33年前の謎「しあわせのかたち」にお叱りの手紙を送った有名人は誰なのか? [心に残る1コマ]
桜玉吉の「しあわせのかたち」2巻に収録されているネクタウサギの話の中で、
>単行本1巻が発売されて間もなく、ある有名人の方から、直筆で「おしかりの手紙」をもらっちゃいました。さて、その有名人とは誰でしょう!?(本当)
というクイズがあった。
直後に担当編集者の横槍が入ったという体になり、
答えが明らかにされないまま33年の月日が経過している。
(雑誌掲載はファミコン通信1989年7月7日14号)
編集者曰く、
>その話は丸くおさまったんですから、逆なでするよーなコトやめてくださいよおぉぉ!
だそうである。
「しあわせのかたち」はパロディの多い漫画である。
ネタ元にされた有名人がクレームをつけたという理解なのだが、
漫画でギャグにするぐらいなので大したクレームではなかったのだろう。
ただ、相手が悪意を持ってゴネれば会社に迷惑をかけかねない問題になるぐらいのレベルだとは思われる。だから編集者がピリつく。
果たしてこの有名人とは誰だったのだろうか?
玉吉曰く、
>ごめーん、ボクあの人のファンなんでついジマンしたくなっちゃうの。ホラア、あの人の本、4さつももってんだぞ!
「あの人の本、4さつ」という言葉のニュアンスから、
書籍を出している芸能人なのではないかと漠然と推理していた。
「しあわせのかたち」全5巻は巻数によってスタイルの変化が激しく、人によっては読みづらいと思う。自分はリアルタイムで読んでいない1巻だけあまり読み込んでいない。
そんな1巻をこないだパラパラとページをめくっていたら、
敬愛する「みなもと太郎」のことを書いていることに気がついた。
「おしかりの手紙」の差出人が、みなもと太郎だったらいいなと妄想してしまった。
70歳にして「艦これ」や「まどマギ」に熱中するフットワークの軽い人である。漫画史研究の本も出していた。クレームにかこつけてエールを送った、そんな話なんじゃないかと思った。
そういう方向で改めて考えてみたかったが、
やはりちょっと無理があるかもしれない。
「あの人の本、4さつ」という部分だ。
みなもと太郎のもうひとつの代表作「風雲児たち」(全30巻)は1979年からスタートしており、ホモホモ7と合わせても単行本の巻数が1989年の時点で4冊ということはないだろう。曲がりなりにもクレームを出した相手が読むことを想定しているのに、最近の本は買ってませんなんて微妙なファンアピールをしたら、焼け木杭に火ということになりかねない。
ちなみに松本零士ネタも多いが、同様の理由でこれも除外されるだろう。
やはり本というからには活字の本で、芸能人、あるいはクリエイターなのではないかと思う。
果たしてこの謎が明らかになる日は来るのだろうか。
改めて1巻に登場する有名人を羅列してみた。
子門真人
三遊亭円楽
関口宏
柘植久慶
渥美清
岡本太郎
黒木香
北方謙三
笑福亭鶴瓶
ないかなあと思う人ばかりだが、
以下の二人は有力とこじつけられないだろうか。
加山雄三→バイオハザードクリアするぐらいのゲーム好きなのでありうる
堀井雄二→作中でドラクエとオホーツクに消ゆをネタにしてるので候補に&当時はライターでもあり、ウィキによると名義こそ違うものの当時すでに6冊本を出している。
ちなみにクイズの出題者は柳生ヒロシで、漫画の中でボコボコにされている。
そのコマの欄外に小さく「こんなんかくから手紙くんだってば」と書かれている。
この辺もヒントなのかもしれない。
コメント 0