くために人を欺くことを厭わない宰相ジファルの葛藤が見どころ。
最初は小悪党ぽかったが深みが増した。主人公みたいだ。
外敵もアンドレ・ザ・ジャイアントから
モンケの娘、クトゥルンになって手強さが増した。
それぞれのジンギスカン漫画の続刊に期待する。
(画像は桜玉吉「ブロイラーおやじFX+」収録の「花のジンギスカンちゃん」)
今回は最近発売されたジンギスカン漫画3作品を紹介する。
まず最初はトマトスープの「天幕のジャードゥーガル」2巻。
帯には漫画賞で3冠王だと書かれている。
俺は同作者の「ダンピアの冒険」が好きなのだけど、
ジャードゥーガルはいまいちピンとこないので意外だ。
まあ売れるに越したことはない。というかダンピアがもっと話題になって欲しい。
お話はジンギスカン(チンギス・カン表記)亡き後のモンゴル帝国のわちゃわちゃを描くような感じだ。
正直よく把握できていない。
ダンピアは大航海時代の世界のさまざまな文化(特に食)を可愛らしく紹介する漫画だったが、
ジャードゥーガルは可愛らしく政治の権謀術数を紹介するのだろうか?
全くベクトルが違う作品な気がする。
ジャードゥーガルの方が世間にウケてそうなのは本当に意外だ。
続いてのジンギスカン漫画は
「乙女戦争」の大西巷一の新作、「星天のオルド」。
(※作者名を大西港一と誤記していたので修正しました。他、誤記を多数修正。申し訳ありません。)
星天のオルド タルク帝国後宮秘史 : 1 (アクションコミックス)
- 作者: 大西巷一
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2023/02/09
- メディア: Kindle版
オルドとは光栄のジンギスカンゲームで有名になったアレだ。
(画像は「蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン」ファミコン版の衝撃のオルドシーン)
(画像は片山まさゆき「大トロ倶楽部)2巻)
中華っぽいハーレムを描いた酒見賢一の「後宮小説」というのがあった。
後宮小説はフィクションだけども、かなりリアリティを感じる作風だった。
歴史物が得意な「乙女戦争」、「ダンスマカブル」の大西巷一である。
「星天のオルド」もそういった作品なのかなと思いきや、
今回はかなりリアリティーの薄い(というか皆無な)作風でびっくりした。
簡単にいうと性技に長けたメガネくんが、
襲いかかる美人刺客を次々に性技で圧倒し、モノにしていくという構成。
20年ぐらい前のエロ漫画雑誌に載ってそうな話だ。
さらにバッファローマンにバラバラにされたミートくんの体を取り戻していくかのように、
主人公をサポートするために宦官になった舎弟のシンボルを、
勝利するたびに少しづつ取り戻していくというストーリー展開。
大西巷一は評価されるべき時期に才能に見合った評価がされてない不遇の漫画家という印象がある。
今回は絶対この漫画を売らなければと直球を放り込んできたという理解でいる。
しかし自分が作者に望んでいる作風とはかなり乖離がある。
大西氏はこれまで性描写の多い作品を描いてきた漫画家だが、それはある意味エロではなかった。
だから星天のオルドで直球のエロ漫画を描いてみても、実にパッとしない。
「星天のオルド」では描かれるリビドーが凡庸なのである。
凡人の域にまで降りてきてくれたのかもしれないが。
せっかくですけれど、「さすが大西巷一、ド変態だ!ついていけない!」という領域を見せてくれなければ詐欺というもの。見料を払う気にはなれない。
正直、二巻で合わないなと思ったら購読を打ち切るかもしれない。
1ページ目だけはエロいと思う。
ジンギスカン漫画、最後に紹介するのは森秀樹の「ビジャの女王」3巻。
四代目のモンケ・ハーンの時代。(こちらのジンギスカンはチンギス・ハーン表記)
モンゴル軍に攻められたペルシャの国が軍事スペシャリストの墨士に助けを求める話だ。
この漫画も(またまた出ました)酒見賢一の名作「墨攻」の続編的な作品ということで
かなり求めるハードルが高く、序盤はいまいちな感じだった。
しかし今回発売された3巻は二段回ぐらい面白さが増したと思う。
真理を追求する学術の徒であると同時に、
生き抜くために人を欺くことを厭わない宰相ジファルの葛藤が見どころ。
最初は小悪党ぽかったが深みが増した。主人公みたいだ。
外敵もアンドレ・ザ・ジャイアントから
モンケの娘、クトゥルンになって手強さが増した。
それぞれのジンギスカン漫画の続刊に期待する。
(画像は桜玉吉「ブロイラーおやじFX+」収録の「花のジンギスカンちゃん」)
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