江戸川乱歩もホームズに憧れた?山田貴敏「少年探偵団」 [名作紹介]
前回紹介した「まんがシャーロック・ホームズ全集」。
その広告ページにあった「少年探偵団」が気になったので購入してみた。
こないだ2回にわたって記事化した「ビブリア古書堂の事件手帖」原作小説4巻にも「少年探偵団」のエピソードがある。コミカライズはされていないがTVドラマ化はされた。
件のホームズ全集によると、
少年探偵団の原作者である江戸川乱歩もホームズファンで、ホームズに登場する「ベイカーストリートイレギュラーズ」が少年探偵団のモチーフであるというから、やはりホームズは偉大な作品である。
仮面ライダーの少年ライダー隊もその系譜にあるのだろうか?
そうだとすると、やはりホームズが子供向け作品に見えるという自分の感想もあながち間違いではないような気がする。ちなみにこの「少年探偵団」の掲載誌は「小学六年生」。
漫画「少年探偵団」の作画は「Dr.コトー診療所」の山田貴敏。
ちなみに氏の作品で、これまで自分が所有してるのは「風のマリオ」のみだった。
ホームズがいまいちだったので不安だったが、こちらはめちゃくちゃ面白かった。
原作は全然知らないけど、明智小五郎、怪人二十面相、小林少年は聞いたことある。
こんな話だったのか。だいぶアレンジされてる気がするけど。二十面相が怖い!
2巻の著者コメントはかなりテンションが高く、こだわりが伝わってくる。
>マンガを描くに当たって、なるべくそのイメージを壊さないようにしたい、なんていうことはこれっぽちも考えていませんでした。自分の描きたいように描く。これが、一人の『少年探偵団』ファンである私の初心でした。
>私にとっての明智小五郎は、日本人ではないのです。かといって、どこか特定の国の人でもない。
コメントを見ると、続刊の構想にとれるような表現も見受けられるが、1999年に発行された3巻以降、新刊は出ていないようだ。ちなみに自分が購入したのはビッグコミックスレーベルによって2004年に発売された新装版。
ちなみにコミカライズされたエピソードは次の五つ。
「怪人二十面相」「大金塊」「大暗室」「妖怪博士」「呪いの指紋」
現在、「歌舞伎町シャーロック」という2019年に作られたアニメをながら見している。
いわゆる現代版ホームズで、アイドル志望の夢を捨てきれない花屋の主人がバイトにそそのかされて店を開けてレッスンに励むエピソードとくれば「赤毛連盟!」…という具合に元ネタを当てるのが楽しい。
3話でもう知らない話がきたけど。
ホームズがクライマックスで落語を始めるなど、ちと奇抜すぎて見る人を選ぶと思う。
他にもローバート・ダウニーjrの映画が2作、
真田広之が出演するイアン・マッケランのホームズ映画、などがU-NEXTで見られる。
FODで3話まで無料で見られる月9「シャーロック」を見てみたいと思う。
「京都寺町三条のホームズ」なんてのもアマプラにあるね。
某オークションを見ていたら、「夜光る犬」が出品されていました。23歳の時に名探偵ホームズシリーズの「バスカヴィル家の犬」をヒントに描かれた作品ですが、表紙に先生の顔写真が掲載されているというのが面白いっす。(^^) pic.twitter.com/3Crt09bNrq
— ひら (@hira282828) February 10, 2017
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