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動画版「劉備が天下とったら関羽張飛孔明は殺されていた」 [歴史漫画]

「劉備が天下とったら関羽張飛孔明は殺されていた」の動画バージョンを作ったよ。


韓信がなぜ大元帥になれたのかの謎を解き明かした私が
作りながら思ったこと、与太話その1。

なぜ、呂公は娘二人を劉邦と樊噲に嫁がせたのか?
呂公1.png
「いい顔」ウォッチャーだったとか(通説)、
反体制な若者が好きなロックな人だったとか(赤龍王)、
説得力を持たせようとしてるけど、それじゃ納得できない。

呂公は引っ越しでものすごい額のご祝儀もらうような人。
その人が娘二人を劉邦&樊噲に嫁がせるというのは、

例えば投げ銭で何十万も稼ぐようなYouTuberが、
「娘二人をヤンキーに嫁がせてみた」って動画を作るようなことである。
あるあるねーよ、だ。

まあヤンキーはモテるだろう。
金持ちの不良娘が地元じゃ負け知らずな二人と出来てしまった、ということにすると、あまり違和感がなくなってくる。また後で発覚する呂雉の気性を考えると、十分あり得る。

県令に嫁に出そうとしてたのが史実だったとして、その矢先の出来事だったとしたら、対面を保つために「私の目に狂いはない!」とか言っていても不思議ではないか。

 
与太話その2。
さて、今回の動画では春秋時代の天才軍師、范蠡のエピソードで締め括ってみた。

「こうとししてそうくにられる」を実際に言ったのは韓信なのか、蒯通(かいとう)なのかを調べていたら、范蠡(はんれい)がネタもとだったとわかった。横山光輝史記にも描かれている人物だが、そこは省かれていたので印象に残っていなかった。

こんな時代から、功臣粛清が「あるある」だったのだから、動画のテーマもまあ的外れでもないと思う。そもそも劉備が天下とれるタイミングってあったのだろうかという話だが。

この范蠡、軍師としては相当トリッキーな人だ。
呉に攻め込まれたお国の一大事に、
なんと、大量の死刑囚を敵の眼前に立たせ、自殺ショーを命令。
呉軍が呆気にとられてるところに奇襲をかけて勝ったという。

そりゃ呆気にもとられますわ。
本宮ひろ志の「俺の空」だっけ。
立てこもり犯の前で本番をはじめて隙を作る、みたいな話がありましたけど、現実はそれを超えている。恐るべし中国4000年。

この話、久松文雄/久保田千太郎の「史記」で知ったが、そこだけ強く印象に残っていた。この漫画、けっこういい本である。横山史記では描かれなかった部分まで描いているので、購入しようか迷っている。動画でも取り上げたかったが、最後だけいきなり入ってくるのはバランスが悪いかなと思って諦めた。

この范蠡の立ち回りっぷりがすごい。
動画の最後で簡単に説明しているのでぜひ見ていただきたい。

范蠡のエピソードは横山史記では2巻に収録されているのだが、
范蠡のライバル的存在、伍子胥(ごししょ)の復讐劇から始まる大河ドラマになっている。
微妙に生き方が食い違ってるので、ライバルという表現もあまりふさわしくはないが。

伍子胥から始まる范蠡のエピソードを、
わかりやすく簡潔にまとめられるかな、というのを今考えている。
 
 
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