20代まで全くチャンピオンを読んだことがなかった俺が、魚乃目三太の「チャンピオンズ~週刊少年チャンピオンを創った男たちの物語~」を読んだよ [名作紹介]
チャンピオンズ~週刊少年チャンピオンを創った男たちの物語~ (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 魚乃目三太
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2020/04/08
- メディア: Kindle版
魚乃目三太の「チャンピオンズ~週刊少年チャンピオンを創った男たちの物語~」を買って読みました。面白かったです。刃牙や弱虫ペダルでお馴染み、週刊少年チャンピオンの創刊からを語ったドキュメンタリー漫画です。
ただ、自分は少年チャンピオンを二十代になるまで全く読んだことがなかった。
周囲でも読んでる友達は皆無だった。
時々、プロ野球好きの友達がドカベンの話をしてるくらい。
チャンピオンが全盛期だったのは、俺らのちょっと前の世代。
「がきデカ」とか「マカロニほうれん荘」とかやっていた頃だと思われる。
(画像は「マカロニほうれん荘」)
この時のイメージをいまだに引きずっているのか、ジャンプ黄金時代でもチャンピオンが日本一売れてる雑誌と思い込んでいる大人に時々遭遇したものである。
最初に少年チャンピオンを読んだ俺の感想は「ダサっ」というもの。
ジャンプサンデーマガジンに比べ、死ぬほどセンスが古いと思った。
バキや覚悟のススメや鉄鍋のジャンなど、才気走った漫画もあったが、そのいずれも内臓がブリブリ出てきそうな作風で気持ち悪い。
正直、この「チャンピオンズ」を描いている魚乃目三太(グルメ漫画で有名な人なんだそうだ)の絵柄も苦手で、何でこの人に依頼したのと思う。読んでみれば面白いのだが。
「チャンピオンズ」に、才能ある新編集長がテコ入れしまくっても、どんどん売り上げが落ちていくシーンがあるが、さもありなんという感じだ。
チャンピオンの名物編集者といえばカベさんこと壁村耐三。
ある時は手塚治虫をぶん殴り、ある時はブラックジャックのヒットで手塚治虫を復活させた男。
やはり時代なのか、チャンピオンズを読んでみて、秋田はこういう武闘派な編集長が多かった印象。桜玉吉の元担当編集者としてお馴染みのO村氏も秋田書店。
そういうパワハラ的な方法ってどうなのかということに興味を持って読んでいました。
当たり前ですけど、合う合わないはあったみたいです。
そういえば吾妻ひでおもチャンピオン編集部の酷さを漫画に書いていたな。。。
ジャンプのアンケート主義に追随したようなシーンもありました。
それでも上手く行かなかったみたいなので、ジャンプも機械的にやってるだけじゃ無いんだなと思いました。
あと、
歳をとると売れる漫画がわからなくなるという現象を、さりげなくですがしっかり書いてます。
伝説の編集者と言われる人ですらそうなんですから、自然の摂理なんでしょう。
やれ今の漫画はつまらない、昔はよかったという人。
老害です!
チャンピオンズ~週刊少年チャンピオンを創った男たちの物語~ (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: 魚乃目三太
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2020/04/08
- メディア: Kindle版
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- 作者: 次原 隆二
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/08/08
- メディア: コミック
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