ワンピ、幽白、かしこい消費者が年末年始に見たネットフリックス [実写映画化希望!]
年始にまとめて見たネットフリックスの配信作を紹介するよ。
ひと月契約で790円でこれだけ見られるのは、ビデオレンタルすること考えたら安すぎるね。
広告付きプランだけど、ほとんど広告見てない気がする。
見たいの見たら解約。これが賢い利用方法だと思う。
「聖域サンクチュアリ」
CGでも映像化不可能気味な相撲の世界を、
協会への忖度なしにマネーパワーで描き切った連続ドラマ。
空気読まないクソガキが、チミモウリョウうごめく聖域に足を踏み入れる。
「こちらも薄謝でお願いしてる身ですし、役者さんに無茶はさせられませんよ。
それよりみんな無理なく仲良く、程々で行きましょう。」
…ってところが一切感じられない、すごい。4回泣きました。
「ある用務員」で見て、こいつ本当に役者なの?どこから連れてきたの?
…とビビった一ノ瀬ワタルが主演。
記者の女の子は沢尻エリカかと思ったら、ガッキーの後にポッキーのCMやった子だった。
大河の代役もこの子がやれば良かったのに。
寺本莉緒の胸がひたすら揺れていた。ある意味、デッドオアアライブの実写映画版である。
あんなの嘘だと思っていました。お詫び申し上げます。
これ見終わった後、貴闘力のYouTubeチャンネルをひたすら見続けてしまった。
「ワンピース」
原作の初期を映画向きになるように再構成してはいるのだが、
アホな映画マンにありがちな、「俺が一般ウケするように手直ししてやんよ」感がない。
あくまで原作が聖典であり、制作者は殉教者。世界観を忠実に、細部まで気合い入れてコントロールして映像化している。外国人にここまでリスペクトされてしまう尾田栄一郎は偉大な漫画家だ。
ゾロ役の真剣佑の肉体がすごい。まるで漫画だ。
コビー役が漫画みたいに細すぎる。調べてみたら性の定義の難しい人だった。
アメリカ版のアニメでは、タバコの代わりにアメを舐めていたサンジだったが、ネトフリ版ではそれすら無くなってしまったのは悲しい。
「幽遊白書」
やはり映像は豪華だが、聖域やワンピに比べると濃さがそれほどでもなく、
映画というよりニチアサ豪華版という感じの演出に感じた。
戸愚呂編までを映像化。
原作が映像化向きになるのはこれ以降だと思うので、第二期が楽しみな作りではあった。
売れ線バトル漫画のお約束にのっとったキャラクターデザインをなるべく忠実に映像化。
妖狐化した鞍馬など、少し不思議な感じになっている。
幽助の制服は3年奇面組っぽい。
批判の多いぼたん役だけど、これはこれで怪しくていいと思う。
シナリオを再構成した結果、雪村と雪菜の距離が近くなり、名前が変に被ってることに気づく。
「VIVANT」
日本も韓国に倣って世界進出を狙おう、
というテーマでTBSが作ったスペシャル連続ドラマなのだそうだ。
ネットフリックスでなくても見ることができる。
堺雅人、二階堂ふみ、阿部寛、役所広司、嵐二宮、林原めぐみなどの豪華キャスト。
お話は要するに「24トゥエンティーフォー」で、衣装と撮影地がスターウォーズ。
ドンデン返しと究極の選択のつるべうちで疲れるし、後に残るものは割と無い。
映像も割とライブ感ある荒い感じで、いかにも日本のTVドラマって感じ。
24と違うのは、主人公が人道的にどうかというような行為をした後、
緊急避難で正当防衛だしで押し切って気にもとめないのがトゥエンティーフォーだったが、
VIVANTは丁寧にフォローを入れており、リアリティーないけどこれは日本ドラマ独自のお家芸だと強みになる可能性も感じる。ある種、職人芸だ。
キーワードとなる「別班」という言葉はこのドラマで初めて知りました。
ちと陰謀論好きそうですけど。
「プルートゥ」
ものすごい作画と動き。
しかし浦沢直樹の解像度の高い作風が、
鉄腕アトムの世界のアラを目立たせる相性の悪さは以前ブログに書いた通り。
強烈な不条理を、感動のドラマが素通りしていく。
どうせなら浦沢直樹はロボットと人権についての外伝を描くべきだと思う。
それは読んでみたい。
「ちひろさん」
ショムニの安田弘之の漫画の映画化&ネトフリ独占配信。
原作者の苦手なところ毒消しされていて、いい塩梅に。
元風俗嬢のヒロインを演じるのが有村架純。
濡れ場はあるが、脱ぎはしない!
台本読んで、「風俗嬢役は面白そうだけど、裸は嫌!」って断ったんだろうか。
それはともかく、やっぱりこの人、芸風がキョンキョンに似てる。
二回泣いた。ナカジが焼きそば食って泣くところ。
「トークサバイバー」1&2
2のアンジャッシュ渡部が面白かったので1も見た。
ドラマを演じる流れで笑える話をするという、「笑ってはいけない」の亜流みたいな企画。
とんでもない予算をかけて映像を作っているが、そこは蛇足としか思えずほとんど飛ばしてしまった。
勝ち残りとか脱落の基準もよく分からない。
【まとめ】
「バスタード!」をワンピースぐらいのお金かけて実写映像化してほしい。
ひと月契約で790円でこれだけ見られるのは、ビデオレンタルすること考えたら安すぎるね。
広告付きプランだけど、ほとんど広告見てない気がする。
見たいの見たら解約。これが賢い利用方法だと思う。
「聖域サンクチュアリ」
CGでも映像化不可能気味な相撲の世界を、
協会への忖度なしにマネーパワーで描き切った連続ドラマ。
空気読まないクソガキが、チミモウリョウうごめく聖域に足を踏み入れる。
「こちらも薄謝でお願いしてる身ですし、役者さんに無茶はさせられませんよ。
それよりみんな無理なく仲良く、程々で行きましょう。」
…ってところが一切感じられない、すごい。4回泣きました。
「ある用務員」で見て、こいつ本当に役者なの?どこから連れてきたの?
…とビビった一ノ瀬ワタルが主演。
記者の女の子は沢尻エリカかと思ったら、ガッキーの後にポッキーのCMやった子だった。
大河の代役もこの子がやれば良かったのに。
寺本莉緒の胸がひたすら揺れていた。ある意味、デッドオアアライブの実写映画版である。
あんなの嘘だと思っていました。お詫び申し上げます。
これ見終わった後、貴闘力のYouTubeチャンネルをひたすら見続けてしまった。
「ワンピース」
原作の初期を映画向きになるように再構成してはいるのだが、
アホな映画マンにありがちな、「俺が一般ウケするように手直ししてやんよ」感がない。
あくまで原作が聖典であり、制作者は殉教者。世界観を忠実に、細部まで気合い入れてコントロールして映像化している。外国人にここまでリスペクトされてしまう尾田栄一郎は偉大な漫画家だ。
ゾロ役の真剣佑の肉体がすごい。まるで漫画だ。
コビー役が漫画みたいに細すぎる。調べてみたら性の定義の難しい人だった。
アメリカ版のアニメでは、タバコの代わりにアメを舐めていたサンジだったが、ネトフリ版ではそれすら無くなってしまったのは悲しい。
「幽遊白書」
やはり映像は豪華だが、聖域やワンピに比べると濃さがそれほどでもなく、
映画というよりニチアサ豪華版という感じの演出に感じた。
戸愚呂編までを映像化。
原作が映像化向きになるのはこれ以降だと思うので、第二期が楽しみな作りではあった。
売れ線バトル漫画のお約束にのっとったキャラクターデザインをなるべく忠実に映像化。
妖狐化した鞍馬など、少し不思議な感じになっている。
幽助の制服は3年奇面組っぽい。
批判の多いぼたん役だけど、これはこれで怪しくていいと思う。
シナリオを再構成した結果、雪村と雪菜の距離が近くなり、名前が変に被ってることに気づく。
「VIVANT」
日本も韓国に倣って世界進出を狙おう、
というテーマでTBSが作ったスペシャル連続ドラマなのだそうだ。
ネットフリックスでなくても見ることができる。
堺雅人、二階堂ふみ、阿部寛、役所広司、嵐二宮、林原めぐみなどの豪華キャスト。
お話は要するに「24トゥエンティーフォー」で、衣装と撮影地がスターウォーズ。
ドンデン返しと究極の選択のつるべうちで疲れるし、後に残るものは割と無い。
映像も割とライブ感ある荒い感じで、いかにも日本のTVドラマって感じ。
24と違うのは、主人公が人道的にどうかというような行為をした後、
緊急避難で正当防衛だしで押し切って気にもとめないのがトゥエンティーフォーだったが、
VIVANTは丁寧にフォローを入れており、リアリティーないけどこれは日本ドラマ独自のお家芸だと強みになる可能性も感じる。ある種、職人芸だ。
キーワードとなる「別班」という言葉はこのドラマで初めて知りました。
ちと陰謀論好きそうですけど。
「プルートゥ」
ものすごい作画と動き。
しかし浦沢直樹の解像度の高い作風が、
鉄腕アトムの世界のアラを目立たせる相性の悪さは以前ブログに書いた通り。
強烈な不条理を、感動のドラマが素通りしていく。
どうせなら浦沢直樹はロボットと人権についての外伝を描くべきだと思う。
それは読んでみたい。
「ちひろさん」
ショムニの安田弘之の漫画の映画化&ネトフリ独占配信。
原作者の苦手なところ毒消しされていて、いい塩梅に。
元風俗嬢のヒロインを演じるのが有村架純。
濡れ場はあるが、脱ぎはしない!
台本読んで、「風俗嬢役は面白そうだけど、裸は嫌!」って断ったんだろうか。
それはともかく、やっぱりこの人、芸風がキョンキョンに似てる。
二回泣いた。ナカジが焼きそば食って泣くところ。
「トークサバイバー」1&2
2のアンジャッシュ渡部が面白かったので1も見た。
ドラマを演じる流れで笑える話をするという、「笑ってはいけない」の亜流みたいな企画。
とんでもない予算をかけて映像を作っているが、そこは蛇足としか思えずほとんど飛ばしてしまった。
勝ち残りとか脱落の基準もよく分からない。
【まとめ】
「バスタード!」をワンピースぐらいのお金かけて実写映像化してほしい。
一級エロ建築士、鬼ノ仁が描く「一級建築士矩子の設計思考」 [実写映画化希望!]
今回オススメする漫画は
鬼ノ仁「一級建築士矩子(かなこ)の設計思考」。
なんと一級建築士が描いた建築漫画だ。
面白そうだろう。
なんで一級建築士が漫画なんか描いているのか分からない。
というかこの漫画、用語や理論が難しく、正直なに描いてるか分からない部分も多い。
ハッキリ言って詰め込みすぎだ。文字が潰れているぐらい細かくて分からない箇所もある。
というか、
こんな漫画が俗悪たる劇画の巣窟と噂される漫画ゴラクで連載しているというのも分からない。
作者は普段エロ漫画を描いているらしい。
一級建築士がなぜエロ漫画を描いているのだ。
(画像は「鬼ノ仁短篇集 愛情表現」Kindle Unlimited対象作品/18禁)
漫画を読めば分かるが、一級建築士の資格は誰でも取れるものではない。
2巻で資格試験の様子が描かれていてオススメなのだが、人間業ではない。
エロ漫画表現を単純に邪悪と切り捨てていけない理由がここにある。
わからんことだらけだ。
一級建築士がエロ漫画を描く理由。
まずそれを描くべきなのではないか。
アメリカよ、これが日本だ。
前述の通り、この漫画は何描いているか分からない部分がある。
かといって、分からない部分が「ヒカルの碁」のように分かった気にさせる演出にも乏しいと自分は感じる。
エロ漫画家に一級建築士の霊が取り憑く漫画にすれば良かったのではないか。
こんな漫画が続く訳が無い。
繰り返しになるが俗悪な劇画の巣窟たる漫画ゴラクの連載なのだ。
作者もそう思っているが、なんと数多のボーダーを乗り越え、現在3巻目を用意しようとしている。
単行本1巻は1年で4刷り。
建築雑誌も注目の漫画として取り上げているらしい。
奇跡がここにあるのだ。そこに立ち会わない手はないだろう。
ボーダーにあるからこそ、作者はありったけのものを詰め込んでいる。
出し惜しみなしだ。
わたしゃ、その熱意にうたれるのである。
作中には、
読者を惹きつけるための作者の努力も散見する。
本来、パンツはくだろうという危険な場所にスカートで立ち入ったり、
流行りのお一人様グルメルポ漫画の要素もある。
ちなみにヒロインの経営する設計事務所は飲み屋も併設している。
(カフェや食堂を併設した事務所は実際にあるらしい)
おそらく、そのうちNHKで連ドラ化するのではなかろうか。
ヒロイン役は浜辺美波か。
おそらくすでに漫画を読んで、「美波、この役がやりたいです」と事務所に働きかけている頃だ。
世の中に建築ドラマブームを巻き起こせば、
星里もちるの「りびんぐゲーム」の再評価、ドラマ化もあるかもしれない。
もうネットフリックスは動き始めているかもしれない。
みんなも買おう!「一級建築士矩子の設計思考」!
鬼ノ仁「一級建築士矩子(かなこ)の設計思考」。
なんと一級建築士が描いた建築漫画だ。
面白そうだろう。
なんで一級建築士が漫画なんか描いているのか分からない。
というかこの漫画、用語や理論が難しく、正直なに描いてるか分からない部分も多い。
ハッキリ言って詰め込みすぎだ。文字が潰れているぐらい細かくて分からない箇所もある。
というか、
こんな漫画が俗悪たる劇画の巣窟と噂される漫画ゴラクで連載しているというのも分からない。
作者は普段エロ漫画を描いているらしい。
一級建築士がなぜエロ漫画を描いているのだ。
(画像は「鬼ノ仁短篇集 愛情表現」Kindle Unlimited対象作品/18禁)
漫画を読めば分かるが、一級建築士の資格は誰でも取れるものではない。
2巻で資格試験の様子が描かれていてオススメなのだが、人間業ではない。
エロ漫画表現を単純に邪悪と切り捨てていけない理由がここにある。
わからんことだらけだ。
一級建築士がエロ漫画を描く理由。
まずそれを描くべきなのではないか。
アメリカよ、これが日本だ。
前述の通り、この漫画は何描いているか分からない部分がある。
かといって、分からない部分が「ヒカルの碁」のように分かった気にさせる演出にも乏しいと自分は感じる。
エロ漫画家に一級建築士の霊が取り憑く漫画にすれば良かったのではないか。
こんな漫画が続く訳が無い。
繰り返しになるが俗悪な劇画の巣窟たる漫画ゴラクの連載なのだ。
作者もそう思っているが、なんと数多のボーダーを乗り越え、現在3巻目を用意しようとしている。
単行本1巻は1年で4刷り。
建築雑誌も注目の漫画として取り上げているらしい。
奇跡がここにあるのだ。そこに立ち会わない手はないだろう。
ボーダーにあるからこそ、作者はありったけのものを詰め込んでいる。
出し惜しみなしだ。
わたしゃ、その熱意にうたれるのである。
作中には、
読者を惹きつけるための作者の努力も散見する。
本来、パンツはくだろうという危険な場所にスカートで立ち入ったり、
流行りのお一人様グルメルポ漫画の要素もある。
ちなみにヒロインの経営する設計事務所は飲み屋も併設している。
(カフェや食堂を併設した事務所は実際にあるらしい)
おそらく、そのうちNHKで連ドラ化するのではなかろうか。
ヒロイン役は浜辺美波か。
おそらくすでに漫画を読んで、「美波、この役がやりたいです」と事務所に働きかけている頃だ。
世の中に建築ドラマブームを巻き起こせば、
星里もちるの「りびんぐゲーム」の再評価、ドラマ化もあるかもしれない。
もうネットフリックスは動き始めているかもしれない。
みんなも買おう!「一級建築士矩子の設計思考」!
けなすために「聖闘士星矢 The Beginning」を観に行く [実写映画化希望!]
約束された爆死映画。
けなすために「聖闘士星矢 The Beginning」を観てきましたよ!
でも意外に面白かったのでした!いやあ、この監督、才能あるわ。
毎度混乱するチケットの事前購入ですが、今回は事前にコンビニで買えた。1500円。
印刷されたコードを入力し、当日にネットで座席予約。そこからさらに映画館で発券。
日曜昼で劇場ロビーは大にぎわい。世間はGW初日なのか?併設の駐車場は満車で止められず。
みんなスーパーマリオを観に来たのかな?
星矢のシアターはお客さん5人!こりゃあ間違いなく死んでそう。
なぜ俺はこの映画をけなしたかったのか。
クロスのデザインがダメ。これに尽きる。
青銅だから青?ペガサスだから模様いっぱいつけてみましたな感じ。
なによりフルフェイスのヘルメットってのは。。。
eiga.comのトメック・バギンスキー監督インタビューによると、
>バギンスキー監督:聖衣は完成までに最も長いプロセスを要しました。最初はいろいろなデザインを作りました。もちろん、原作漫画やアニメを強く踏襲したデザインもです。また、特にハリウッドの著名デザイナーにも多く案を出してもらいました。
デザイン集出してくれ!
>しかし、プロジェクトの最初期にそうしたデザイン案を車田正美先生にお見せしたときに、「こうじゃないんだよね」と言われたんです。原作の再現が大事なわけではない、と。車田先生は「自分は聖衣を最初に描いたとき、古代ギリシャの鎧をベースに作っていた」とも言っていて、ハッと気づかされたんです。
>今までのデザインを全部捨てて、実際にギリシャやヨーロッパの鎧をつくる鍛冶屋に協力をあおぎ、「やはり『聖闘士星矢』のシルエットは残したい。そのうえでどうすれば」などと相談しながら、本物の西洋の鎧と同じ製法で創出していきました。
なんとあのデザインは車田正美お墨付きだった!
…だからどうしたという感じ。
そこは「先生、それは違います!」って食い下がるべきところだろう。
さらに予告では、原作の辰巳徳丸にあたるマイロックというキャラクターが暗黒聖闘士っぽい敵をやっつけていたので気づいた。辰巳をこんな強キャラにしてるということは、紫龍、氷河、瞬は出てこないという推測ができる(実際出てこなかった)。誰が観に行くんだそんな映画!
そんな映画を観に行く俺。
で、観てみたら、意外と面白かった。ギャフンという話。
いやこの監督、いい仕事してますわ。
魔鈴さんのもとで修行する星矢がコスモに目覚め、一輝を倒すまでというのが大まかな構成。
「岩を割ってみせて」からの「原始でできている」理論などもきっちり再現してくれている。
真剣佑は非常に格好良く、まさに星矢。最後の最後で披露するが筋肉もバッキバキだ。
あの体は相当苦労して作ったに違いない。
少し気になるのは、特訓しても星矢の服がまるで痛まないし、髪も綺麗にセットされたままだということ。アニメ版における、クロスを装着すると服が変わるというのを映画でも再現しているので、その辺はあまり気にしない方針らしい。
アンディ・チャンがコーディネートするアクションも良い。殺しに行く殺陣だ。即興で映画の常識を覆そうなんてラフさはなく、おそらく綿密にバギンスキー監督と打ち合わせて画面を作っている。
庵野監督はコレですらリテイク出すのかもしれんが。
クロスはペンダントに内蔵されているおり、「Ω」やCGアニメ版と同じ方式。
違うのは、ペンダントからクロスボックスが出てくるところだ。
装着シークエンスは思ったよりかなりかっこいい。何故これをもっと予告で流さないのか。
ペガサスクロスの最初のデザインは最初期の原作版のデザイン、というよりカシオスと戦った時の防具に似ている。「クロスは進化変形する」というのを暗示していて非常に良いと思う。
そして最終決戦で問題のペガサスクロスのお披露目となるわけですが、
やっぱり格好悪い。カッコ悪すぎる。台無しである。
ペガサスクロスはいわば主人公である。
主人公を変えて、誰が観に来たいと思うのか。
せめてヘルメットで無ければと思う。こういうのは俳優の顔を見せるためにラストバトルでは脱ぐのがお約束だが、聖闘士星矢は脱がない。ラストバトルがほぼCGなので、頭髪をCG化するのが面倒なのだろうか。
しかもこのカッコ悪いヘルメットがポスターのメインビジュアルなのである。
それでお客さんなんか来るわきゃない。
その辺を隠して予告編作り直せば客入りも多少上向きになると思うのだが、、、
敵を最新の科学力を持った巨大企業にして、カーチェイスにガンアクションと一般層を取り込もうと盛りだくさんだ。その中で特に成功しているのはクリスチャンベールのように見栄を切る辰巳マイロックのガンカタなのだが、それは聖闘士星矢本来の持ち味では全くないのが問題だ。
全方位に向けて楽しめる映画にしようという監督の心尽しは伝わってくるが、それは同時に尖ったところのないありふれた作品に近づける作業になり、作品が持つ爆発力を抑えてしまった結果になってしまっていると思う。
一般人客を呼び込みたいので色々脚色したら、一般人も原作ファンも見に来ませんでした。
こんなこともう何回繰り返すのか。
公開前から勝負あった感じになっている。
なぜかファムケ・ヤンセンが生き残ったが、続編は無いだろう。残念でならない。
あと気になったのが、覚醒して暴走するアテナを止めるクライマックス。 まっ裸になった真剣佑が助けるのだが、特にロジックがあるわけでもなく「最後に愛が勝つ」な感じなのはどうかと思う。
一輝が射手座のペンダントをちらつかせて次回を匂わせて終わるのだが、そんなことをするよりも射手座のクロスを装着させて止めさせるべきではなかったのか。覚醒したアテナの服装が変わってしまうのは許せるのだが、暴走が止まると元の服に戻ってしまうのは非常に安っぽい。
安っぽいついでに「高度な科学力で不思議なパワーを解析して超人兵士を量産する」みたいなアレンジもかなり作品に安っぽさを醸し出させていると思う。実写ストリートファイターな空気が充満していて、観客を遠ざけている。
けなすために「聖闘士星矢 The Beginning」を観てきましたよ!
でも意外に面白かったのでした!いやあ、この監督、才能あるわ。
毎度混乱するチケットの事前購入ですが、今回は事前にコンビニで買えた。1500円。
印刷されたコードを入力し、当日にネットで座席予約。そこからさらに映画館で発券。
日曜昼で劇場ロビーは大にぎわい。世間はGW初日なのか?併設の駐車場は満車で止められず。
みんなスーパーマリオを観に来たのかな?
星矢のシアターはお客さん5人!こりゃあ間違いなく死んでそう。
なぜ俺はこの映画をけなしたかったのか。
クロスのデザインがダメ。これに尽きる。
青銅だから青?ペガサスだから模様いっぱいつけてみましたな感じ。
なによりフルフェイスのヘルメットってのは。。。
eiga.comのトメック・バギンスキー監督インタビューによると、
>バギンスキー監督:聖衣は完成までに最も長いプロセスを要しました。最初はいろいろなデザインを作りました。もちろん、原作漫画やアニメを強く踏襲したデザインもです。また、特にハリウッドの著名デザイナーにも多く案を出してもらいました。
デザイン集出してくれ!
>しかし、プロジェクトの最初期にそうしたデザイン案を車田正美先生にお見せしたときに、「こうじゃないんだよね」と言われたんです。原作の再現が大事なわけではない、と。車田先生は「自分は聖衣を最初に描いたとき、古代ギリシャの鎧をベースに作っていた」とも言っていて、ハッと気づかされたんです。
>今までのデザインを全部捨てて、実際にギリシャやヨーロッパの鎧をつくる鍛冶屋に協力をあおぎ、「やはり『聖闘士星矢』のシルエットは残したい。そのうえでどうすれば」などと相談しながら、本物の西洋の鎧と同じ製法で創出していきました。
なんとあのデザインは車田正美お墨付きだった!
…だからどうしたという感じ。
そこは「先生、それは違います!」って食い下がるべきところだろう。
さらに予告では、原作の辰巳徳丸にあたるマイロックというキャラクターが暗黒聖闘士っぽい敵をやっつけていたので気づいた。辰巳をこんな強キャラにしてるということは、紫龍、氷河、瞬は出てこないという推測ができる(実際出てこなかった)。誰が観に行くんだそんな映画!
そんな映画を観に行く俺。
で、観てみたら、意外と面白かった。ギャフンという話。
いやこの監督、いい仕事してますわ。
魔鈴さんのもとで修行する星矢がコスモに目覚め、一輝を倒すまでというのが大まかな構成。
「岩を割ってみせて」からの「原始でできている」理論などもきっちり再現してくれている。
真剣佑は非常に格好良く、まさに星矢。最後の最後で披露するが筋肉もバッキバキだ。
あの体は相当苦労して作ったに違いない。
少し気になるのは、特訓しても星矢の服がまるで痛まないし、髪も綺麗にセットされたままだということ。アニメ版における、クロスを装着すると服が変わるというのを映画でも再現しているので、その辺はあまり気にしない方針らしい。
アンディ・チャンがコーディネートするアクションも良い。殺しに行く殺陣だ。即興で映画の常識を覆そうなんてラフさはなく、おそらく綿密にバギンスキー監督と打ち合わせて画面を作っている。
庵野監督はコレですらリテイク出すのかもしれんが。
クロスはペンダントに内蔵されているおり、「Ω」やCGアニメ版と同じ方式。
違うのは、ペンダントからクロスボックスが出てくるところだ。
装着シークエンスは思ったよりかなりかっこいい。何故これをもっと予告で流さないのか。
ペガサスクロスの最初のデザインは最初期の原作版のデザイン、というよりカシオスと戦った時の防具に似ている。「クロスは進化変形する」というのを暗示していて非常に良いと思う。
そして最終決戦で問題のペガサスクロスのお披露目となるわけですが、
やっぱり格好悪い。カッコ悪すぎる。台無しである。
ペガサスクロスはいわば主人公である。
主人公を変えて、誰が観に来たいと思うのか。
せめてヘルメットで無ければと思う。こういうのは俳優の顔を見せるためにラストバトルでは脱ぐのがお約束だが、聖闘士星矢は脱がない。ラストバトルがほぼCGなので、頭髪をCG化するのが面倒なのだろうか。
しかもこのカッコ悪いヘルメットがポスターのメインビジュアルなのである。
それでお客さんなんか来るわきゃない。
その辺を隠して予告編作り直せば客入りも多少上向きになると思うのだが、、、
敵を最新の科学力を持った巨大企業にして、カーチェイスにガンアクションと一般層を取り込もうと盛りだくさんだ。その中で特に成功しているのはクリスチャンベールのように見栄を切る辰巳マイロックのガンカタなのだが、それは聖闘士星矢本来の持ち味では全くないのが問題だ。
全方位に向けて楽しめる映画にしようという監督の心尽しは伝わってくるが、それは同時に尖ったところのないありふれた作品に近づける作業になり、作品が持つ爆発力を抑えてしまった結果になってしまっていると思う。
一般人客を呼び込みたいので色々脚色したら、一般人も原作ファンも見に来ませんでした。
こんなこともう何回繰り返すのか。
公開前から勝負あった感じになっている。
なぜかファムケ・ヤンセンが生き残ったが、続編は無いだろう。残念でならない。
あと気になったのが、覚醒して暴走するアテナを止めるクライマックス。 まっ裸になった真剣佑が助けるのだが、特にロジックがあるわけでもなく「最後に愛が勝つ」な感じなのはどうかと思う。
一輝が射手座のペンダントをちらつかせて次回を匂わせて終わるのだが、そんなことをするよりも射手座のクロスを装着させて止めさせるべきではなかったのか。覚醒したアテナの服装が変わってしまうのは許せるのだが、暴走が止まると元の服に戻ってしまうのは非常に安っぽい。
安っぽいついでに「高度な科学力で不思議なパワーを解析して超人兵士を量産する」みたいなアレンジもかなり作品に安っぽさを醸し出させていると思う。実写ストリートファイターな空気が充満していて、観客を遠ざけている。
黒崎レイナが素晴らしいTVドラマ版「ハイポジ」を見たよ。 [実写映画化希望!]
アマゾンプライムでTVドラマ版「ハイポジ」を見終わった。
新刊が出ればほぼ確実に買っている漫画家、きらたかしの初の映像化作品!
(なぜ「赤灯えれじい」を実写化しないのだ?)
目が覚めたら体も時代もバブルの頃に戻っていて、
二度目の青春をやり直すというスジなのですが、
とにかくヒロイン役の女の子が漫画にそっくりすぎて素晴らしすぎる。
黒崎レイナさんというらしい。写真集買っちゃおうかと思ったぐらいだ。
TVドラマってパパパパパーっと反射神経で撮ってくもんだと思うけど、
たまにねちっこく映画っぽい演出する作品もある。
ハイポジは後者で、特にラブホのシーンなどは水商売っぽい女の化粧品の匂いまで伝わってくるような濃い演出だった。
キャストも演技力重視で(選べるポジションは)選んでる感じ。
たまに自由演技発表会みたいなシーンもある。
気になったのは主人公を演じる二人が最後までミスマッチに思えたこと。
中年時代と青年時代がしょっちゅう入れ替わるのだが、この二人がまるで似ていないし、
そもそもどちらも原作のイメージと遠い。
表現力で選んだからこその配役なのだから原作に似せるのは諦めるにしても、
せめて似た二人で選んで欲しかった。
中年役の方はなぜ選ばれたのか最後まで良さがピンと来なかったのだけど、
調べてみたらなんとたけし軍団の柳ユーレイだった。
今は演技派俳優で通っているらしい。
あと80年代の名曲の数々を挿入歌としてこれでもかと投入しているのだが、
いまいち空気に馴染んでないというか、
良いシーンだったのに曲が流れ始めるとそっちに意識が持っていかれることが多々あった。
ラストシーンもちょっと狙いすぎというか、
原作通りが良かったと思うなあ。
(あ、文句が多いね)
新刊が出ればほぼ確実に買っている漫画家、きらたかしの初の映像化作品!
(なぜ「赤灯えれじい」を実写化しないのだ?)
目が覚めたら体も時代もバブルの頃に戻っていて、
二度目の青春をやり直すというスジなのですが、
とにかくヒロイン役の女の子が漫画にそっくりすぎて素晴らしすぎる。
黒崎レイナさんというらしい。写真集買っちゃおうかと思ったぐらいだ。
TVドラマってパパパパパーっと反射神経で撮ってくもんだと思うけど、
たまにねちっこく映画っぽい演出する作品もある。
ハイポジは後者で、特にラブホのシーンなどは水商売っぽい女の化粧品の匂いまで伝わってくるような濃い演出だった。
キャストも演技力重視で(選べるポジションは)選んでる感じ。
たまに自由演技発表会みたいなシーンもある。
気になったのは主人公を演じる二人が最後までミスマッチに思えたこと。
中年時代と青年時代がしょっちゅう入れ替わるのだが、この二人がまるで似ていないし、
そもそもどちらも原作のイメージと遠い。
表現力で選んだからこその配役なのだから原作に似せるのは諦めるにしても、
せめて似た二人で選んで欲しかった。
中年役の方はなぜ選ばれたのか最後まで良さがピンと来なかったのだけど、
調べてみたらなんとたけし軍団の柳ユーレイだった。
今は演技派俳優で通っているらしい。
あと80年代の名曲の数々を挿入歌としてこれでもかと投入しているのだが、
いまいち空気に馴染んでないというか、
良いシーンだったのに曲が流れ始めるとそっちに意識が持っていかれることが多々あった。
ラストシーンもちょっと狙いすぎというか、
原作通りが良かったと思うなあ。
(あ、文句が多いね)
本編ではあり得ない良い写真! https://t.co/dVPObDkWHD
— ムゲンホンダナ(本棚持ち歩き隊) (@hondanamotiaru) September 29, 2022
鬼滅の刃よりも品不足が解消されてない椎名うみの「青野くんに触りたいから死にたい」を無料で1巻読もう! [実写映画化希望!]
U-NEXTのTwitter広告で、「青野くんに触りたいから死にたい」という漫画が紹介されていたのでクリックしてみた。するとサジェストで自殺相談窓口サイトが出てきた。
U-NEXTは加入して無料ポイントを使って読みやがれ形式なので、Amazonで無料で読めないかなと探してみたら、1巻無料だった。そして読んで打ちのめされた。
主人公は朴訥な可愛い女子高生、刈谷優里。
ある男子学生、青野くんに優しくされたことから舞い上がって告白してしまう。
青野くんは好青年で、お付き合いが始まるのだが。。。
突然、青野くんは死んでしまうのだった。
リストカットして死のうとする優里を止めようと、青野くんが幽霊になって現れる。
しかし姿は見えども体には触れられず。
青野くんは枕に自分の体を重ね、抱き合っている体裁を作る。
優里は一瞬感動するも、私の匂いだ!と涙するのだった。。。
すげえ文学的(エモい)!
映画化するべき!
悲しい笑いっていいよな。
100日後に死ぬワニがヒットするわけですよ。
ここまで完璧すぎて、スタートダッシュで終わりかねない勢い。
この先、安定した二人の関係をグラつかせる展開が続く。
スリルとサスペンダー。なっかなか安定しないのでドキドキしっぱなしだ。
1巻を読み終わり、Amazonに既刊全6巻もってこい!と命令した風に注文する。
ところが3巻と4巻だけAmazon本体に在庫がない。つまり送料がかかる。
仕方がないので、3巻4巻だけ本屋を探すことにした。
かつて町の本屋を駆逐したでかい本屋を3軒回った。
1軒目、最近駅前のでかい支店が潰れた本屋。
1冊もなし。レジ前に鬼滅の刃をドドーンと陳列してある。
ついに品不足が解消か。マスクもこの調子で供給が進むと良いのだが。
2軒目、ある漫画を全巻買ったらTwitterに書きやがった本屋。
1巻と5巻6巻だけあった。
3軒目、最近近くの支店が潰れた本屋。
閉店でなく、この店と統合と書いてあったのが涙ぐましい。
全巻あった!
ちなみに鬼滅の刃はレジでお渡しという体制をとっていた。
で、全巻読みました。
怖かった。
漫画の紹介文に書かれてたけど、これホラーなんだよね。
つかみの部分がうまくいきすぎちゃって、万人受けしそうな漫画だと思っていると裏切られるかもしれない。
実家に帰ったら(時節柄、ちゃんと説明しないといけないかもだが、車で1時間の距離)60過ぎの母に読ませようと思っていたが、読めるかなーという不安がある。
あと他に難点を言うと、ちょっと家庭環境複雑な人が多すぎやしませんか。
今はどこもそんな感じなんですかね。
とりあえず皆さん、死んだと思って無料の1巻読みましょう。
U-NEXTは加入して無料ポイントを使って読みやがれ形式なので、Amazonで無料で読めないかなと探してみたら、1巻無料だった。そして読んで打ちのめされた。
主人公は朴訥な可愛い女子高生、刈谷優里。
ある男子学生、青野くんに優しくされたことから舞い上がって告白してしまう。
青野くんは好青年で、お付き合いが始まるのだが。。。
突然、青野くんは死んでしまうのだった。
リストカットして死のうとする優里を止めようと、青野くんが幽霊になって現れる。
しかし姿は見えども体には触れられず。
青野くんは枕に自分の体を重ね、抱き合っている体裁を作る。
優里は一瞬感動するも、私の匂いだ!と涙するのだった。。。
すげえ文学的(エモい)!
映画化するべき!
悲しい笑いっていいよな。
100日後に死ぬワニがヒットするわけですよ。
ここまで完璧すぎて、スタートダッシュで終わりかねない勢い。
この先、安定した二人の関係をグラつかせる展開が続く。
スリルとサスペンダー。なっかなか安定しないのでドキドキしっぱなしだ。
1巻を読み終わり、Amazonに既刊全6巻もってこい!と命令した風に注文する。
ところが3巻と4巻だけAmazon本体に在庫がない。つまり送料がかかる。
仕方がないので、3巻4巻だけ本屋を探すことにした。
かつて町の本屋を駆逐したでかい本屋を3軒回った。
1軒目、最近駅前のでかい支店が潰れた本屋。
1冊もなし。レジ前に鬼滅の刃をドドーンと陳列してある。
ついに品不足が解消か。マスクもこの調子で供給が進むと良いのだが。
2軒目、ある漫画を全巻買ったらTwitterに書きやがった本屋。
1巻と5巻6巻だけあった。
3軒目、最近近くの支店が潰れた本屋。
閉店でなく、この店と統合と書いてあったのが涙ぐましい。
全巻あった!
ちなみに鬼滅の刃はレジでお渡しという体制をとっていた。
で、全巻読みました。
怖かった。
漫画の紹介文に書かれてたけど、これホラーなんだよね。
つかみの部分がうまくいきすぎちゃって、万人受けしそうな漫画だと思っていると裏切られるかもしれない。
実家に帰ったら(時節柄、ちゃんと説明しないといけないかもだが、車で1時間の距離)60過ぎの母に読ませようと思っていたが、読めるかなーという不安がある。
あと他に難点を言うと、ちょっと家庭環境複雑な人が多すぎやしませんか。
今はどこもそんな感じなんですかね。
とりあえず皆さん、死んだと思って無料の1巻読みましょう。
タグ:ホラー漫画
弓道部必読?第一回「次に来るマンガのような気が俺はする」大賞受賞!天野茶玖の「咲宮センパイの弓日」 [実写映画化希望!]
次に来るマンガ大賞、みたいなのがありますけど、全然知らない漫画ばかり。
俺って全然保守的だなあ、本当に漫画好きとは言えないなあと少し落ち込んだりもする。
まあ、漫画ってジャンルが幅広すぎるのがいけないんだな!…ということにして納得する。
天野茶玖(あまのさく)の「咲宮センパイの弓日」は、今現在この俺が「次に来るような気がする!」と確信する漫画。
ネットでも読めるよ!→やわらかスピリッツ
ビックコミックスペリオールに短期連載していた漫画。もともとは読み切りで、しかも好評につきさらに続行するという。「響 小説家になる方法」を立ち読みしているとき、偶然見開きが目に止まったのが出会いだった。
レインボーブリッジの柱の上に立ち、強風に袴をはためかせる弓道女子高生という絵面。
ヘリの中から彼女を見て驚くアラブの石油王を射殺!
深くお辞儀し、「お命ちょうだいしました。」の決め台詞。
「ワオ!なんだあの少女は?ファンタスティック!あの漫画なら買ってもいい!」
…と思ったのでした。
咲宮センパイは天然ボケの女子高生。
後輩と戯れながらカフェ巡りをしたりする普通の女の子だけども、弓道の腕前は天才的。
そんな彼女は実はゴルゴ13もびっくりの、凄腕の殺し屋だったのです…というストーリー。
まず作画が良い。
最近の作家は知らないが、石黒正数とか吉崎観音とか、あーいう系譜だろうか。
最初に連想したのは冨士宏だったりする(ツッコミは受け付けない)。
確かなデッサン力でいて、デザインは地味目。それでもサービスショットはしっかりと描いたりする。でも色気はない。それがいい。
そしてアクションがキメキメ。
毎回ちゃんと見栄えする状況でスナイプする。
アニメというより実写映画化で見てみたい。
10億円ぐらいの予算をかけて。どっかのアラブの石油王が金出してくんねーかなあー。
さらにセリフもキメキメ。
「お楽しみが増えた」と咲宮に襲いかかる強姦魔に対峙し、「いえ、ゼロになったのよ。」と射殺!
「合意の上だったんだ!」という男には「あなたの死も合意だったことにしておくわ」と射殺!
組織から足抜けしようとする親友に命を狙われたり、なかなかハードなお話もある。
それでもどこかパロディ的で、ふんわりしていて、読後感も良い。
アニメ化や実写映画化最大の難点は弓道の道具を使って暗殺するという部分だろうか。
定期的にボウガンを使って小動物を殺すみたいな事件が起こる。
咲宮センパイは荒唐無稽でマンガチックな話ではあるが、どうしても関連づけられて難癖つけられることは避けられない。そのハードルを越えようとする会社があるのかないのか。
ところで弓道漫画って色々あるんですね。
知らなかった。
これだけあっても社会に浸透するぐらいのヒット作がないというのは、難しい素材だということなんだろうなあ。咲宮センパイは単行本1巻が発売されたばかり。どこまでヒットするのだろうか?
俺って全然保守的だなあ、本当に漫画好きとは言えないなあと少し落ち込んだりもする。
まあ、漫画ってジャンルが幅広すぎるのがいけないんだな!…ということにして納得する。
天野茶玖(あまのさく)の「咲宮センパイの弓日」は、今現在この俺が「次に来るような気がする!」と確信する漫画。
ネットでも読めるよ!→やわらかスピリッツ
ビックコミックスペリオールに短期連載していた漫画。もともとは読み切りで、しかも好評につきさらに続行するという。「響 小説家になる方法」を立ち読みしているとき、偶然見開きが目に止まったのが出会いだった。
レインボーブリッジの柱の上に立ち、強風に袴をはためかせる弓道女子高生という絵面。
ヘリの中から彼女を見て驚くアラブの石油王を射殺!
深くお辞儀し、「お命ちょうだいしました。」の決め台詞。
「ワオ!なんだあの少女は?ファンタスティック!あの漫画なら買ってもいい!」
…と思ったのでした。
咲宮センパイは天然ボケの女子高生。
後輩と戯れながらカフェ巡りをしたりする普通の女の子だけども、弓道の腕前は天才的。
そんな彼女は実はゴルゴ13もびっくりの、凄腕の殺し屋だったのです…というストーリー。
まず作画が良い。
最近の作家は知らないが、石黒正数とか吉崎観音とか、あーいう系譜だろうか。
最初に連想したのは冨士宏だったりする(ツッコミは受け付けない)。
確かなデッサン力でいて、デザインは地味目。それでもサービスショットはしっかりと描いたりする。でも色気はない。それがいい。
そしてアクションがキメキメ。
毎回ちゃんと見栄えする状況でスナイプする。
アニメというより実写映画化で見てみたい。
10億円ぐらいの予算をかけて。どっかのアラブの石油王が金出してくんねーかなあー。
さらにセリフもキメキメ。
「お楽しみが増えた」と咲宮に襲いかかる強姦魔に対峙し、「いえ、ゼロになったのよ。」と射殺!
「合意の上だったんだ!」という男には「あなたの死も合意だったことにしておくわ」と射殺!
組織から足抜けしようとする親友に命を狙われたり、なかなかハードなお話もある。
それでもどこかパロディ的で、ふんわりしていて、読後感も良い。
アニメ化や実写映画化最大の難点は弓道の道具を使って暗殺するという部分だろうか。
定期的にボウガンを使って小動物を殺すみたいな事件が起こる。
咲宮センパイは荒唐無稽でマンガチックな話ではあるが、どうしても関連づけられて難癖つけられることは避けられない。そのハードルを越えようとする会社があるのかないのか。
ところで弓道漫画って色々あるんですね。
知らなかった。
これだけあっても社会に浸透するぐらいのヒット作がないというのは、難しい素材だということなんだろうなあ。咲宮センパイは単行本1巻が発売されたばかり。どこまでヒットするのだろうか?
[まとめ買い] 射~Sya~(デジタル版ビッグガンガンコミックス)
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- メディア: Kindle版
タグ:弓道
TVドラマ化待った無しの埋もれた傑作!春日井恵一の「アカテン教師梨本小鉄」 [実写映画化希望!]
掲載中の漫画の中でアニメ化されたものが11。
400万部からまだまだ部数を伸ばしていくジャンプ黄金時代の87年の新春特別企画。
新連載三作品として選ばれた漫画はどう見ても売れ線には見えなかった。
その中のひとつが春日井恵一の「アカテン教師梨本小鉄」だ。
とにかくセンスが古い。
まず「アカテン教師」ってタイトルが、当時子供だった自分にはたまらなくダサく見えた。
そして吉田拓郎の歌の歌詞を引用しまくる。
ようするに作者の感覚が神田川の様なフォークソング時代のものなのだ。
ちなみに作者の前のペンネームが流星之介(ながれほしのすけ)なんだという。
これはキツイ。。。
うすた京介の「すごいよマサルさん」でも古い古いとひたすらおちょくるられている。
でもいざ「梨本小鉄」読み返してみると、これがかなり面白いのだ。
でも笑っちゃうぐらいセンスの古さが足を引っ張っている。
うすた京介のおちょくりはかなり的確で愛を感じるのである。
「アカテン教師梨本小鉄」は第一話からしてぶっ飛んでいる。
新任教師として着任1日目で札束を見せびらかし、生徒に金をかけさせて松竹梅で問題を解かせるという話。まあ現実にこんなことやったら大宇宙ウルトラローリング懲戒免職ですわな。大らかな時代だったんだよねえ、、、なんてこともない。
ちなみに3つの問題の中でスポットが当たるのは梅、サイコロ博打で丁半が出る確率を求める問題。
生徒は「確率が二分の一でなければ片方にしか賭けないはず」と答えるが、これは引っ掛け。「九半十二丁」といって、7分の4で丁の出る確率の方が高いのだという。小学生だった自分に、今も強く印象に残るトリビアだった。
第二話はバスに乗りながら問題を解かせるという話。問題が解けないとバス代を巻き上げられ続けてしまうという、やっぱりローリング懲戒免職な話。というか、生徒がお金続きませんわな。途中、生徒がひき逃げにあい、怒った梨本小鉄は自らバスを運転し犯人を追跡するという展開になる。ちょっと引っ掛けられたぐらいなのだが、バスをジャンプさせて断崖絶壁を飛び越え犯人を捕まえるという漫画らしいハッタリの効いた展開。ちなみに無免許。「安心しな、マッドマックス50回見た!!」というセリフが面白い。やはりマッドマックスは偉大だ。
第3話は麻雀。
雀荘でヤクザに金を巻き上げられた生徒の敵討ちに挑む。
雀荘に入り浸る中学生もあれだが、30万も請求するヤクザも相当タチが悪い。
勝負は1対3というウルトラ不利な状況にも関わらず、梨本小鉄が勝ちまくるという展開。実は小鉄は3歳でプロ雀士に勝った神童として、TV出演もしたことがあるレベルだと結末でわかる。どんな3歳児だ。イーピンで和られると思ったヤクザが麻雀牌を拳銃で撃ち抜き、白だと言い張るところをそれで和ってしまうという展開がかっこいい。
4話は生徒にカンニングさせる話。
さすがに素行が問題となりクビという話が出てくるが、テストでクラスの成績が良ければそれを免れることができるという漫画らしい展開になる。すでに小鉄に心酔する生徒たちは一致団結し、小鉄の指示でクラスぐるみでカンニングを行う作戦を練る。バレない様に、くしゃみやシャックリなどの生理現象を「通し(サイン)」として使い、選択問題を乗り切るというアイディアが面白い。
次は家庭訪問の話。
訪問先が経営難の飲み屋で、マスターが元特撮俳優。実在の作者の知人をモデルにしているのだが、
それを知らずに読んでいる当時の俺には、元ネタが「ナショナルキッド」だというのがもう容赦無くウルトラ古くさく思えた。
家族面談中に来店した土建屋の社長が、金にものを言わせてマスターに無茶振りをする光景にブチ切れた小鉄が博打勝負する定番の展開になるわけだが、その勝負が面白い。
札束を流してトイレを詰まらせた方が勝ちというゲームで、絵的にもハッタリ的にも相当面白いと思う。
カイジに出てきそうだ。
というわけで、ここまで全て1巻の内容という充実っぷり。
この後は教師版天下一武道会みたいなことも始まる。
いまTVドラマ化しても十分ヒットしそうな内容に思えるのだがどうだろう。
ジャンプの人気漫画なんか権利が高くて買えないとお嘆きのTV関係者はいますぐ動くべきだ!
400万部からまだまだ部数を伸ばしていくジャンプ黄金時代の87年の新春特別企画。
新連載三作品として選ばれた漫画はどう見ても売れ線には見えなかった。
その中のひとつが春日井恵一の「アカテン教師梨本小鉄」だ。
とにかくセンスが古い。
まず「アカテン教師」ってタイトルが、当時子供だった自分にはたまらなくダサく見えた。
そして吉田拓郎の歌の歌詞を引用しまくる。
ようするに作者の感覚が神田川の様なフォークソング時代のものなのだ。
ちなみに作者の前のペンネームが流星之介(ながれほしのすけ)なんだという。
これはキツイ。。。
うすた京介の「すごいよマサルさん」でも古い古いとひたすらおちょくるられている。
でもいざ「梨本小鉄」読み返してみると、これがかなり面白いのだ。
でも笑っちゃうぐらいセンスの古さが足を引っ張っている。
うすた京介のおちょくりはかなり的確で愛を感じるのである。
「アカテン教師梨本小鉄」は第一話からしてぶっ飛んでいる。
新任教師として着任1日目で札束を見せびらかし、生徒に金をかけさせて松竹梅で問題を解かせるという話。まあ現実にこんなことやったら大宇宙ウルトラローリング懲戒免職ですわな。大らかな時代だったんだよねえ、、、なんてこともない。
ちなみに3つの問題の中でスポットが当たるのは梅、サイコロ博打で丁半が出る確率を求める問題。
生徒は「確率が二分の一でなければ片方にしか賭けないはず」と答えるが、これは引っ掛け。「九半十二丁」といって、7分の4で丁の出る確率の方が高いのだという。小学生だった自分に、今も強く印象に残るトリビアだった。
第二話はバスに乗りながら問題を解かせるという話。問題が解けないとバス代を巻き上げられ続けてしまうという、やっぱりローリング懲戒免職な話。というか、生徒がお金続きませんわな。途中、生徒がひき逃げにあい、怒った梨本小鉄は自らバスを運転し犯人を追跡するという展開になる。ちょっと引っ掛けられたぐらいなのだが、バスをジャンプさせて断崖絶壁を飛び越え犯人を捕まえるという漫画らしいハッタリの効いた展開。ちなみに無免許。「安心しな、マッドマックス50回見た!!」というセリフが面白い。やはりマッドマックスは偉大だ。
第3話は麻雀。
雀荘でヤクザに金を巻き上げられた生徒の敵討ちに挑む。
雀荘に入り浸る中学生もあれだが、30万も請求するヤクザも相当タチが悪い。
勝負は1対3というウルトラ不利な状況にも関わらず、梨本小鉄が勝ちまくるという展開。実は小鉄は3歳でプロ雀士に勝った神童として、TV出演もしたことがあるレベルだと結末でわかる。どんな3歳児だ。イーピンで和られると思ったヤクザが麻雀牌を拳銃で撃ち抜き、白だと言い張るところをそれで和ってしまうという展開がかっこいい。
4話は生徒にカンニングさせる話。
さすがに素行が問題となりクビという話が出てくるが、テストでクラスの成績が良ければそれを免れることができるという漫画らしい展開になる。すでに小鉄に心酔する生徒たちは一致団結し、小鉄の指示でクラスぐるみでカンニングを行う作戦を練る。バレない様に、くしゃみやシャックリなどの生理現象を「通し(サイン)」として使い、選択問題を乗り切るというアイディアが面白い。
次は家庭訪問の話。
訪問先が経営難の飲み屋で、マスターが元特撮俳優。実在の作者の知人をモデルにしているのだが、
それを知らずに読んでいる当時の俺には、元ネタが「ナショナルキッド」だというのがもう容赦無くウルトラ古くさく思えた。
家族面談中に来店した土建屋の社長が、金にものを言わせてマスターに無茶振りをする光景にブチ切れた小鉄が博打勝負する定番の展開になるわけだが、その勝負が面白い。
札束を流してトイレを詰まらせた方が勝ちというゲームで、絵的にもハッタリ的にも相当面白いと思う。
カイジに出てきそうだ。
というわけで、ここまで全て1巻の内容という充実っぷり。
この後は教師版天下一武道会みたいなことも始まる。
いまTVドラマ化しても十分ヒットしそうな内容に思えるのだがどうだろう。
ジャンプの人気漫画なんか権利が高くて買えないとお嘆きのTV関係者はいますぐ動くべきだ!
ダンベル何キロより30年早かった少年ジャンプの筋トレ漫画、徳弘正也「シェイプアップ乱」 [実写映画化希望!]
こないだ筋トレギャル漫画「ダンベル何キロ持てる?」を紹介した。
そういえば天下の少年ジャンプに筋トレギャル漫画があったじゃないか!
それが徳弘正也の「シェイプアップ乱」である。
今から30年以上前の1983年から1985年の連載(ウィキ)。
たった2年の連載とは思えない、強烈なインパクトを残した。
徳弘正也はワンピースの尾田栄一郎の師匠でもある。
主人公はボデイビル趣味の女の子で、とんでもない怪力の持ち主。
スケべな居候、宗一郎のちょっかいに、すさまじいパワー系ツッコミを入れるのがお約束のギャグ漫画。
ボディビル設定は掴みぐらいかもしれないが、それをテーマに女性ヒロインにしてセクシー要素を入れるというのは時代を先取りしすぎている感もある。
「もっこり」はシティーハンターの代名詞になってしまったが、こちら先である。
シティーハンターがコメディ性を強化するために「もっこり」を使い始めた時は、誰もがシェイプアップ乱のパロディとしか思わなかったであろう。それぐらい認知されていたヒットギャグである。
<追記>「もっこり」は「できんボーイ」の田村信が始祖という説もあるそう。
田村信本人のツイートによると、横山まさみちが始祖だという。
徳弘正也はシェイプアップ乱終了の後、ターヘルアナ富子で打ち切りを喰らうが、ジャングルの王者ターちゃんでギャグ漫画からバトルものに転向して成功する先がけ的な作品を生み出す。これが少年誌最後のヒットとなった。
その後、青年誌に移籍し「狂四郎2030」を連載開始。
7年に渡る長期連載というヒット作になる。
正直、あまり自分はこの人の作風が好きではなく、青年誌以降は読んでいなかったが、女性の新鋭クリエイターが好きな作品にこれを挙げているのを見たことがあり、一目置いていた。そういえばうちの母もシェイプアップ乱が好きだ。
そんな徳弘正也だが、近作の「もっこり半兵衛」が出版不況で紙の本が出してもらえず、デジタルのみになるという危機に陥っているそう。徳弘正也クラスで出してもらえないってどんなやねんと思う。今のところ全3巻で、3巻がデジタル版のみとなっている。1巻のあとがきで苦境をいろいろ語っているらしいので、1巻2巻と応援と野次馬根性の意味を込めて紙の本を新品で購入してみた。
あとがきといえば、シェイプアップ乱の最終回は丸々あとがき漫画という、史上類を見ない(ような気がする)斬新な構成だった。でもこれがかなり俺は好きなのだった。だからもっこり半兵衛に興味を惹かれるというのもある。エッセイ漫画適性もあるんじゃなかろうかこのひと。
(ちなみにこのころの「こち亀」はまだ40巻にも達していないが、異常な長期連載というイメージが既にあった)
ところで徳弘正也作品の映像化作品って無いんじゃなかろうか。(追記:ターちゃんがあったよ)
「ダンベル〜」がヒットすれば、奇跡のアニメ化もありうるかもしれない。
いや、そこは実写映画化だろうとも思う。
ふたりエッチとか、まいっちんぐマチ子先生ばっかり何度もなんども映像化してないで、シェイプアップ乱の実写ドラマ化!これでしょう!鍛えられた女性の体は実写の方が映像化に向いてると思う。
主演は稲村亜美か、武田莉奈か、才木玲佳か。(適当に知ってる女優の名前を挙げる)
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そういえば天下の少年ジャンプに筋トレギャル漫画があったじゃないか!
それが徳弘正也の「シェイプアップ乱」である。
今から30年以上前の1983年から1985年の連載(ウィキ)。
たった2年の連載とは思えない、強烈なインパクトを残した。
徳弘正也はワンピースの尾田栄一郎の師匠でもある。
主人公はボデイビル趣味の女の子で、とんでもない怪力の持ち主。
スケべな居候、宗一郎のちょっかいに、すさまじいパワー系ツッコミを入れるのがお約束のギャグ漫画。
ボディビル設定は掴みぐらいかもしれないが、それをテーマに女性ヒロインにしてセクシー要素を入れるというのは時代を先取りしすぎている感もある。
「もっこり」はシティーハンターの代名詞になってしまったが、こちら先である。
シティーハンターがコメディ性を強化するために「もっこり」を使い始めた時は、誰もがシェイプアップ乱のパロディとしか思わなかったであろう。それぐらい認知されていたヒットギャグである。
<追記>「もっこり」は「できんボーイ」の田村信が始祖という説もあるそう。
田村信本人のツイートによると、横山まさみちが始祖だという。
ノンノン。横山まさみちじゃ。@d_doridori もっこりの元祖はシティーハンターの北条司ではなく、シェイプアップ乱の徳弘正也だ。とツイートしようと確認したらもっこりの初出は田村信という説も出てきた。どっちだ? http://t.co/1ihEsB9a%
— 田村信 (@tamutamuz) July 2, 2012
徳弘正也はシェイプアップ乱終了の後、ターヘルアナ富子で打ち切りを喰らうが、ジャングルの王者ターちゃんでギャグ漫画からバトルものに転向して成功する先がけ的な作品を生み出す。これが少年誌最後のヒットとなった。
その後、青年誌に移籍し「狂四郎2030」を連載開始。
7年に渡る長期連載というヒット作になる。
正直、あまり自分はこの人の作風が好きではなく、青年誌以降は読んでいなかったが、女性の新鋭クリエイターが好きな作品にこれを挙げているのを見たことがあり、一目置いていた。そういえばうちの母もシェイプアップ乱が好きだ。
そんな徳弘正也だが、近作の「もっこり半兵衛」が出版不況で紙の本が出してもらえず、デジタルのみになるという危機に陥っているそう。徳弘正也クラスで出してもらえないってどんなやねんと思う。今のところ全3巻で、3巻がデジタル版のみとなっている。1巻のあとがきで苦境をいろいろ語っているらしいので、1巻2巻と応援と野次馬根性の意味を込めて紙の本を新品で購入してみた。
あとがきといえば、シェイプアップ乱の最終回は丸々あとがき漫画という、史上類を見ない(ような気がする)斬新な構成だった。でもこれがかなり俺は好きなのだった。だからもっこり半兵衛に興味を惹かれるというのもある。エッセイ漫画適性もあるんじゃなかろうかこのひと。
(ちなみにこのころの「こち亀」はまだ40巻にも達していないが、異常な長期連載というイメージが既にあった)
ところで徳弘正也作品の
「ダンベル〜」がヒットすれば、奇跡のアニメ化もありうるかもしれない。
いや、そこは実写映画化だろうとも思う。
ふたりエッチとか、まいっちんぐマチ子先生ばっかり何度もなんども映像化してないで、シェイプアップ乱の実写ドラマ化!これでしょう!鍛えられた女性の体は実写の方が映像化に向いてると思う。
主演は稲村亜美か、武田莉奈か、才木玲佳か。(適当に知ってる女優の名前を挙げる)
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シェイプアップ乱 全14巻完結セット(ジャンプコミックス) [少年向け:コミックセット]
- 作者: 徳弘 正也
- 出版社/メーカー:
- 発売日: 1987
- メディア: コミック
「八神くんの家庭の事情」以上の改変!「空母いぶき」の結末は佐藤浩市による土下座外交? [実写映画化希望!]
炎上する佐藤浩市と映画「空母いぶき」だが、前回とんでもないオチがついた。
なんと映画の結末は、危機一髪のところ中国に助けられて終わるというのだ。
どこまで本当の話なのかわからないが、はっきり言ってやりかねないと思う。
どうりで妙に映画評論家が褒めると思った。
最初から劇場で見る気は無かったが、あまりにも褒めてるので、そんなミリタリー描写がすごいのか知らん?と、ちょっと興味を惹かれてしまったぐらいである。
そもそも映画化にびっくりしていた。
中国との戦争を、ベストセラー漫画家が漫画にしてしまうだけでもすごいのに、それを映画にしようというのだ。こんなマジックがあったとは。映画関係者すげえ。この手段の選ばなさすげえ。
それを掲載誌が諸手を挙げて宣伝。
原作者も大人のコメントを発表して一応お墨付きを与えた形になる。
何も知らない読者が足を運んでどう思うか。
まあ死ぬほど繰り返されてきた話ではありますけども。
佐藤浩市の話ですが、安倍総理を揶揄したのはいいけれど、映画の構成から言って、カッコ良く終わる役割のはずである。原作ではモデルでもなんでもないのにわざわざ映画版で安倍総理をモデルにすることで、逆に安倍総理の印象を良くしてしまうのはいいのか?と思っていたのだが、そういう話になると映画版の垂水総理が映画では最後どういう扱いになるのか見えてくる。
中国の偉い人と握手!
アジアは共に助け合わなければなりません!
そんなセリフと共に。
うーん、とってもいい映画だ。
あと土下座して交渉するとか(プリーズ!と言いながら)。人民解放軍のトップの靴を舐めるとか。汚職が発覚して政権交代が起こって心労から病院送りになって退場とか。そんなパターンも考えましたが。
話は変わるけども、昔「八神くんの家庭の事情」という漫画があって、それがTVドラマ化される時にものすごい改変があって衝撃的だった。老化しない美少女のお母さんに思春期の高校生息子がドギマギしてしまうというコメディなのだが、TVドラマはどういう経緯があったのか、単なる「奥様は魔女」になってしまった。何を言ってるのかわからねーだろうが俺もわからない。家庭のトラブルを魔法で解決!ホームドラマ、という部分しか共通点がなくなってしまったのだ。
ドラマ制作をする過程で急遽、近親相姦ネタはスポンサー的によろしくないという話になってしまったのだろうか。しかし主演は夏木マリ、当時41。妖艶で、原作のイメージとかけ離れた配役である。湯婆婆だし。急遽オファーしたというより、ハナから改変ありきで話が進んでいたとしか思えない。
もう四半世紀前の話である。
どういう経緯があったのかいまだに謎のままだが、原作者の楠桂は語ってくれないのだろうか。
文庫版の絵がすげーなあ。。。
なんと映画の結末は、危機一髪のところ中国に助けられて終わるというのだ。
どこまで本当の話なのかわからないが、はっきり言ってやりかねないと思う。
どうりで妙に映画評論家が褒めると思った。
最初から劇場で見る気は無かったが、あまりにも褒めてるので、そんなミリタリー描写がすごいのか知らん?と、ちょっと興味を惹かれてしまったぐらいである。
そもそも映画化にびっくりしていた。
中国との戦争を、ベストセラー漫画家が漫画にしてしまうだけでもすごいのに、それを映画にしようというのだ。こんなマジックがあったとは。映画関係者すげえ。この手段の選ばなさすげえ。
それを掲載誌が諸手を挙げて宣伝。
原作者も大人のコメントを発表して一応お墨付きを与えた形になる。
何も知らない読者が足を運んでどう思うか。
まあ死ぬほど繰り返されてきた話ではありますけども。
佐藤浩市の話ですが、安倍総理を揶揄したのはいいけれど、映画の構成から言って、カッコ良く終わる役割のはずである。原作ではモデルでもなんでもないのにわざわざ映画版で安倍総理をモデルにすることで、逆に安倍総理の印象を良くしてしまうのはいいのか?と思っていたのだが、そういう話になると映画版の垂水総理が映画では最後どういう扱いになるのか見えてくる。
中国の偉い人と握手!
アジアは共に助け合わなければなりません!
そんなセリフと共に。
うーん、とってもいい映画だ。
あと土下座して交渉するとか(プリーズ!と言いながら)。人民解放軍のトップの靴を舐めるとか。汚職が発覚して政権交代が起こって心労から病院送りになって退場とか。そんなパターンも考えましたが。
話は変わるけども、昔「八神くんの家庭の事情」という漫画があって、それがTVドラマ化される時にものすごい改変があって衝撃的だった。老化しない美少女のお母さんに思春期の高校生息子がドギマギしてしまうというコメディなのだが、TVドラマはどういう経緯があったのか、単なる「奥様は魔女」になってしまった。何を言ってるのかわからねーだろうが俺もわからない。家庭のトラブルを魔法で解決!ホームドラマ、という部分しか共通点がなくなってしまったのだ。
ドラマ制作をする過程で急遽、近親相姦ネタはスポンサー的によろしくないという話になってしまったのだろうか。しかし主演は夏木マリ、当時41。妖艶で、原作のイメージとかけ離れた配役である。湯婆婆だし。急遽オファーしたというより、ハナから改変ありきで話が進んでいたとしか思えない。
もう四半世紀前の話である。
どういう経緯があったのかいまだに謎のままだが、原作者の楠桂は語ってくれないのだろうか。
文庫版の絵がすげーなあ。。。
俺が人生の中で唯一恋してしまった漫画の中の少女、楠桂「妖魔」 [実写映画化希望!]
ひとつ ひとよの恋ならば
ふたつ ふたりで地獄へと
みっつ みなを殺しても
よっつ 黄泉への道しるべ
久しぶりに楠桂の「妖魔」を読み返してみたけど、
〜いいっ!(アニメ版「監督不行届」の庵野秀明の声で)
1986年に出版された忍者が妖怪と戦うアクション漫画で、掲載誌は「りぼん」だった。
楠桂は「八神くんの家庭の事情」の後半から「鬼切丸」で画風が完成していくのだけれども、そうなると俺は興味を失ってしまった。このころのみずみずしい安定しきっていない作画が大好きだ。
短編集「たとえばこんな幽霊奇談」はどれも良いし、「古祭(いにしえまつり)」も好きだ。
大きな声じゃ言えないが、唯一俺が恋してしまったヒロインの出てくる漫画である。
思春期のころの話ですよ!?
いやあ、今見てもかわいい。
ちなみにこの漫画の女の子はどれもかわいい。
実写映画化してくれたら絶対見るのに。アニメ化はしてるけど。
さて、俺が恋してしまった女の子はどれでしょう?
あや。(一人目)
主人公の心の中に居座り続けるララァ・スン的な少女。
ゆう。
超能力のせいで周りから迫害される少女。
モデルは薬師丸ひろ子。なるほどなと思う。
あや。(二人目)
主人公の相棒になる活発な少女。
石原真理子がモデル。若いころのイメージがあまりありませんけど。。。
冒頭の数え歌は、
いつつ 戦の血の雨の
むっつ 骸とかわりゃせぬ
ななつ 涙もかれはてて
やっつ 闇夜がとけてゆく
ここのつ 今夜は祝言を
とおで吐息を朱に染めて…
と、続くのだけども、非常によくできてると思う。
元ネタがあるんだろうか?
異能だと思うなあ。
ラストバトルを数え歌と合わせて魅せている。
この辺のセンスは他の良作の中にあっても更に突出してると思うが、あまりその後の作風で見られないような気がする。