カロリーの高そうな傑作。増田薫「いつか中華屋でチャーハンを」 [名作紹介]
「孤独のグルメ」でブレイクした感があるジャンル、
男が独りフラっと入った特に華やかな感じのない飲食店で飯を食う漫画。
「いつか中華屋でチャーハンを」はそのひとつの到達点なのかもしれない。
デフォルメしまくったラフな人物と対照的に、
描き込みまくった料理の絵からは
あったかいあんかけの味が口いっぱいに広がる。
実にカロリーの高そうな漫画だが、
読むだけならノンカロリー!
さらにネットで全話無料公開されているのでお財布にも優しい。
私は単行本買いましたけど。
「いつか中華屋でチャーハンを」は、
「思い出野郎Aチーム」というバンドをやってる男性、増田薫が描いている。
思い出野郎は「デザイナー渋井直人の休日」のTVドラマの主題歌を担当したバンドですな。
よく分からないが、増田氏は元は雑誌デザイナーなんだと。その縁でライター的な仕事をしてるみたいなことなのだろうか。だからか絵的にはめちゃくちゃセンスがあると思う。天才の類であろう。
そんな増田氏は、
中華料理屋にカレーかオムライスがあったら絶対食べるというルールを自分に課していた時期があったという。そんなことをしていたら、中華料理屋の定番でないメニューが大好きになってしまった。
バンドの遠征先で中華屋を1日2件ハシゴすることもあって体重も増加してしまい、54kgから20kgも増えたそう。作中では店舗間の移動に3時間歩いて必死にカロリーを消費している。漫画を読むとつい真似して中華料理屋巡りしてみたくなるのだが、思いとどまるべきかもしれない。
漫画では、その増田氏による名店紹介だけにとどまらず、あまり需要なさそうだけど言われてみれば確かに気になる中華屋のメニューに関する謎の追求なんてことも行われている。
自分が最初に読んだのは、Twitterで流れてきて目についた蕎麦屋のラーメンの回だ。
なぜラーメンをやってる蕎麦屋があるのかについて複数店舗取材をしている。
この調査結果については一時期流行ってたからという、ふんわりしたものに落ち着いてだからどうしたという気もする。のだが、そんなどうでもいいようなやりとりを作者と店主がしている光景を漫画で読むのがなぜかとても楽しい気持ちになるのだ。これが増田薫の天才的作家性だと俺は思うのだが皆さんはどう思うか。
残念ながら単行本は一部モノクロ、パートカラー的な感じになっていて、かなり良さが失われている。
オリジナル
単行本
徳弘正也
カバーみたいなでかい帯に隠されているが表紙(画像右)も良くない。
帯がなくなったら売れなくなるんじゃねいかいと余計な危惧をしている。
じゃあ単行本買う価値ないじゃんネットで読めば良くない?
と思ってしまうのだが、
一応書き下ろしもあるので好きな人は買えばいいと思う。(あ、電子書籍版はオールカラーだったとこの記事書いてる今、気がついた。)
そして「いつか中華屋でチャーハンを」の漫画は2022年の2月以来更新されていない。
単行本未収録は全5回。
どうなっとんじゃいなと今検索したら、
主人公が女性になった似たような漫画が出てきた。
https://omocoro.jp/writer/masudakaoru
これも最終更新日が2022年2月。
なんかあったのかなと思いながら、今から読みます。
<追記>
フルカラーの電子書籍版は6月いっぱいまで半額とのこと。
何かあるか分からんし、ポイントも貯まってたし買ってしまいましたよ。
Kindleあまり使わないんだけどなー。
男が独りフラっと入った特に華やかな感じのない飲食店で飯を食う漫画。
「いつか中華屋でチャーハンを」はそのひとつの到達点なのかもしれない。
デフォルメしまくったラフな人物と対照的に、
描き込みまくった料理の絵からは
あったかいあんかけの味が口いっぱいに広がる。
実にカロリーの高そうな漫画だが、
読むだけならノンカロリー!
さらにネットで全話無料公開されているのでお財布にも優しい。
私は単行本買いましたけど。
「いつか中華屋でチャーハンを」は、
「思い出野郎Aチーム」というバンドをやってる男性、増田薫が描いている。
思い出野郎は「デザイナー渋井直人の休日」のTVドラマの主題歌を担当したバンドですな。
よく分からないが、増田氏は元は雑誌デザイナーなんだと。その縁でライター的な仕事をしてるみたいなことなのだろうか。だからか絵的にはめちゃくちゃセンスがあると思う。天才の類であろう。
そんな増田氏は、
中華料理屋にカレーかオムライスがあったら絶対食べるというルールを自分に課していた時期があったという。そんなことをしていたら、中華料理屋の定番でないメニューが大好きになってしまった。
バンドの遠征先で中華屋を1日2件ハシゴすることもあって体重も増加してしまい、54kgから20kgも増えたそう。作中では店舗間の移動に3時間歩いて必死にカロリーを消費している。漫画を読むとつい真似して中華料理屋巡りしてみたくなるのだが、思いとどまるべきかもしれない。
漫画では、その増田氏による名店紹介だけにとどまらず、あまり需要なさそうだけど言われてみれば確かに気になる中華屋のメニューに関する謎の追求なんてことも行われている。
自分が最初に読んだのは、Twitterで流れてきて目についた蕎麦屋のラーメンの回だ。
なぜラーメンをやってる蕎麦屋があるのかについて複数店舗取材をしている。
この調査結果については一時期流行ってたからという、ふんわりしたものに落ち着いてだからどうしたという気もする。のだが、そんなどうでもいいようなやりとりを作者と店主がしている光景を漫画で読むのがなぜかとても楽しい気持ちになるのだ。これが増田薫の天才的作家性だと俺は思うのだが皆さんはどう思うか。
残念ながら単行本は一部モノクロ、パートカラー的な感じになっていて、かなり良さが失われている。
オリジナル
単行本
徳弘正也
カバーみたいなでかい帯に隠されているが表紙(画像右)も良くない。
帯がなくなったら売れなくなるんじゃねいかいと余計な危惧をしている。
じゃあ単行本買う価値ないじゃんネットで読めば良くない?
と思ってしまうのだが、
一応書き下ろしもあるので好きな人は買えばいいと思う。(あ、電子書籍版はオールカラーだったとこの記事書いてる今、気がついた。)
そして「いつか中華屋でチャーハンを」の漫画は2022年の2月以来更新されていない。
単行本未収録は全5回。
どうなっとんじゃいなと今検索したら、
主人公が女性になった似たような漫画が出てきた。
https://omocoro.jp/writer/masudakaoru
これも最終更新日が2022年2月。
なんかあったのかなと思いながら、今から読みます。
<追記>
フルカラーの電子書籍版は6月いっぱいまで半額とのこと。
何かあるか分からんし、ポイントも貯まってたし買ってしまいましたよ。
Kindleあまり使わないんだけどなー。
タグ:グルメ漫画
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