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「学研まんが伝記シリーズ ノーベル」を描いた漫画家、さいとうあきらを検索したら色々と驚いた件 [名作紹介]

「学研まんが伝記シリーズ ノーベル」を入手したので電子化した。
子供の頃に何度も読み返した作品だ。
今読み返しても面白い。
ノーベル1.png
(ノーベルはエミールという弟を爆発事故で亡くしている)

初版は昭和54年(1979年)。
入手したのは昭和61年の21刷り。

子供の頃はこれがなんでノーベル賞に繋がるのか、いまひとつピンと来なかった。
(ちゃんと描いてあるんだけど)
若き日は詩人を目指したこともあるぐらい繊細な人だったノーベル。
威力はあるが扱いが難しい液体、ニトログリセリンを固形にし、管理しやすくしたダイナマイトの発明で億万長者に。土木工事などで大いに人々の役にたった一方、戦争にも使われたことで悩む。
ノーベル2.png

死後、残された莫大な遺産を使ってノーベル賞を設立。
この本によると、遺産は23億円ぐらいだったとある。
ノーベル3.png
意外と少ない気がするが、ノーベルの亡くなった100年前の価値換算なのだろうか。
このお金、段々減っていって、そのうち無くならないのかなあと子供ながらに疑問に思って親に聞いた事があったが、やはり資産運用されて何倍にも膨れ上がってるんだそうだ。

ところでこの漫画。
今読み返すと、作画がえれえいい加減だなあと思う。
いや、それでも面白いし、それでこそ漫画なんだけども。
ところどころすごいラフな作画で、よく偉人伝の発注がきたなあと首を傾げるレベル。

作者は「さいとうあきら」とある。
昭和9年生まれで、現在85歳ぐらい?まだご存命らしい?
よくある名前なので検索には引っかからないかなあと思ったが、一発で出てきた。

まず目を引いたのは、特撮のコミカライズを手掛けているところ。
ウルトラマン、快傑ライオン丸、ジャンボーグA、アイアンキング、キカイダー、キカイダー01。

こんなラフな絵柄でコミカライズされたら原作がかわいそうだなと思っていたのだが、この人、かなりダイナミックに絵柄を変えてしまうタイプの作家さんらしく、「エルドラド」という短編集を取り寄せてみたところ、あまりにも書き込んでいるのでビックリした。おそらく特撮のコミカライズはこういうタッチで描いていたと想像する。
ノーベル5.png
(1976年発行の「エルドラド」は斉藤あきら名義。なんと本の定価は192ページで280円)

ウィキによると初期は杉浦茂調の絵だったらしい。
というか、さいとうあきらは杉浦茂の弟子として有名な漫画家みたいだ。
その後、さいとうは「13号発進せよ」の高野よしてるや、横山光輝にも師事。
最後はデビュー前から親交のあった赤塚不二夫のフジオプロに入ったそう。
それでこの絵柄になったのか?
ノーベル4.png
(こないだ「風雲児たち」に出てきたモニター号の制作者とも関わりがあったノーベル)
 
 

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