長田馨の作画の書き込みがお値段以上！今すぐひとり100冊購入するべき「角川まんが学習シリーズ ノーベル」

大きい本屋で、子供向けの伝記漫画が立ち読みできるとこがあった。
自分の子供時代に所有していた偉人伝が、いまどうやって描かれているのか気になって、あれこれ乱読してみた。

こんな人まで伝記漫画になってるのか！と驚くぐらい、バリエーションも多彩だが、多彩なぶん作画のクオリティが低い作品も多く目についた。集英社がやって話題になったが、表紙だけ人気作家に書かせるパターンも多い。アメコミみたい、と思う。

驚いたのが角川書店の「まんが人物伝ノーベル　賞にたくした平和と未来」。

角川まんが学習シリーズ まんが人物伝 ノーベル 賞にたくした平和と未来

• 出版社/メーカー: KADOKAWA
• 発売日: 2019/09/26
• メディア: 単行本

2019年9月26日初版。
表紙は岡崎武士。

作画は長田馨（おさだかおる）という、聞いたことのない漫画家だが、その書き込み量が半端ない。
スッカスカの絵も多い子供向け伝記まんがの中で、何もそこまで…と驚く。


1979年初版で、お気に入りの学研伝記まんがシリーズの「ノーベル」では、作画のさいとうあきらは緻密な作画ができるのにあえてラフ過ぎる感じに描いていたが、真逆である。まるでダイナマイトで粉々にされたあとかのような緻密な作画だ。


シナリオ（山本和慶）も良い。
ノーベルは、若き日に詩人も志したという繊細な人だったが、そのドラマにバーリー・シェリーの詩を引用しているのが非常に効果的。思わず音読してしまい、バーシー・シェリーの詩集も購入しようかと思ってしまったぐらいである（けっこう高かったので、現在踏みとどまっている）。


こんな作家がいたとは。。。と衝撃を受けたので長田馨で調べてみた。
マジンガーZのコミカライズで単行本を出しているらしい。
まだマイナーな作家のようだ。
画像検索でどんな漫画なのかチェックしてみたが、あまりピンとこない。
レビューはけっこう好意的だ。

ノーベル路線の漫画を描いたらぜひ読んでみたい。


次回はもう少し内容に切り込んでいく。
　


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角川まんが学習シリーズ まんが人物伝 ノーベル 賞にたくした平和と未来

• 出版社/メーカー: KADOKAWA
• 発売日: 2019/09/26
• メディア: 単行本

タグ：ノーベル賞 長田馨 偉人伝