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ワルキューレの下着 [ゲーム]

PCエンジン「ワルキューレの伝説」の広告コピー、
「羽根かざりなびく。」が好き。

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ポケモンのキャラクターデザインで有名な杉森健という人がいる。
わたしゃこの人の漫画、「ジェリーボーイ」が大好きなので、
彼が描いたワルキューレのコミカライズがあると聞き、購入したのが2年前。

ワルキューレの冒険外伝―ふたりの女神 (Video game comics)

ワルキューレの冒険外伝―ふたりの女神 (Video game comics)

  • 作者: 杉森 建
  • 出版社/メーカー: 電波新聞社
  • 発売日: 2022/11/07
  • メディア: 単行本

ジェリーボーイよりも4年も前の作品なので当たり前だが絵も若干違う。
ちょっと細野不二彦の影響が見られる箇所があるような気がする。

この杉森健「ワルキューレの冒険外伝 ふたりの女神」
1989年に電波新聞社から出版された単行本。
カバーアートは原作者ともいうべき冨士宏によって描かれている。

ストーリーは完全オリジナル。
漫画好きな女子中学生が異世界転生してマーベルランドへ。
サンドラにワルキューレだと誤解され、魔王討伐に送り出されるというお話。

バイクに轢かれて異世界転生してスーパーパワーを発揮するという
異世界転生のテンプレが89年ですでに「読みなれた」と作中で言及されているのは興味深い。
当然「異世界転生」というカテゴライズは無く、「パラレルワールド」「タイムスリップ」と表現されている。

わるきゅうれ.3.png

ところでヒロインがワルキューレに成り代わるというストーリーに
自分は正直ガッカリした。
特にワルキューレファンということでもなく、ゲームも冨士宏の単行本も持っていないのだが。
もっと公式的な話を期待していたのかもしれない。

よく考えたら黒髪の日本人が金髪のワルキューレだと誤解されるプロットは無理がある。
(厳密に言うとオリジナルはドット絵の黒髪なんだけど)

そんなワルキューレの割り切れないプロットが読んでいて違和感がないのは、
ベタを塗らずに黒髪を表現する漫画表現のありがちなウソ、というのに気づく。

わるきゅうれ.4.png
冒頭8ページがカラーで、ヒロインの髪は薄い茶色で塗られている。

漫画としては可もなく不可もなく。
特に描くことも無いが紹介はしたいので困ったなあと思って、
冒頭で広告を紹介したりもしたのだが、まだそれでも内容が薄い。
(こういうの気にして書けなくなるのが自分の悪い癖)

でえ、なんとなくワルキューレで検索を繰り返していたら、
ワルキューレは下着を履いてないという記事が目に入ってきた。
ゲーメスト増刊の「ギャルズアイランド」で前述の冨士宏が言及していたらしい。

わるきゅうれ.jpg

なるほど確かにワルキューレは女神だから下着なんかつけないだろう。

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(画像は中津賢也「黄門★じごく変」

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(「和服は下着をつけない」で印象的な江川達也「まじかる☆タルるートくん」7巻キンドルunlimited対象作品)

「これだ!」と思った。
杉森健のワルキューレ漫画はヒロインのパンチラが多い。
あまりやらしい感じではない。
言うならばスポブラのような体にフィットした単なる線として描かれている。

わるきゅうれ.2.png

そしてクライマックスで本物のワルキューレも登場するのだが、
こちらは一切パンチラが無いのである。
単なるサービスショットだと思っていたが、
そうやって偽物感を暗示していた、非常に練られた演出だと考えられないだろうか。

冨士宏版ではどう描かれているのか少し気になってきた。
いや、描かれていないんだろうけど。

 

ワルキューレの栄光 1巻 (ブレイドコミックス)

ワルキューレの栄光 1巻 (ブレイドコミックス)

  • 作者: 冨士宏
  • 出版社/メーカー: マッグガーデン
  • 発売日: 2019/01/10
  • メディア: Kindle版



ワルキューレの降誕 1巻 (マサムネコミックス)

ワルキューレの降誕 1巻 (マサムネコミックス)

  • 作者: 冨士宏
  • 出版社/メーカー: マッグガーデン
  • 発売日: 2019/01/10
  • メディア: Kindle版



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