意外と変な漫画だった。横山光輝「時の行者」 [歴史漫画]
購入して電子化済みの漫画。
作家別では誰の単行本が一番多いのか調べてみた。
5位:秋本治120冊
(こち亀まだ全部揃えてない)
4位:森川ジョージ135冊
(すべて「はじめの一歩」)
3位:弘兼憲史152冊
(島耕作以外は3タイトル)
2位:荒木飛呂彦153冊
(全作品あるような気がする)
そして栄えある第一位は…
1位:横山光輝190冊でしたー、パチパチパチ
…けっこうあるなあ横山作品、でもマニアの域にはほど遠い。
なんてったって代表作の「赤影」やら「伊賀の影丸」やら読んだことないんだから。
鉄人28号も文庫版を数冊買ったっきりだった。
それでもこの数なんだから結構すごいと思いませんか。
そんなこんなでまた横山作品を購入しましたよ。
「時の行者」と「地球ナンバーV-7」の二作品を!
「時の行者」は子供の頃に立ち読みで少し読んでいて、
いつかちゃんと読み返したいと思っていた作品。
これを今回紹介します。
未来からやってきた少年が、
科学兵器でオサムライさんたち相手に無双して神と崇め奉られるという、
まあ典型的な異世界転生モノのご先祖様的漫画です。
この漫画の代名詞的な必殺技のバリヤー。強すぎて途中から弱体化。中の酸素ガー、とか言い出す。
読み返してみると、シンプルでいて変なところのある作品だと思う。
タイムトラベルものと言えば藤子F不二雄の「TPぼん」や、
タツノコプロのタイムボカンシリーズなど、
さまざまな時代や地域を駆け巡るものを子供の頃から見てきましたが、
この「時の行者」は戦国時代終盤から始まって、
江戸時代100年ぐらいまでの超・地域&期間限定!
しかもこの時代でなければならない理由も特にない!
何度目だナウシカ、みたいな
他の横山作品とダブった歴史エピソードも出てくる。
作者が得意な時代を選んだんでしょうな。
漫画の主人公になくてはならない、
話を動かす強い目的意識というのまで無かったりするからぶっ飛ぶ漫画だ。
毎回ボンヤリしてるところで事件に巻き込まれ、
適当に暴れて毎回話が終わるという不思議な作風。
これじゃアカンと思ったのか、
途中から女の子を探しているという一見ロマンチックな設定が付け加えられるのだけど、
ほっとけば帰ってくるけど何だか心配なので毎度探しに行ってる、ぐらいの温度なんすよ。
女の子の目的はズバリ歴史の改変。
いきなりすごい強い動機を持ったヒロインの登場。
人類ほぼ滅亡の未来を変えるために、
何故か江戸時代前期に集中して歴史を変えようと試みるが、毎回失敗してるようだ。
藤子F不二雄の「TPぼん」だと時の流れは不安定で、
気をつけないとちょっとしたことで大きく歴史が変わってしまうのだが、
「時の行者」の時の流れは非常に強固。
過去は変えられないかもしれないけど未来なら、
と主人公がテーマ的なことをさとして物語は終わるのだった。
手を抜いているといえば巨匠に失礼だが、
横山作品の中ではテキトー感が散見される「時の行者」。
それでも十分面白いから、意外と変な作品、という印象になってしまう。
何でだ!って思うのが。
10章(文庫版表記)に出てきたキャラクター。
続く11章でも全く同じ顔の人物が別人として出てきちゃう。
↓10章に登場する奥平源八
↓11章に登場する中山助六郎
あだち充に匹敵する、キャラの判別が難しさ。
それが横山光輝作品のお約束とはいえ、
なんかえれえ適当じゃないすか?と思う。
ちなみに6章でも同じ顔が出てくる。
↓天草四郎
今やオワコン時代劇になってしまったのか、
この漫画で初めて知ったマイナーな故事もあった。
「浄瑠璃坂の仇討ち」とか知らなかったよ。
そう意味で時代が集中してるのもいいかもしんない。
作家別では誰の単行本が一番多いのか調べてみた。
5位:秋本治120冊
(こち亀まだ全部揃えてない)
4位:森川ジョージ135冊
(すべて「はじめの一歩」)
3位:弘兼憲史152冊
(島耕作以外は3タイトル)
2位:荒木飛呂彦153冊
(全作品あるような気がする)
そして栄えある第一位は…
1位:横山光輝190冊でしたー、パチパチパチ
…けっこうあるなあ横山作品、でもマニアの域にはほど遠い。
なんてったって代表作の「赤影」やら「伊賀の影丸」やら読んだことないんだから。
鉄人28号も文庫版を数冊買ったっきりだった。
それでもこの数なんだから結構すごいと思いませんか。
そんなこんなでまた横山作品を購入しましたよ。
「時の行者」と「地球ナンバーV-7」の二作品を!
「時の行者」は子供の頃に立ち読みで少し読んでいて、
いつかちゃんと読み返したいと思っていた作品。
これを今回紹介します。
時の行者 コミック 1-3巻セット (講談社漫画文庫―横山光輝時代傑作選)
- 作者: 横山 光輝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/02/10
- メディア: 文庫
未来からやってきた少年が、
科学兵器でオサムライさんたち相手に無双して神と崇め奉られるという、
まあ典型的な異世界転生モノのご先祖様的漫画です。
この漫画の代名詞的な必殺技のバリヤー。強すぎて途中から弱体化。中の酸素ガー、とか言い出す。
読み返してみると、シンプルでいて変なところのある作品だと思う。
タイムトラベルものと言えば藤子F不二雄の「TPぼん」や、
タツノコプロのタイムボカンシリーズなど、
さまざまな時代や地域を駆け巡るものを子供の頃から見てきましたが、
この「時の行者」は戦国時代終盤から始まって、
江戸時代100年ぐらいまでの超・地域&期間限定!
しかもこの時代でなければならない理由も特にない!
何度目だナウシカ、みたいな
他の横山作品とダブった歴史エピソードも出てくる。
作者が得意な時代を選んだんでしょうな。
漫画の主人公になくてはならない、
話を動かす強い目的意識というのまで無かったりするからぶっ飛ぶ漫画だ。
毎回ボンヤリしてるところで事件に巻き込まれ、
適当に暴れて毎回話が終わるという不思議な作風。
これじゃアカンと思ったのか、
途中から女の子を探しているという一見ロマンチックな設定が付け加えられるのだけど、
ほっとけば帰ってくるけど何だか心配なので毎度探しに行ってる、ぐらいの温度なんすよ。
女の子の目的はズバリ歴史の改変。
いきなりすごい強い動機を持ったヒロインの登場。
人類ほぼ滅亡の未来を変えるために、
何故か江戸時代前期に集中して歴史を変えようと試みるが、毎回失敗してるようだ。
藤子F不二雄の「TPぼん」だと時の流れは不安定で、
気をつけないとちょっとしたことで大きく歴史が変わってしまうのだが、
「時の行者」の時の流れは非常に強固。
過去は変えられないかもしれないけど未来なら、
と主人公がテーマ的なことをさとして物語は終わるのだった。
手を抜いているといえば巨匠に失礼だが、
横山作品の中ではテキトー感が散見される「時の行者」。
それでも十分面白いから、意外と変な作品、という印象になってしまう。
何でだ!って思うのが。
10章(文庫版表記)に出てきたキャラクター。
続く11章でも全く同じ顔の人物が別人として出てきちゃう。
↓10章に登場する奥平源八
↓11章に登場する中山助六郎
あだち充に匹敵する、キャラの判別が難しさ。
それが横山光輝作品のお約束とはいえ、
なんかえれえ適当じゃないすか?と思う。
ちなみに6章でも同じ顔が出てくる。
↓天草四郎
今やオワコン時代劇になってしまったのか、
この漫画で初めて知ったマイナーな故事もあった。
「浄瑠璃坂の仇討ち」とか知らなかったよ。
そう意味で時代が集中してるのもいいかもしんない。
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