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古畑任三郎、フジTVのサブスクでも封印回が七話もあった! [あの人は今]

鎌倉殿の13人が終わりました。
面白かったなあ。三谷さん次なにやるのかなあ。

三谷幸喜のありふれた生活の新刊も購入しました。
届いてすぐ母に貸しましたのでまだ読んでませんけど。

三谷幸喜のありふれた生活 (17)『未曾有の出来事』

三谷幸喜のありふれた生活 (17)『未曾有の出来事』

  • 作者: 三谷 幸喜
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2022/12/20
  • メディア: 単行本

つうか、「ありふれた生活」新刊の表紙絵が妙に上手い。
和田誠が亡くなって前巻から引き続き三谷さん自身が書くのだと思っていたがこんなに上手いワケがない。
…これ、ヨシタケシンスケじゃね?
確認したらヨシタケシンスケだった!売れてるなあ。

母が「一度くらい三谷幸喜の舞台を生で見てみたい」というので検索してみたところ、
今度「笑の大学」が上演されるみたいだよと伝えると、
「あれはよく分からないからいい」とのことでした。ギャフン!
 

三谷幸喜といえば時々見たくなるのが「古畑任三郎」
フジテレビの看板作品なせいか、
アマプラでもネットフリックスでもU-NEXTでも見ることができない。

なのでフジテレビのサブスク、FODに加入してみました。
基本一話完結の古畑を、つまみぐい的にあれこれ見て楽しみました。
久しぶりに古畑中学生まで見ることができた。

ふと気がついたのだがSMAP出演回が無い。
木村拓哉が単独で出演した回もないね。

ジャニーズは電子書籍も黒塗り状態だし、木村拓哉主演の「無限の住人」がサブスクがどこでも見ることができなかったりでシブいイメージは元々あったので、そういうこともあるかなとは思っていた。古畑任三郎は「SMAP捕まえたの私なんです〜」って劇中で自慢するのが面白いのにね。こういうセリフは三谷幸喜しか書けない。

ところがイチロー出演回も見ることができないのに気がついた。
最終回の松嶋菜々子出演回も!
他にもあれも!これも!結構たくさんあるぞ!

FODで見ることができない古畑任三郎の話をまとめてみた。

「黒岩博士の恐怖」緒形拳
「赤か、青か」木村拓哉
「間違われた男」 風間杜夫
「古畑任三郎 VS SMAP」 SMAP
「すべて閣下の仕業」松本幸四郎
「フェアな殺人者」 イチロー
「ラスト・ダンス」松嶋菜々子

ついでにディアゴスティーニから出ている
「古畑任三郎DVDコレクション 」で見ることができるのもにはリンクを貼ってみた。
そっちはSMAP総出演回以外は全て出版できたらしい!
総集編的な話だった「消えた古畑任三郎」も出版されている。FODでは見ることができない。

他に見ることができる三谷幸喜作品(映画を除く)は、
「大空港2013」「short cut」「王様のレストラン」「振り返れば奴がいる」「今夜、宇宙の片隅で」「3番テーブルの客」「黒井戸殺し」「死との約束」
勝呂武尊シリーズは「オリエント急行殺人事件」のみ見ることができないようであるが、
wikiによると放送終了直後は見ることができたようだ。なんでやねん。

フジテレビがやってるサービスなのに視聴可能な三谷作品が少ない!
私としては特に「総理と呼ばないで」が見たかった。
「世にも奇妙な物語」もあったので、1991年4月11日放送の三谷脚本作品「息子帰る」も見ることができるかなとチェックしたが、あの膨大なシリーズもほんの一握りしか見ることができないことがわかった。

TVはしがらみからくる制約が多くて大変だとは思うけど、
FODは非常に残念なサブスクだなと思う。
今入会すると初月200円。
初月で解約して200円であれこれ見たと思えばお得かもしれない。

話を古畑任三郎に戻すと、
これを書いてる現在、Amazonで検索すると全シーズン収録セットで二万円前後で買えるDVD、あるいはブルーレイボックスが出てくる。最近のはずいぶん安くなったんだなと思ったけど、中国製っぽい。レビューには「ところどころ無音になる」と書かれている。正規品なのかどうかは判別できないが、スポンサープロダクツとして堂々と先頭に表示されている。

DVDもなあ、リッピングが違法になったので、いちいちドライブに差し込んで再生しないといけないのが面倒臭すぎる。現代人のライフスタイルに合ってないよなあ。

 
今回あれこれ調べていくうちに欲しくなった三谷幸喜本3冊を購入。
「監督だもの 三谷幸喜の映画監督日記」(全く未見)
「仕事、三谷幸喜の」(持ってたけどどこかに行ってしまった)
「天国から北へ3キロ 」(三谷原作の少女漫画?よく分からない)


古畑任三郎 COMPLETE Blu-ray BOX

古畑任三郎 COMPLETE Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2014/05/30
  • メディア: Blu-ray



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20年後の紀香と陣内「離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由」 [あの人は今]


59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋

59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋

  • 作者: アルテイシア
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/12/19
  • メディア: Kindle版

59番目のプロポーズを覚えている人はどれぐらいいるのだろうか。
SNSのミクシィで話題になったのは2005年のことだったらしい。
「電車男」ブームの余勢もあったのだろう。
そのオタクとキャリア女子の恋愛話が再びドラマ化したのが2006年。

馴れ初めがガンダムの着ボイスだったことから、
ヒロインである著者は自身をアルテイシアと名乗り、
59番目の交際相手だったので相手の男性は59番と呼ばれた。

ドラマでこのカップルを演じた藤原紀香陣内智則は2007年に結婚。
ちなみに陣内はキングコング西野亮廣の代役だったらしい。
そして紀香と陣内は2年後に離婚。

そのアルテイシアがその後、
文筆家になっていたことはなんとなく耳に入って来てはいたが、
特に話題になった感じもしないので縁のないままそろそろ20年近く経とうとしている。

先日、Kindle Unlimited対象作品の中に、彼女の著作を見つけた。
「ま、まちがいないアルテイシア様だ!」
気分はランバラル。

アルテイシア1.png

タイトルが「離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由」

なんと!
20年近くも時が流れるとあの二人も離婚しそうになっているのか!
…と驚き、本をチェックするに至った。

読んですぐに「だ、騙された…!」と思った。

本のタイトルは正確には
「周囲から離婚しそうに見られる私たちだけど今でもラブラブでーす。」
…であったと開始早々にネタバレがされていた。

釣りだった。そうまでして売らんといかんのか。
「29の理由」ってのも売らんかなのよくあるタイトルだよな。
福満しげゆきもやってた(あのタイトルで一時は単行本買うの止めてたな)

まあ肝心の本の内容は面白かったので良し。
途中で、このままKindleで読むのは勿体無いと思い、紙の本でも購入したぐらいだ。
20年の総決算といった感じもするので、ここで売らんといかんのも分かる。
Kindle Unlimitedに入会されている方はチェックされてはいかがだろうか。

本の内容で一番興味を惹かれたのが、
アルテイシアの両親が二人とも悲惨な死に方をしていると言うところだ。
なるほど、あれから20年近くも経つと両親の死に目にも遭う。

アルテイシアの両親はいわゆる毒親だったそうで、
彼女に大きくトラウマを残していたのだそうだ。
「59番目のプロポーズ」にも書かれていたらしいが、
著者にはさばけた明るいキャラクターという印象が強く、暗い話はすっかり忘れていた。

母親のキャラクターは、
他人に羨ましく思われたいという気持ちが強すぎる女性だったそうな。
今だったらいわゆるインスタ映え命になっていただろうと理解するとわかりやすい。
子供のことを他者へのマウンティングの材料としか考えていなかったと著者は述べている。

次第にメンヘラ化し、周囲に散々迷惑かけて59歳で孤独死。
部屋にはギャルが着るような服が壁一面にかかっていたという。。。
いまインスタでキラキラしている女子の何%かは20年後にこうなると思うと大変興味深い。

父親もバブル崩壊で事業が傾き、
巻き返しを願いながらも叶わないまま飛び降り自殺。
最後は月12万の派遣でマンションの管理人をしながらゴミ屋敷化した賃貸で暮らしていたのだと。

そんな父をずっと慕っていた部下もいたそうだが、
著者に言わせれば外面が良かっただけらしい。

その証拠に生前、娘である著者に無理やり連帯保証人のハンコをつかせ、
彼の死後にその借金は著者のマンションにやってきて部屋のインターホンを鳴らすのだった。

残された借金はなんと2000万円!!
利息と合わせると5000万円にもなるそうだ。
どーすんのこれ。。。
どう処理したのかは是非、本を読んでいただきたいと思う。

 
ちなみに、著者には毒親から庇い続けてきた弟がいる。
アルテイシアとキャスバルというよりは、
「リングにかけろ」の高嶺菊と竜児のようだ。
その弟とも縁切りしたことが本の中で語られている。
そんなところもリングにかけろか。ウイニング・ザ・レインボー状態だ。

アルテイシア2.png
 
文体が非常に独特というかジョジョネタだらけでびっくりする。
20年前はこんなんじゃなかった気がするのだが。
この20年で国民的大人気漫画になったとはいえ、普通の人が読めるのかな?という疑問はある。
ガンダムネタなど皆無に等しい。
4割ぐらい荒木先生が書いた本と言っても良いかもしれない。

年取って、あるいは死を目前に毒親と和解するとか、
そういった物語でありがちな展開を心底嫌う著者の態度は
スポーツマックスに復讐したいエルメェス・コステロのようでもある。
俺も「美味しんぼ」の山岡&雄山の和解路線は納得がいかない。

アルテイシア3.png
 

ちょっとフェミニズムネタもある。
彼女がどんなフェミ観を持っているのかも気になっていて、
この「離婚しそうな〜」の紙の本をと一緒に
「フェミニズムに出会って長生きしたくなった。」も購入して今はこちらを読んでいる。
そのうちに感想を書くかもしれない。
ちなみにこちらはKindle Unlimited対象作品ではない。

彼女の新作、
「自分も傷つきたくないけど、他人も傷つけたくないあなたへ」は2022年12月27日発売。
はたして2000万の借金はどうなるのだろうか。

 

自分も傷つきたくないけど、他人も傷つけたくないあなたへ

自分も傷つきたくないけど、他人も傷つけたくないあなたへ

  • 作者: アルテイシア
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/12/27
  • メディア: 単行本



エクセレントモデル RAHDX G.A.NEO 機動戦士ガンダム セイラ・マス 約200mm PVC製 塗装済み完成品フィギュア

エクセレントモデル RAHDX G.A.NEO 機動戦士ガンダム セイラ・マス 約200mm PVC製 塗装済み完成品フィギュア

  • 出版社/メーカー: メガハウス(MegaHouse)
  • 発売日: 2021/12/26
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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キックの鬼!戦績のほぼ全てがウソな沢村忠がリスペクトされ続けるワケ [あの人は今]

沢村忠に真空を飛ばせた男―昭和のプロモーター・野口修 評伝―

沢村忠に真空を飛ばせた男―昭和のプロモーター・野口修 評伝―

  • 作者: 細田昌志
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/10/29
  • メディア: Kindle版


キックの鬼と呼ばれた1970年ごろのキックボクサー、
沢村忠(さわむらただし)についての本を読み終えた。

キックボクシングを作ったプロモーター、野口修について調べたノンフィクション。
550ページ近くあり、値段も3千円以上してお安くない。
本題に入るまで300ページぐらいかかり、それまで読んでいて苦痛だった。
(10年もかけた超大作なので全部のせな内容になるのは理解できる)

キックの鬼.PNG
電子版「キックの鬼」梶原一騎/中城けんたろう はAmazon読み放題対象商品
 
ところで黄金期のキックの映像をYouTubeで見たことがある。
今に勝るとも劣らない迫力の映像だった。
思い返せば物心つくかつかないかの頃、ギリでTV放送してたような気がする。

年取ってから格闘技好きになり、これまで色んな過去のキックボクシング記事を読んできた。その中でずっと釈然としなかったことがある。キックの鬼、真空跳び膝蹴りの沢村忠の名前はリアルタイムでない自分でも知っていた。だが大人になって専門誌を読むと、キックの始祖として取り上げられるのは必ず藤原敏男で、沢村忠についてはほぼ語られないのだ。

結局のところ、沢村忠の試合の「9割以上がやらせ」だということらしい。
10年で250戦してるらしいので、1年に25試合。
リアルファイトだったら年間3試合が順当。多い選手でも5試合ぐらいだ。
こんなハードスケジュールで232勝もしているのだからありえない。
こんな選手が実在したら生き神様と祀られていい。

 
著者の聞き取りに対し沢村忠をプロモートした野口修の口は堅く、最後までやらせを認めようとしなかったという。それならばと著者は当時負け役にされたタイ人に話を聞きに海を渡る。
しかしそのタイ人も40年の月日が経っているにも関わらず沢村を守ろうとするのである。
単純に沢村忠をインチキ野郎と断罪できる話では無いらしい。話の深みに畏怖した。

感じるのは沢村忠が人格者だったということ。
そして才能があり、努力家でもあったと。
リアルファイトを追求した藤原敏男ですら現在も沢村忠をリスペクトしている。

わかる話だ。
例えばプロレスは言ってみれば劇。スタントショーであり、その勝負ごとは偽物ではあるが、人を制圧する技術をプロの域にまで高めているからこそ出来る職業である。そして偽斗であるからといって危険でないわけでもない。1年平均25試合。常人にはできない仕事である。体へのダメージは相当な物だっただろう。

本を読んで、様々な人がいまだに沢村忠の名誉を守っていることを知り、それが沢村忠の人となりを想像させるのである。

 
改めてYouTubeで沢村忠の映像をいくつか見てみた。
一時期は年間300試合以上も見ていた自分である。
ある程度不自然な点は分かると思う。

身体能力の高さは感じる。が、必殺技の真空跳び膝蹴り。
コンタクトの一瞬前に対戦相手の首が跳ね上がったり、
不自然に相手がガードを下げて飛び膝蹴りを当たりやすくしている。

ビデオデッキの普及していない時代の話とはいえ、これでバレないのか。
梶原一騎すら騙され、一時期は沢村を贔屓にしていたという。

それでも現在まで沢村忠にクリーンなイメージがあり続けているのがすごい。
業績のほとんどがウソだったのにも関わらずだ。
まあアントニオ猪木もジャイアント馬場も同じか。
批判してた人がいなかったわけではないが。
本にも書かれているが石原慎太郎が遠回しに批判していたことは過去に専門誌を読んで知っていた。

 
まあ視聴者もリアルファイトがどうかにあまり関心がなかったのかもしれない。
そういう概念すらなかったのかもしれない。
漫画で言うキャラクターデザインとストーリーを縦糸と横糸の関係に例えるのに似てる。
人々は最強かどうかというストーリーではなく、沢村忠というキャラクターに熱狂したのだ。

当時キックボクシング番組が乱立し、リアルファイトを標榜する団体もあった。
しかし水戸黄門が印籠のように、ここぞというところで真空跳び膝蹴りを繰り出して終わるワンパターンな沢村忠の試合のほうが求心力が高かったそうだ。沢村はホームラン王と呼ばれた王貞治を差し置いて、日本プロスポーツ大賞を受賞してるというから恐ろしい人気だ。しかし格闘技を普及させるためとはいえ八百長が許されるということはあってはならないと思う。
 
そんな沢村忠は突如行方をくらます。
身体的なダメージの蓄積が理由のひとつにあるのは間違いない。
世間を欺き続けたことへの自責の念がどれぐらいあったのかは興味深い。
様々な憶測記事が誌面を賑わせたことが本には書かれているが、やらせが暴露される方向に行かなかったのは興味深い。

引退後も沢村忠は慎ましい生活をし、クリーンなイメージのまま生涯を終えた。
歌手デビューした娘のためにTVに戻ったこともあったが、
そこでもやらせにツッコミを入れられることもなく、苦悩の天才最強キックボクサーのイメージで伝記番組が作られた。

利害関係などもないであろう後年に至っても関係者が口をつぐみ、打たれない出た釘であり続けた沢村忠の存在は異質過ぎるものがある。

 
この本のメインの取材源である野口修の口は所々堅く、そのほとんどは自らの醜態を隠そうとする自意識の高さからきている感じだ。なんとか聞き出そうとする著者との心理戦も読み応えがあった。他の関係者も含め、わからないまま終わってしまっていることも多い。書店に並んだこの本を手に取って、彼らが今なにを思うのであろうか興味深い。おそらく数年後に出るだろう増補改訂版も楽しみに待ちたい。
 

近年、沢村忠が登場する漫画に、雑誌少年チャンピオン創刊からの歴史を描いた「チャンピオンズ週刊少年チャンピオンを創った男たちの物語」がある。そのまま単行本の表紙になっている創刊号表紙に沢村忠を採用したエピソードが語られている。
沢村忠.png
 

キックのお姉さん(1)

キックのお姉さん(1)

  • 作者: 稲井雄人
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2021/03/05
  • メディア: Kindle版



沢村忠に真空を飛ばせた男: 昭和のプロモーター・野口修 評伝

沢村忠に真空を飛ばせた男: 昭和のプロモーター・野口修 評伝

  • 作者: 細田 昌志
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/10/29
  • メディア: 単行本



真空飛び膝蹴りの真実―“キックの鬼”沢村忠伝説

真空飛び膝蹴りの真実―“キックの鬼”沢村忠伝説

  • 作者: 加部 究
  • 出版社/メーカー: 文春ネスコ
  • 発売日: 2001/09/01
  • メディア: 単行本



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伝説のブラックコブラは実在したッ! [あの人は今]

沢村忠に真空を飛ばせた男―昭和のプロモーター・野口修 評伝―

沢村忠に真空を飛ばせた男―昭和のプロモーター・野口修 評伝―

  • 作者: 細田昌志
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/10/29
  • メディア: Kindle版


「沢村忠に真空を飛ばせた男: 昭和のプロモーター・野口修 評伝」という3000円もする活字の本をちびちびと読み進めている。

ボクシングのプロモーターをしている野口氏が、いよいよキックボクシングの構想し、空手家を連れてタイ遠征に行くのだが、その対戦相手にいきなりブラックコブラが出てきて驚いた。

ブラックコブラ、
空手バカ一代6巻(文庫版)に登場する強豪ムエタイ選手である。
ブラックコブラ.png

私は一時期、シンラパムエタイというムエタイ専門誌を愛読していたのだが、この空手バカ一代のブラックコブラの登場には首を傾げた。ムエタイっぽくない名前だからだ。

まあ空手バカ一代連載時の頃のムエタイは知らないし、読者にとってもムエタイは今よりずっと未知の領域だったことだろう。アタチャイフェアテックスとかサムゴーギャットモンテープみたいな名前にするよりブラックコブラにしたほうが強そうに聞こえるだろう。そういう梶原一騎一流の脚色ということだろうと納得はしていた。

試しに「ブラックコブラ ムエタイ」で検索すると、Yahoo知恵袋の記事が出てくる。

ブラックコブラ3.png

Q>英語だし、タイ人の名前としては不自然です、本名判れば教えて下さい。

A>そのような人物は存在しません。梶原一騎の創作です。

という容赦のない答えがベストアンサーとされている。


しかし件の「沢村忠に真空を飛ばせた男: 昭和のプロモーター・野口修 評伝」には
ハウファイ・ルークコンタイは「ブラックコブラ」の異名を持つ軍人から転向した選手だった。
サラッとそう書いてあるのである!

ブラックコブラ2.png

「ハウファイ・ルークコンタイ」で検索すると、2016年に書かれたブログの記事に同じことが書かれていた。自分もよく読んでいたはずの、大山倍達ファンのブログである。ちなみに「沢村忠に〜」は2020年初版の本。

そのブログによると、ハウファイ・ルークコンタイの異名が「ブラックコブラ」だというのは空手家の黒崎健時の証言だそうである。

タイ抗戦の時に黒崎健時は別のタイ人と対戦して負けており、その模様はプロレススーパースター列伝のタイガーマスク編でも描かれている。言うまでもないが、列伝の作者は空手バカ一代と同じ、梶原一騎である。

この試合の模様はYouTubeでも見ることができるのだが、本当に凄まじいヒジだった。漫画とはちょっと違うのでぜひ見ていただきたい。「沢村忠に真空を飛ばせた男―昭和のプロモーター・野口修 評伝―」によると、黒崎はこの試合を恥とし、映像を回収して世に出せないように動いたという関係者の証言があるそうだ。(なので動画リンクは紹介しない)
ブラックコブラ6.png

話を戻すが、
ハウファイ・ルークコンタイことブラックコブラと対決したのは黒崎健時でも大山倍達ではなく、藤平昭雄という空手家で、2ラウンドで藤平が勝利している。

ですので
A>そのような人物は存在しません。梶原一騎の創作です。

というのも間違いではないのだが、
ブラックコブラの本名はハウファイ・ルークコンタイという答えの方が、質問者が求めるもののような気がする。

 
ちなみに「空手バカ一代の研究」という、1997年に書かれた本も持っているのでついでに調べてみたのだが、ブラックコブラのことは書かれていなかった。

 

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あのメタルヒーローがプロレスラーになっていた!2022プロレスラーカラー選手名鑑 [あの人は今]

dマガジンで「2022プロレスラーカラー選手名鑑」という雑誌を発見。
山ほど知らないレスラーがいて驚く。
ネタ重視の選手が多いですけど、全身写真で載っていて楽しい。
女性レスラーもかわいい人が多い。

 
その中に「世界忍者戦ジライヤ」をモチーフにしたレスラー、磁雷矢がいて驚いた。
レスラー.png
知らなかったが東映公認だそうである。
試合をYouTubeで見ることができないか探したが、色違いの衣装で練習風景しか出てこず残念。

所属してる団体のHPに試合中の写真があった。
レスラー4.png


円谷公認のウルトラマンロビンもいた。
初代タイガーと戦ったウルトラマンはいなかったが、ウルトラセブンはいた。
レスラー1.png

仮面ライダー系のレスラーを探してみた。
当初は東映からクレームがあった仮面シュータースーパーライダーも、現在は東映公認だそうである。
レスラー2.PNG

高山善廣も載っていたので復帰できたのかなと思って調べてみたら、やっぱり療養中のようだ。
実際に活動してるかどうかは掲載の可否とあまり関係ないようだ。ただしアントニオ猪木はいない。


 

世界忍者戦 ジライヤ 世界忍者5人セット 其の一

世界忍者戦 ジライヤ 世界忍者5人セット 其の一

  • 出版社/メーカー: ノーブランド品
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世界忍者戦ジライヤ 巨大磁雷神 1988年日本製

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  • 出版社/メーカー: ノーブランド品
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映画「ONODA一万夜を越えて」見てきた [あの人は今]

小野田少尉の暴露本が伝えるイメージは、なぜあまり浸透しなかったのか。
あれこれ検索していたら面白い本を見つけた。

小野田寛郎は29年間、ルバング島で何をしていたのか

小野田寛郎は29年間、ルバング島で何をしていたのか

  • 作者: 斎藤 充功
  • 出版社/メーカー: 学研プラス
  • 発売日: 2017/04/14
  • メディア: Kindle版

「小野田寛郎は29年間、ルバング島で何をしていたのか」
冒頭の部分を試し読みしてシビれたので思わず電子版で購入してしまった。

2008年。著者は小野田少尉に出会ってから4年越しに取材のアポを取る。
「なんでも聞いてくれ」「実は今まで誰にも話していないことがあるんだ。」と話す小野田少尉だったが、いきなり小野田少尉の奥さんの町枝さんが乱入。

「小野田の晩節を汚す記事を書いたらただじゃおかない」
強制的に取材を終了させてしまったというのだ。

どうだろうこの警戒心。小野田少尉も頭が上がらないらしい。
「私は戦友になれたかしら」
読んだことはないが、そんなタイトルの本を書いていた奥さんだ。
パワフルな人なのだろうなと想像していたが、間違っていなかった。

小野田少尉の悪いイメージが浸透していない理由の1つが、なんとなく理解できた。
そして、「晩節を汚す記事」を書こうとする人が決して少なくなかったことも、町枝さんの態度から読み取れる。

 
この本の著者は結局それ以後取材することはできず、「今まで誰にも話していないこと」が何かはわからないまま、小野田少尉はこの世を去った。で、この後も著者は独自の取材を続け、あれこれと面白い記事が続くのだけど、

本は途中から日本軍が隠した埋蔵金の謎を追う、みたいな話になってガッカリ。
あとがきを読んだら途中から著者も迷走したと自覚しており、無理くり一冊にまとめたみたいに書いていた。

いろいろ根拠を提示してるけど、埋蔵金はねーわ。
ほんとに途中まで面白かっただけにガッカリ。
 
 
それでついに映画「ONODA一万夜を越えて」を見てきました。
以下ネタバレあり

 

続きを読む


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最後の日本兵の暴露本はなぜ爆死したのか? [あの人は今]

『小野田少尉との三ヵ月「幻想の英雄」』をKindle読み放題で読んだ。

めちゃくちゃ面白かった。
一度も中断することなく一気に読み終えた。
44年前に描かれた暴露本である。

こんなに舞台裏を赤裸々に描かれた日にゃあ、
小野田少尉の名声は地に落ち、
宮内庁に出入り禁止に。
作者の津田信は小野田少尉に車で轢き殺されていたはずである。

しかしどうだろう。
小野田少尉が暴露本に対してリアクションを起こした形跡はなく、
暴露本出版の翌年に行われた式典で現在の上皇陛下は小野田少尉への気遣いを見せ
2005年に略奪シーンをややマイルドにTVドラマ化したら苦情がくるという世間の小野田少尉への聖人扱いっぷり。

いや、そうはならんやろ。
という、何とも不条理な結末になっている。
何なのだこれは。


ちなみに本を読む前の自分の小野田少尉に関する知識は、
むかしTVで見た再現VTRや、「死神くん」程度だった。

小野田.png
えんどこいちの「死神くん」(初版7巻)。1986年に描かれたエピソードに小野田少尉をモチーフにしたと思われるものがある。終戦を知らない→誰とも会っていない→イノセントな人→現代日本に説教できる人という、シンプルな論法で創造されたキャラクターという印象を受ける。一般的なイメージもこれではないか。

それが現実では現地住民を襲い、奪ったラジオで使って情報を収集しまくり、それでも終戦を疑っていたというのだから人生というのはおとぎばなしのようには行かない。それがなぜあまり世間に浸透しなかったのか。

色々調べてみた。
 

作家の筒井康隆は暴露本の書評「書くのが遅すぎた」と締めくくっている。
たった3年で世間が全く関心を失ってしまったということなのだろうか。

 
2ちゃんねるの2004年のスレッドを見ても、読まれてない感が伝わってくる。
548の投稿があって、暴露本を読んだ感想が出てくるのはなんと547番目なのだ。
まるで知られていない。

2014年、小野田少尉が亡くなると、暴露本の著者の息子が暴露本をネットに無料公開。父親の無念を晴らしたいということなのだろうか。出版界のタブーを破ってのゴーストライターの暴露、失ったものは多そうだが、得られたものがそれを上回ったとは到底考えづらい。Togetterに本の反響がまとめられている。

 
小野田少尉のスルー力(りょく)?という言葉も頭をよぎる。
いや、暴露本を読むと、この人に限ってスルー力というものは考えられないはずなのだ。
小野田少尉に批判的だった野坂昭如や、都合の悪い証言をした元部下の赤津勇一に対し殺害予告とも取られかねない発言をしている。赤津の存在は2005年のドラマ版からも存在が抹消されている。半世紀以上も怒りが持続する人なのだ。

筒井康隆の書評によると、暴露本出版時は小野田少尉がブラジルに渡って2年が経過した時期だったという。何らかの手段で暴露本の内容を知った小野田少尉が烈火の如く怒った姿を容易に想像できるが、気軽に反論できる場所にいなかったというのが結果的に小野田少尉を守ったということなのではないかと思う。

 
暴露本では天皇観について批判的な態度だったと描かれているが、
小野田少尉は1992年に秋の園遊会に招かれて上皇上皇后両陛下と歓談している。
onoda.jpg
これはどういう心境の変化なのであろうか。
1978年の式典の一件で宗旨替えしたのかもしれない。

ついでに2005年に小野田少尉は藍綬褒章を受章。

  
暴露本を読んで最初は憤りを感じていたのだが、小野田少尉は色々と気の毒な人ではあると思う。存命だったとして吊し上げられるのを見たいのかと問われれば、そうでもないと思える。同じ立場だったら、とも思うし。

ただ、大東亜共栄圏だなんだと言ってる軍人でも現実はこの程度の倫理観かというのは失望した。それこそが幻想の英雄だった。

 
現在、フランス人監督による三時間の大作映画「ONODA一万夜を越えて」が公開中。
主演は奇しくも暴露本の作者のペンネームと同じ姓の津田寛治。
撮影に入る前に何か資料を読むべきかとアドバイスを求める津田寛治に、監督は台本以外は読む必要がないとアドバイスしたとか。

ある新聞によると、「美化することなく事実を描いた作品」だそうである。
キャストをみると2005年TVドラマ版では登場しなかった赤津勇一が出てくるそうだ。気になる。
 
潜伏中だったジャングルでは落ちこぼれだったが故に早々に投稿した赤津の判断が結局は正く、グループのリーダーだった小野田少尉は無為に26年を過ごし島民の生活を脅かし部下の二人を失った。そんな男が帰国の決断をする。そんな葛藤を描く映画だったらぜひ見たいと思うのだが。
 
 
続き↓
https://ihondana.blog.ss-blog.jp/2021-10-20-1


小野田少尉との三ヵ月「幻想の英雄」

小野田少尉との三ヵ月「幻想の英雄」

  • 作者: 津田信
  • 出版社/メーカー: メディアタブレット
  • 発売日: 2014/08/04
  • メディア: Kindle版



幻想の英雄 (1977年)

幻想の英雄 (1977年)

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: -



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10メートル級のウルトラマンショー [あの人は今]

1990年のビークラブ53号を電子化していたら
巨大なバルタン星人を製作している記事を見つけた。
ちょっと信じられないぐらいかなりデカい。
しかもクオリティが高い。そのせいで合成写真かと疑うぐらいである。

ボーリアン1.png

記事を読むと身長10メートル。
しかもコンピューター制御で動くらしい!
そんなの聞いたことないぞ?

記事によると、三井グリーンランドなる場所で、
三ヶ月限定で行われるアトラクション用に作られたものだという。

三井グリーンランドで調べてみた。
熊本に「グリーンランド」という名称で現在も存続する遊園地らしい。
なんとYouTubeに映像があった!

いわゆる人間大のヒーローショーの形式でアトラクションは進み、
クライマックスに巨大バルタンと巨大ウルトラマンが登場するという構成になっている。



実物大パトレイバーのように、
キャリアーからジャッキアップという感じで10mのバルタンが登場する。
少し観客から距離が遠くて、巨大感が伝わるのかなと不安になるが、小刻みに動いていてなかなか生物感があってリアルだ。記事によるとステンレスのフレームに、ウレタンやシリコンで作られているという。

ボーリアン4.png

続いて10mウルトラマンが登場するのだが、
バルタン星人と同じ感じで現れるのでかなり違和感がある。
ポーズが不自然だ。

このスケールでバトルを行うという信じがたい展開になっているのだが、
映像を見た感じではウルトラマンとバルタン星人の距離が近づくでもなく、
最初の立ち位置のまま手や頭を小刻みに動かすだけ。

司会進行のお姉さんお兄さんが、喋りで必死に映像を保管している様に見える。
非常に苦しい。
目に見えないスペシウム光線を発射したテイでショーは終わる。

 
この巨大ウルトラマン&バルタンを作った株式会社ココロもいまだに存在している。
イベント用のロボット製作、レンタルなどを行う会社で、恐竜ロボットやハローキティのポップコーンマシーンなどが看板商品のようだ。
ボーリアン3.png

イベントを行ったグリーンランドは定期的にウルトラマンのイベントを行っているらしく、
(1993〜2013年に存在したウルトラマンランドはグリーランドに隣接している)
11年後の2001年の同じ時期に、等身大の40mの立像が園内に建てられたそうだ。
お台場ガンダムは有名な気がするが、これは知らなかったなあ。



TVCM。
孫会社運営によるグリーンランドが北海道にもあり、北海道新聞社主催になっている。


なんと10mVガンダムも作られていた。
よせばいいのにまた対決もの。

今度はボーリアンというよく分からないロボットと対決。
ウィキによるとボーリアンはアメリカのショーで使われていたものらしい。
日米ロボット対決とか煽ればいいのに。



このショーの映像がニコニコ動画にあったのだが、
死ぬほどしょうもなくて笑い死にするかと思った。

シビアに言えば「大きいね」で終わるだけの出オチイベントなので、ショーとして成立させるために茶番で上演時間を埋めている。ガンダムとは一切関係ないヒーローショーが延々と展開され、まさに茶番。

満を持して登場した悪役ロボット、ボーリアンが中国の先行者のようなショボさで、しかもガンダムの膝小僧ぐらいの高さしかないという小ささ!わざわざガンダムの対戦相手として海外まで探しに行ったというのに、役者不足もいいところだ。

ボーリアン2.png

↑ガンダムの股の間にいるのがボーリアン。
ウルトラマン以上の地獄絵図になっている。






人気一 ウルトラマン基金 ダダの梅酒 [ 500ml ]

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  • 出版社/メーカー: 人気酒造
  • メディア: 食品&飲料






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禁断の秘技子ちゃん二代目、サトウ・ユウ先生逝く [あの人は今]

最近衝撃の事実を知った。
「禁断の秘技子ちゃん」
「俺のサーキット」の作者は同一人物だというのだ。

「俺のサーキット」はボンボンで連載されていたポケバイを扱った珍しいレース漫画。
こちらは山口博史名義。当時かなり熱中して読んでいた。近年、電子書籍でも読み返した。
モロが6.jpeg

きらたかしも超名作バイク青春漫画「ケッチン」最終巻の後書きで「俺のサーキット」へのリスペクトを明かしている。

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「禁断の秘技子ちゃん」はファミコン通信の裏技コーナーに連載されていたショート漫画。
こちらは山口ゆかりという女性的な名義。自画像も女性。(訂正=山口みゆきでした。)
自分が読み出した時期はかなり末期で、ネタ切れしていたのか自身の別作品の単行本を紹介していたのが色んな意味で衝撃的だった。

紹介していた漫画が18禁のロリコン漫画だったのだ。
(しかも天下の任天堂作品をネタにしたオチがそれ)
モロが1.png

この記事を書くにあたって、そのロリコン漫画を探してみると、
Kindle読み放題対象作品になっていたので読んでみた。かなりドギツイ内容だった。

こういう性癖はどこか別名義の作品にも出てくるものだと思うのだが、「俺のサーキット」はまるでそういった部分を感じさせない、少しストイックすぎるぐらいの真面目なレース漫画なので驚く。今回「俺のサーキット」も読み放題化していたので再度チェックしてみたのだが、なるほど言われてみれば終盤のタッチは所々「禁断の秘技子ちゃん」を感じさせるものがある。

 
さらに最近Kindle読み放題
「なつかしの」ゲームムック系があれこれ読めるようになっていた。
その中の「伝説のシューティングゲーム大全」で衝撃の事実を知った。

禁断の秘技子ちゃんが掲載された裏技コーナーの担当編集者、
ガスコン金矢氏が、漫画家のもろが卓先生だというのだ
モロが5.jpg
(画像は「古典ゲー能考古學体系」/A-10

<2022年9月10日追記>MSXマガジン1988年10月号に記事を発見。
ガスコン.jpeg

ガスコン氏は初期のクロスレビュアーの一人でもあった。

モロが3.png

そしてもろが卓先生の漫画は読んだことがないのだが、小林まこと先生の「青春少年マガジン」に出てきた作家として印象深い。漫画家からアスキー社員へ、まさかの転身だったそうだ。

モロが4.png

そんな記事を書こうと思っていたら、
二代目禁断の秘技子ちゃんを担当した漫画家のサトウ・ユウ先生が亡くなられた。
がん治療をされていたらしい。



初代は1986年の12月辺りから始まり2年以上続いたが、二代目は1989年4号で登場し8号が最後という短いものだった。その後、しばらくは空白が続き、13号から吉田戦車先生の「はまり道」が始まるのである。

モロが2.png
 
 
と、ここまで書いて、
初代禁断の秘技子ちゃん終了は任天堂のクレームによるものではないかという疑念が大きくなってきた。前述の任天堂ゲームネタのオチで18禁漫画の宣伝。しかもこのゲームはゲーム史上初の(?)他社コラボ作品のディスク書き換え版マリオで、永谷園も絡んでいる。現在ならアウトもアウト。炎上ものだ。

おそるおそる確認してみますと、
18禁宣伝ネタ掲載号(1989年3号)の次の号(1989年4号)で
初代は終了していた。(((((((( ;゜Д゜))))))))

モロが7.png

無理な引継ぎを要求されたサトウ先生はネタに詰まり連載4回で逃亡?
以降、4回に渡って「べーしっ君」のイラストで穴埋めされるという異常事態になる。。。

というストーリーはどうだろうか。都市伝説として定着するかもしれない。

↓4回に渡ってファミ通に登場した空白地帯。
モロが8.png

二代目は最終回告知もなく、
その後4回に渡って穴を空けるって今考えるとおかしいよなあ。

亡くなった直後に不遜なネタかもしれないが、自分はサトウ先生の作品の思い出がこれのみで、しかも苦しそうな作風だったという印象しかないので、なんとなくこういう風にシナプスをつなげてしまうのだった。


[まとめ買い] おれのサーキット

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  • 作者: 山口 博史
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懐かしパーフェクトガイドVol.5 熱き記憶がよみがえる! 伝説のシューティングゲーム

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  • 作者: ダイアプレス
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2019/03/06
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小林たつよし田中圭一が組んだ謎の漫画「フルメタルボクサー」とは [あの人は今]

小林たつよし先生がドラゴン拳の後に描いた漫画で、パワードスーツものがあるとネットで聞いた。ドラゴン拳2巻に出てくる銅人鬼と間違えてるんじゃないかなと思って調べてみたら、wikiにそれっぽいタイトルがあった。
どうじんき.png


タイトルはフルメタルボクサー
なんと少年サンデー連載。
小林先生がサンデーに進出していたのか!

原作:小田弘士、連載期間が1991年44号-1992年1・2合併号とある。
調べても画像は一切出てこない。
単行本一冊分ぐらい続いたようだが、単行本化されてないようだ?
ちょっと不審に思い、さらに調べてみると、なんと原作の小田弘士は、田中圭一の別名義だと判明!

Twitterで本人が発言していた。
引用の仕方がよくわからない。
連載開始から早期打ち切り決定まで舞台裏ですったもんだあっただけで、作品に罪はありません。(^o^;

という、黒歴史なんだそうだ。
ボトムズのバトリングをイメージして、当時大人気のF1風味にアレンジした、ガソリンで動くパワードスーツものだという。メカデザインは田中氏が当時勤めていた玩具メーカーのデザイナーなんだと。

装甲騎兵ボトムズ 1/20 スコープドッグ レッドショルダーカスタム

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  • 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
  • 発売日: 2007/11/29
  • メディア: おもちゃ&ホビー



小林先生ほどの人が少年誌での活躍がなかったのが不思議だったが、このフルメタルボクサーが最初で最後の少年誌連載になってしまった様である。シャレにならないエピソードがあったのだろうな。
 

ところで漫画原作者は複数の名前を使い分けるので、色々驚かされる。
こないだも石垣環先生のウィザードリィ外伝の単行本オマケ対談に出てきた作家の佐山アキラ氏が、のちの不夜城の馳星周だったと聞いて驚いた。馳星周という名義もチャウシンチー(周星馳)が元になっていて、非常に適当っぽい感じがするが皆さんはどう思われるか。
佐山.png
 

ドラゴン拳 1~最新巻 [マーケットプレイス コミックセット]

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  • 作者: 小林 たつよし
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • メディア: コミック



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  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
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  • 作者: 馳 星周
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2012/10/01
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