ジャンプ600万部時代のバブリーな一冊、「ホップ★ステップ賞selection」8巻。 [あの人は今]
「ホップ★ステップ賞selection」8巻を購入。
ジャンプの新人漫画賞受賞作品の一部を一冊にまとめたものだ。
1992年4月15日発行。
今や徳弘正也クラスですら紙の単行本を出してもらえない出版不況なのに、
新人の短編集めて一冊出せるってのは、よく考えたらとんでもなくバブリーな話ですな。
ちなみに1992年の少年ジャンプの発行部数は618万部で、最高記録を出す3年前の上り調子の時期。
その618万部の読者の中から1000人に一人が買ったとしても6000部。すげえええ。
この本を購入した理由は松本大治の「鋼鉄のマングース」が読みたかったから。
松本大治は4年後の1996年、少年マガジンでバンド漫画「デスペラード」全4巻を執筆。死ぬほど繰り返し読んだ漫画だったが、その後、作品を発表した記録は見つからない。デスペラードは傑作だったが、色々と迷走もしていた漫画だった。
「鋼鉄のマングース」を読んでみたが、めちゃくちゃ絵が上手い。
なんと自転車レース漫画だ。
自転車を使った複雑な構図を、緻密に描き上げている。
リアルタイムで読んでいたら、驚異の新人現ると思ったことだろう。
デスペラードを読んだときは、あまり画力が売りという風には見えなかった。
むしろ後半に行くほど作画の荒れが顕著で、見るに耐えないレベルだった。
やはり週刊&プロの厳しさで、かなり疲弊があったのだろう。
そういう過酷な状況で出来上がったものが「実力」と見られるのだから厳しい世界だ。
松本大治が消えていった理由も、なんとなく分かった気がする。
「ホップステップセレクション」8巻を読んでいて、もう一人気になる作家がいた。
名前はきりきけんいち。
選評には「どこかで見たような絵とストーリー」と描かれていて、
まあそれっぽいのだが、驚くことに当時なんと16歳!
すごいセンスあるなあ。。。天才か!
いま何やってんのかなと調べてみたら、調べても出てこない。
本名も載っていたので桐木憲一で調べてみたら、
2017年に手塚るみ子と結婚したというので驚いた!
いったい何があったんだよ。。。
(つうか手塚るみ子って結構若いのね)
このホップステップ賞の後、きりきけんいちは8年かかって2002年にジャンプで連載を獲得。
霧木凡ケン名義で始めた「地上最速青春卓球少年ぷーやん」は13週で打ち切られたようである。
その後、青年誌に活動を移し、その中には映画化されたものもあるそうだ。
イラストレーターとして大河ドラマに関わる仕事に関わる仕事もしている(微妙な言い回し)。
…もうひとつ、この「きりきけんいち」氏の作品に目が止まった理由がある。
高校生ぐらいの頃?、あるエロ雑誌に載っていた漫画に似ているのだ。
病弱で保健室の常連な男子学生が、
サバサバした保健室の先生とエロいことになるのだが、
サバサバ先生はプライベートでいろいろあったらしく、最後に自殺してしまう。
自殺に抗議する意味で、マラソン大会を頑張る、、、みたいな話だったと思う。
エロ雑誌の漫画なのにちゃんとストーリーがあって今でも強く印象に残っている。
自分も病弱な生徒だったので、頑張った先にある達成感は素晴らしいというメッセージをいまだに思い出す。サバサバ保健室先生の笑顔もよかった。
…まったく見当違いのこと言ってるような気もするんですよね。
現物もないし。年代的にもちょっと矛盾がある話。
だから本人のツイッターもあるけど、怖くて聞けませーん。
でも、あの漫画また読みたいなあ。
この「ホップ★ステップ賞selection」8巻には他に、
「元気やでっ!」の山本純二の他、織田秀則、松元おさむ、おおた文彦などの作品が収録されている。
【おまけ】
総評ページから
にわのまこと「わたしたち!」
冨樫義博「いれかわってる〜?」
ジャンプの新人漫画賞受賞作品の一部を一冊にまとめたものだ。
1992年4月15日発行。
今や徳弘正也クラスですら紙の単行本を出してもらえない出版不況なのに、
新人の短編集めて一冊出せるってのは、よく考えたらとんでもなくバブリーな話ですな。
ちなみに1992年の少年ジャンプの発行部数は618万部で、最高記録を出す3年前の上り調子の時期。
その618万部の読者の中から1000人に一人が買ったとしても6000部。すげえええ。
この本を購入した理由は松本大治の「鋼鉄のマングース」が読みたかったから。
松本大治は4年後の1996年、少年マガジンでバンド漫画「デスペラード」全4巻を執筆。死ぬほど繰り返し読んだ漫画だったが、その後、作品を発表した記録は見つからない。デスペラードは傑作だったが、色々と迷走もしていた漫画だった。
「鋼鉄のマングース」を読んでみたが、めちゃくちゃ絵が上手い。
なんと自転車レース漫画だ。
自転車を使った複雑な構図を、緻密に描き上げている。
リアルタイムで読んでいたら、驚異の新人現ると思ったことだろう。
デスペラードを読んだときは、あまり画力が売りという風には見えなかった。
むしろ後半に行くほど作画の荒れが顕著で、見るに耐えないレベルだった。
やはり週刊&プロの厳しさで、かなり疲弊があったのだろう。
そういう過酷な状況で出来上がったものが「実力」と見られるのだから厳しい世界だ。
松本大治が消えていった理由も、なんとなく分かった気がする。
「ホップステップセレクション」8巻を読んでいて、もう一人気になる作家がいた。
名前はきりきけんいち。
選評には「どこかで見たような絵とストーリー」と描かれていて、
まあそれっぽいのだが、驚くことに当時なんと16歳!
すごいセンスあるなあ。。。天才か!
いま何やってんのかなと調べてみたら、調べても出てこない。
本名も載っていたので桐木憲一で調べてみたら、
2017年に手塚るみ子と結婚したというので驚いた!
いったい何があったんだよ。。。
(つうか手塚るみ子って結構若いのね)
このホップステップ賞の後、きりきけんいちは8年かかって2002年にジャンプで連載を獲得。
霧木凡ケン名義で始めた「地上最速青春卓球少年ぷーやん」は13週で打ち切られたようである。
その後、青年誌に活動を移し、その中には映画化されたものもあるそうだ。
イラストレーターとして大河ドラマに関わる仕事に関わる仕事もしている(微妙な言い回し)。
…もうひとつ、この「きりきけんいち」氏の作品に目が止まった理由がある。
高校生ぐらいの頃?、あるエロ雑誌に載っていた漫画に似ているのだ。
病弱で保健室の常連な男子学生が、
サバサバした保健室の先生とエロいことになるのだが、
サバサバ先生はプライベートでいろいろあったらしく、最後に自殺してしまう。
自殺に抗議する意味で、マラソン大会を頑張る、、、みたいな話だったと思う。
エロ雑誌の漫画なのにちゃんとストーリーがあって今でも強く印象に残っている。
自分も病弱な生徒だったので、頑張った先にある達成感は素晴らしいというメッセージをいまだに思い出す。サバサバ保健室先生の笑顔もよかった。
…まったく見当違いのこと言ってるような気もするんですよね。
現物もないし。年代的にもちょっと矛盾がある話。
だから本人のツイッターもあるけど、怖くて聞けませーん。
でも、あの漫画また読みたいなあ。
この「ホップ★ステップ賞selection」8巻には他に、
「元気やでっ!」の山本純二の他、織田秀則、松元おさむ、おおた文彦などの作品が収録されている。
【おまけ】
総評ページから
にわのまこと「わたしたち!」
冨樫義博「いれかわってる〜?」
地上最速青春卓球少年ぷーやん 全2巻完結 (ジャンプ・コミックス) [マーケットプレイスセット]
- 作者: 霧木凡ケン
- 出版社/メーカー: 集英社
- メディア: コミック
ホップ★ステップ賞selection 8 (ジャンプコミックス)
- 作者: ジャンプ編集部
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1992/04
- メディア: 新書
DESPERADO 全4巻完結(少年マガジンコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]
- 作者: 松本 大治
- 出版社/メーカー: 講談社
- メディア: コミック
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