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命知らずの外人部隊の月給は8000円!「日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし」 [注目作品]


なんとなく本屋のエッセイ漫画コーナーを通りかかって購入した一冊。
「日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし 戦地に蔓延る戦慄の修羅場編」
タイトルながっ。

4月28日ごろに発売されたそうだが、
冒頭にロシアのウクライナ侵攻についてコメントする書き下ろしページがあり、はやっ、と思った。
傭兵5.png

この漫画は1988年から約20年、アフガニスタン、ミャンマー、ボスニア・ヘルツェゴビナを転戦した元傭兵の高部正樹のインタビューを漫画にしたものである。2年ほど続いている連載まんがだそうだが、帯を読んだ感じだと「本当にあった愉快な話」という雑誌に連載されてるっぽい。

作画はにしかわたく。
最初は『カオスだもんね!』の水口幸広かと思った。
なんか売れてる作家なのか最近目につくことが多く、別の本で表紙から中身を確かめてみたこともあるが文字の本だったので買わなかったりした。

ちなみに読んでいて違和感あったのだが、あとで2巻だったと気づいたので1巻もネットで買う。ついでにイスラム武装勢力の人質になった人について描いた同作者の漫画も買った。

陰惨な戦場をかわいくデフォルメ、というのは賛否あるかもしれないが、ある種の原罪とも言える人間の営みを、読みやすく風刺できているという意味で作者の素晴らしい適正というものを感じる。

「意外と弾って当たらない」「相手を殺せたかどうかわかりにくい」とか、意外で面白い戦場話が色々あるのだが、
傭兵1.png

中でも衝撃的なのが傭兵の給料だ。
月に8000円。
めっちゃ安い!
傭兵6.png

傭兵といえばエリア88
稼いだ金でミサイルなり戦闘機なり買ったりしてるので、
傭兵はかなりの高級取りという先入観があったが、高部氏はまさかの8000円で戦っていた!

そりゃそうだよねー。
日本よりも貧そうな国で、そんなに給料払えるわけがない。
エリア88のアスランはオイルマネーで高額のサラリーが払えているのだろうか。
でもよく考えると戦闘機を買い替えるぐらいの給料って、ありえない気がする。
ありえないけれども、戦闘機に乗れるってそうそう取れない高度な資格ではあるけど。
(ちなみに「エリア88 給料」で検索したら、この戦場暮らしの漫画の紹介記事がトップに出てきた。)

高部氏の戦った戦場は日本よりも貧しく政情も不安定。
財産が一夜で紙クズになることもある。
なによりカネを使える場所がなかったりすることもある。
なので、高部氏はもらった給料を仲間にあげちゃったりすることもあったそうだ。

一体全体なんのために高部氏が傭兵なんかやってたのか理解に苦しむのだが、
元々航空自衛隊に在籍していた軍人気質で、結果的に世のため人のためになるのでやりがいを感じていたというところもあるらしい。

それでも現地兵から嫌われたりすることもあったらしく、その辺はエリア88と一緒だった。


女性関係の話も面白い。
アキオ無宿の世界だ。
傭兵3.png

このコミック、カバーをはずすと高部氏の傭兵時代の写真を見ることができる。
電子版はどうか分からないので購入の際は注意されたし。
ちなみにこのページから貼った購入リンクは全て電子版である。

写真は就職活動に使う重要なアイテムらしい。
なので写真を見せることができない元傭兵は偽物なんだと。
傭兵7.png
 

日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし (バンブーコミックス エッセイセレクション)

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  • 発売日: 2020/11/12
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