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新刊発売中!60過ぎの母と桜玉吉の「日々我人間」(ひびわれにんげん)について語る [名作紹介]

田舎から60過ぎの母が来て一泊して行った。
母は就寝前にハコヅメの新刊と、
桜玉吉の「日々我人間」1巻を読んでいて、いろいろ玉吉の近況について話題になった。

玉吉はこれだけで食べていけるのと聞く母。
文春は超一流だけど、玉吉のこの分量にいくら出すのか。
仮にページ1万だとして、高いのか安いのか。それでも月4万。

ファミ通の4コマも描いていた。
それでもざっと8万。
あ、しあわせのかたちは1コマいくらのイラスト価格だから結構もらっていたと聞いたことがあったなあ。文春の漫画もイラスト扱いなのかもしれない。

ちなみに、こないだ実家に帰ったとき、日々我人間の2巻を持ち帰った。
家族がそれを見るたびに、なんでこんな横長の版にしたのと聞いてきたが、1巻からそうだということは皆すっかり忘れてしまっているようだ。

 
母が帰ったあと、1巻を電子化してエラーチェックに読み返す。
非常に枯れた内容で、もはや玉吉が何を意図して描いているのか分からないエピソードもある。
それでも俺も母も読んでしまうのだから不思議だ。

特に母は深刻な暗くなるような漫画は読みたがらない。
それでも精神を病んで以降の玉吉の作品を読破しているのだからよく分からない。
母は「しあわせのかたち」は読もうとしないので、今度作者のエピソード部分だけ再編集して読ませてみようと思う。

 
ところで、
こないだ漫画がいっぱい置いてあるラーメン屋に入った時のこと。
せっかくだから近年のヒット漫画を読んでみようと思って数冊取り出して見たが、数ページで心が折れてしまった。

同じようなエピソードが日々我人間の1巻にもあった。
ヒビワレックス.jpg
歳だよなあ。
ちなみに俺がダメだったのが、「ワンパンマン」と「僕のヒーローアカデミア」です。
好きな人はゴメンなさいだ。アニメなら見れるかもしれん。

 
こないだ「教養としての漫画」という本を読んだのだが、漫画史研究家でもある著者が「最近の漫画はつまらなくなった」みたいなことをTVで発言して大恥をかいたというエピソードが書かれていた。そんな著者が藤子不二雄の「海の王子」が大好きだとも本に書いているのだから、おおよそ何が起こっているのかわかる。

海の王子は傑作なのだろうけども、今の人は読めない。
俺も今の人じゃないけど読めない。

いろいろ込み入った話だが簡潔にまとめると、
「近頃の若いもんは」という、ピラミッドの時代から続く単なる人間の老化現象の現れなのだ。

 

日々我人間2

日々我人間2

  • 作者: 玉吉, 桜
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/02/01
  • メディア: 単行本



日々我人間

日々我人間

  • 作者: 桜 玉吉
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/02/01
  • メディア: コミック



タグ:桜玉吉 文春
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