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スケバン刑事ブームに生まれたあだ花?乳首で捜査する女刑事、遠山光「胸キュン刑事」 [名作紹介]

古本屋で遠山光の1987年の作品、
「胸キュン刑事(むねきゅんでか)」を1巻だけ見かけて、なつかしいので買って電子化してみた。

胸キュン刑事は、
なんと真犯人に近づくと乳首が立つという特殊能力を持った女刑事物。
そのバカバカしい発想はすごく漫画らしくていいと思う。
巨乳ハンターと並ぶ、名コンセプト!
あとタイトルがいいよな。下品な内容に反してちょっと詩的。
胸キュン刑事1.png
ただ読み返してみると、かなり出落ち感がある。
あっさり犯人がわかってしまうからか?

犯罪捜査ものでは多かれ少なかれ推理が必要。
古畑任三郎など、犯人が最初からわかっていても面白い刑事ドラマは色々あると思うけども、作者におそらくそういったものを描ける素養がない。

1巻を読んだ限りでは、色仕掛けでいかに相手を籠絡するかというのが話の本筋になっており、まあ単なるエロ漫画の域を出ていない。おまけに犯人はほとんど性犯罪者であり、散々誘惑した挙句に手を出されたら「そんなつもりじゃ!」からの「逮捕する!」という展開で、このご時世、あまりよろしくない感じだ。

おまけにヒロインは合気道3段でありながらあまり強くない。
最初から3話連続で、ヒロインがピンチを打開できないまま、仲間がかけつけて解決するのでスカッとしない。
胸キュン刑事4.png
子供の頃、ドラえもん映画を見に行って、最後にタイムパトロールがやってくるとガッカリしていたが、それを思い出した。
胸キュン刑事3.png

アイディアは良いのに、構成がうまくない。
まあ別に大衆娯楽エロ漫画でもいいのだが、なんか勿体無いなって思ってしまう。

今回、色々調べていたら作者のコメントを見つけた。

あまり上手く書けなかったみたいなことを言っているようだ。
単行本全6巻で意外と短い。少年マガジンで連載していた。

TVドラマ版があり、ウィキによると漫画と連動したメディアミックス作品だったようだ。
主演はのちにシェイプアップガールズとして活躍する梶原真弓
見た記憶はある。
月曜ドラマランドみたいなイメージだったが、Amazonのカスタマーレビューはアベレージが4点となかなかの高評価。
YouTubeで動画を探してみたが無かった。
ウィキによると、「途中からチェーンの長い手錠のような武器を使っていた。」とあり、やはり犯人を自ら逮捕するシチュエーションが物足りなかったのだろう。当時、スケバン刑事のTVドラマ版が大ブレイク中。スケバン刑事の武器のヨーヨーを真似たのかな。

スケバン刑事は名フォロー作品がたくさん生まれたけども、
胸キュン刑事はあまり語られていない気がする。
胸キュン刑事2.png
(当時、南野陽子がスケバン刑事で大人気アイドルになっていた影響を感じられるコマ)
 
少年マガジン60周年記念特集で、パンチラが多かった漫画部門で僅差で2位に。
数えたのかって感じだけど、よく考えたら「胸キュン刑事」は全6巻の漫画ですぜ。
1位のネギまは全38巻。


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