手塚、永井豪、藤子不二雄らが実名出演まんが!「ナミさまが危ない!」(芥真木/ひびきゆうぞう) [漫画の描き方が書かない漫画の描き方]
「離婚時代」全31巻の電子化完了&読破。
数えてみたら9ヶ月ぐらいかかった。
正直、あまり面白くなかったのだ。
「離婚時代」は、子供の頃に5巻ぐらいまで読んで面白かったのが忘れられず、近年全巻セットで購入した。数十年ぶりに続きを読んでみれば、描き手のテンションが結構早い段階で失速してる気がする。
びっくりするのが背景の作画。
作画の ひびきゆうぞうは本来めちゃめちゃ上手い人だと思う。
この女性に蛇が絡むイメージショットの迫力に衝撃を受けた。
ところが、
10巻あたりから稚拙な背景画が増えて目を疑う。
もちろんアシスタントの作画なのだろうが、これでOKする&修正しないのも他に類がない気がする。
人物は上手いままなので、これでもけっこう誤魔化されてしまう。
ある意味、勉強になる。
しかしだ、
こんな状態からあと20冊も漫画は続くのだから、読む方の大変さもお分かりいただけると思う。
芥真木のお話の方も、縦糸として読者の興味を引っ張る役割である主人公の男女探偵コンビの出番が早々に減っていき、エピソードの当たり外れが極端になる。最終回も最終回らしくない終わり方だった。
単行本の奥付を見ると、刊行期間は1980年から1988年の長きに渡っている。
この時代、単行本31巻というのはかなりの長期連載だ。
1988年といえば、「こち亀」が50巻に到達した年。
他にも横山光輝「三国志」が60巻で完結した年。
1988時点で魔夜峰央「パタリロ!」1988年で33巻、藤子不二雄「ドラえもん」が38巻だ。
本屋にあったら目立つだろう。
なのに子供の頃、入り浸って立ち読みしまくっていた本屋で見た記憶がない。
それはたぶん掲載誌が女性セブンというのが大きいと思う。
たびたび検索しているのだが、作者コンビの情報は少ない。
でえ、電子化終えて検索してみたら、同コンビによる「ナミさまが危ない!」という作品がKindle Unlimitedにあった。その漫画の冒頭に、手塚治虫をはじめ藤子不二雄、永井豪ら巨匠が実名で登場と書いてあるではないですか。みなもと太郎まで!
電子版を読まずにそのまま紙の本を注文しちゃいましたよ!
ちなみにシナリオの芥真木は虫プロの漫画誌「COM」出身なのだそうだ。
その辺のツテなのだろうか。
手塚治虫
「ナミさまが危ない!」はおそらく離婚時代の前に女性セブンに連載された漫画。
離婚時代がヒットしたので単行本化されたのではないかと思う。全2巻。
藤子不二雄
電子版の前書きによると、
当時勢いのあった少女漫画界の内幕を、しがらみのない女性週刊誌で自由に描くというコンセプトの作品なのだそうだ。
みなもと太郎!と超人ロックの人!
読んでみるとしみじみ背景作画が良い。
離婚時代の良い時より良い。
作画の ひびきゆうぞうとは何者なのか。
これ描いてる時点でキャリアどれぐらいなのだろうか。
作画者自ら漫画の書き方を講義するコーナーもある。
この記事を書きながら再度検索してみたら、
コンビデビュー作の「1億円の花嫁」他、いろんな作品がKindle Unlimitedで読めるようになっていた。
数えてみたら9ヶ月ぐらいかかった。
正直、あまり面白くなかったのだ。
「離婚時代」は、子供の頃に5巻ぐらいまで読んで面白かったのが忘れられず、近年全巻セットで購入した。数十年ぶりに続きを読んでみれば、描き手のテンションが結構早い段階で失速してる気がする。
びっくりするのが背景の作画。
作画の ひびきゆうぞうは本来めちゃめちゃ上手い人だと思う。
この女性に蛇が絡むイメージショットの迫力に衝撃を受けた。
ところが、
10巻あたりから稚拙な背景画が増えて目を疑う。
もちろんアシスタントの作画なのだろうが、これでOKする&修正しないのも他に類がない気がする。
人物は上手いままなので、これでもけっこう誤魔化されてしまう。
ある意味、勉強になる。
しかしだ、
こんな状態からあと20冊も漫画は続くのだから、読む方の大変さもお分かりいただけると思う。
芥真木のお話の方も、縦糸として読者の興味を引っ張る役割である主人公の男女探偵コンビの出番が早々に減っていき、エピソードの当たり外れが極端になる。最終回も最終回らしくない終わり方だった。
単行本の奥付を見ると、刊行期間は1980年から1988年の長きに渡っている。
この時代、単行本31巻というのはかなりの長期連載だ。
1988年といえば、「こち亀」が50巻に到達した年。
他にも横山光輝「三国志」が60巻で完結した年。
1988時点で魔夜峰央「パタリロ!」1988年で33巻、藤子不二雄「ドラえもん」が38巻だ。
本屋にあったら目立つだろう。
なのに子供の頃、入り浸って立ち読みしまくっていた本屋で見た記憶がない。
それはたぶん掲載誌が女性セブンというのが大きいと思う。
たびたび検索しているのだが、作者コンビの情報は少ない。
でえ、電子化終えて検索してみたら、同コンビによる「ナミさまが危ない!」という作品がKindle Unlimitedにあった。その漫画の冒頭に、手塚治虫をはじめ藤子不二雄、永井豪ら巨匠が実名で登場と書いてあるではないですか。みなもと太郎まで!
電子版を読まずにそのまま紙の本を注文しちゃいましたよ!
ちなみにシナリオの芥真木は虫プロの漫画誌「COM」出身なのだそうだ。
その辺のツテなのだろうか。
手塚治虫
「ナミさまが危ない!」はおそらく離婚時代の前に女性セブンに連載された漫画。
離婚時代がヒットしたので単行本化されたのではないかと思う。全2巻。
藤子不二雄
電子版の前書きによると、
当時勢いのあった少女漫画界の内幕を、しがらみのない女性週刊誌で自由に描くというコンセプトの作品なのだそうだ。
みなもと太郎!と超人ロックの人!
読んでみるとしみじみ背景作画が良い。
離婚時代の良い時より良い。
作画の ひびきゆうぞうとは何者なのか。
これ描いてる時点でキャリアどれぐらいなのだろうか。
作画者自ら漫画の書き方を講義するコーナーもある。
この記事を書きながら再度検索してみたら、
コンビデビュー作の「1億円の花嫁」他、いろんな作品がKindle Unlimitedで読めるようになっていた。
1988年8月20日初版の「離婚時代」最終31巻のカットと、
— ムゲンホンダナ(本棚持ち歩き隊) (@hondanamotiaru) September 26, 2023
1989年発売のGB版テトリスの広告の類似性。
1988年は横山三国志が60巻で完結。こち亀が50巻達成。ドラえもんが38巻、パタリロ!が33巻で、離婚時代の31巻はかなりの長期連載。しかし当時入り浸ってた本屋で見かけた記憶がない不思議な漫画。 pic.twitter.com/EbMff1KsNu
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