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1941年生まれのアメリカのゴム人間。水木しげる「プラスチックマン」 [名作紹介]

とんでもない予算とリスペクトを投入して、
アメリカで実写映像化された尾田栄一郎「ワンピース」ですが、
ゴム人間という設定はアメリカ発なので、里帰りと言ってもいいのかもしれない。

1961年開始のアメコミ、「ファンタスティックフォー(以下、FF)の主人公はゴム人間で、
アニメ化されて日本で放送された時は「宇宙忍者ゴームズ」というタイトルだった。



ゴム人間がホームズのように謎を解く、 というところから付けられた邦題なのだそうだ。
ちなみにダチョウ倶楽部「ムッシュムラムラ!」もゴームズが元ネタ。

ゴムゴムのしわざ5.png
(画像は20年ぐらい前のもの)

他にもアメリカにはゴム人間漫画がある。
それが今回紹介する「プラスチックマン」だ。

wikiによると、登場は1941年とFFより20年も古く、
FFの出版社マーベルコミックのライバルであるDCコミックが創造したキャラクターである。

ゴムゴムのしわざ6.jpg

FFは1967年にアニメ化されたが、
プラスチックマンのアニメはそれより12年遅れた1979年。
日本でも放送され、これを自分は見ていた。思い出のアニメである。
ワンピースを見た時、プラスチックマンをすぐ連想した。



子供心に、なんでプラスチックなんだろう?と思ったものだが、

「Plastic」とはもともと「可塑性の」という形容詞であり、名の由来は化学物質としてのプラスチックではなく、「Plastic Substance(可塑性物質:粘土や蝋)」である。物質名としての「プラスチック」が一般化したのは1960年代になる。

ということなのだそうだ。(wiki)
ちなみにプラスチックマンの本名は「パトリック・"イール"・オブライアン」。
イールはうなぎのことなので、ニョロニョロしてる感を演出しているのだろう。

そのプラスチックマンを、
ゲゲゲの水木しげるがコミカライズしていたと知った時は目を疑った。

ゴムゴムのしわざ2.png

1958年という、水木の作品の中でも初期の初期。
青林堂から復刻版が出ているので購入して読んでみた。全集にも収録されている。
これを描いている現在、Amazonでは全集以外の取り扱いがない。

ゴムゴムのしわざ4.png

かなりアメコミっぽい絵柄である。
水木しげるの絵のルーツのひとつはアメコミで、
たまにまんま模写してることがあるので油断はできないが、デッサンを頑張っていただけあって上手い。

ゴムゴムのしわざ3.png

男が妊娠してプラスチックマンが生まれるという、
水木らしいとぼけたオリジナルストーリーになっている。

ゴムゴムのしわざ1.png
ロードローラーだっ!

 

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