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電車は三密ではなかった?ユーチューバーが語るスウェーデンの今。 [時事ネタ]

小林よしのりことよしりんが初めてコロナに触れたとき、
「単なる風邪!」で始まって「自粛必要なし!どんどん感染しろ!経済を回せ!」というノーガード論調だったので、あれれそう来るの?と思った。今後、単行本収録などで修正されると勿体ないと思い、その後の言動を追いかけてきた。

なかなか炎上せんな。。。と思いながら見ていて、
ついに燃えたのが4月12日。
同じようなことを、吉田豪も思っていたらしい。

…というか、吉田豪のこのツイートが火元だったのね。
それ以後はあまり話題にもならない。


いやいやいや、よしりん先生よ、自粛もする、経済も回す、国民も救う。
全部やらなきゃいかんのが幹部の辛いところだ、
…ってブチャラティのような心意気が日本流でしょと思うんだけど。

自粛ブチャ.png

 
それぞれの国がガンダムファイトのように色んなスタイルでコロナ怪獣と戦っている。
その中で異彩を放つのがブラジルとスウェーデンの二国。
どちらもノーガード戦法だとして注目を集めている。

ブラジルは国民の貯蓄率が低いとかなんとかで、長期のロックダウンには耐えられそうもないからノーガード方針なのだという分析がなされている。が、言うこと聞かない州知事もいるそうで、ブラジル国内でそれぞれ独自の戦略を繰り出して戦国時代の様相を呈しているとか。

スウェーデンについては、在住のユーチューバーの動画を見たが、かなり興味深い内容だった。
ノーガード戦法と聞いていたが、確かに外食は営業している。だがレストランが客数9割減だったり、ハンバーガーショップも営業していても店内のテーブルは密を避けて所々座れないようになっているなど、日本とあまり変わらない状態。ユーチューバーの奥さんは電車で都内(ストックホルム)に出勤している。

スウエーデン2.png

これがノーガードだとするなら、日本だってノーガードだ。
というか、聞けば聞くほど日本とそっくりな作戦だと俺は思うが、皆さんはどう思うか。

よしりんは5月2日になってようやくスウェーデンに触れ出して、
「スウェーデンが集団免疫策をやっているが、日本ならもっと死亡者数を減らして、あれがやれるはずだった。」と書いているが、散々批判してきた日本が既に同じ政策をとっていたと知ったらどう思うのだろう。ちなみに免疫が獲得できるという保証はないのだが、よしりんはそのことには触れない。

よく言われるスウェーデンの免疫獲得大作戦は、政府がそう宣言しているものではなく、察してね、みたいなノリだそうな。感染して死ぬ率が高い老人を隔離して守って、若者の多くて3%は経済回して死ぬ。まあ声高に宣言できる作戦ではない。宣言しないにしてもスウェーデン国内で政治家や識者へのバッシングや批判はあるし、失業率も高まっているそうだ。

 
それよりも興味深いのは、(というか、こっから本題)
動画のup主が最近になって抗体検査をしたところ、感染した経歴すらないとのこと。
奥さんが毎日電車で都心まで通っているので、とっくに家族で感染してると思っていたらしい。

up主は疑問を投げかける。
「毎日都心へ通勤してる人が感染していないとなると、ではどこの誰が感染するのかが気になる」

この問いがものすごく興味を惹かれた。

日本でも、電車をなぜ止めないのかというのはよく話題になっていた。
まあ経済が本格的に死ぬから、どんな方便を使ってでも止めさせないんだろうなと、みんな薄々感じていると思う。電車では喋らないから平気なんだという人もいる。それを聞いて、苦しいな。。。と思わずにはいられない。ある時期からよく聞くようになった「感染経路が追えなくなった」は、「感染経路が言えなくなった」という意味だと思っていた。

…が、ここに来て意外と電車は三密ではなかった???という理屈になってしまう。
いや、そんなワケなかろうと思うのだが、、、実際感染してないのだ。ふしぎ。
検査キットの精度が云々という話もあるだろうけども、それにしてもねえ。

↓その動画。


自分は電車通勤ではないが、みんなとっくに感染していてもおかしくないよねという心づもりでいた。が、意外とそうではないかもしれない。

 
経済がもたんとする時が来ているのだ、ということで、そろそろ日本も規制解除の流れになっていく。それをもってよしりんが自説が正しかったとマウントをとりに来ているが、それもどうかと思う。よしりんの論の問題は「ただの風邪」と言い切ったところがポイントだと思う。

よしりんには未知のウイルスに対する警戒感が全くない。最近は専門家を信用しないとまで言い出していてヤバいと思う。まあ確かにウイルスと経済の両方の専門家はいないだろうから、国家運営という意味での発言のバランスはとれないだろうけども。

アメリカでは死体を積み上げてるような惨状になっているにもかかわらず、よしりんは完全ノーガードを主張。そのくせ医療関係者はリスペクトしてるとフォロー。資金援助してれば万事解決と、想像力がない。医療現場にしてみれば、冗談じゃないって話だ。

 
最近ちょっとよしりんが思うような理想的な日本人像ってちょっと違うのかなと思い始めている。日本人の良さって、ある意味ずる賢さというか、時々物凄い合理性を発揮するところなのではないかと思う。大阪商人的というか。戦後戦前で生き延びるためにコロッとメンタリティを変えたり、現在もアメリカにゴマスリながらもきっちり利益を享受している。これでアメリカがダメになったとしても、スネ夫のように上手く強国に取り入る、それが理想的日本人なのではなかろうか。あまり漫画になりそうな美しさではないけども。

今回のコロナの件に関しても、ヤバいとこまで行ってその都度危険性を周知したところで納得が得られるように方針を切り替えていく。それは別にずる賢いことじゃないけども、ノーガードでもロックダウンでもなく、その中道を行く。ドラマチックでないが、ある意味合理的だ。いきなりノーガード戦法なんてのは机上の空論なんじゃなかろうか。実際、ブラジルもスウェーデンもやってない。



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