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思い出深いゲームクリエイターコンテスト。開催したソフトウエア興業のその後。 [あの人は今]

古いLOGiNを電子化していたら、思い出深い広告ページを見つけた。
広告ページを使って、あるソフト会社がコンテストの結果発表をしている。

ソフトウェア興業.png

当時から、なんかいろいろ微妙な気持ちになるコンテスト結果発表だった。
とくにイラスト部門。
初期の少年ガンガンの新連載って感じだ。
ソフトウェア興業2.png
感じ方は人それぞれで、30年前の絵を取り出してあげつらうように論評するのも失礼極まりない話だけども、ものすごい印象的だった絵なのであえて紹介したい。マンガならわかるけど、イラストコンテストの大賞100万円かなあ…という気はする。冠が「ゲームクリエイターコンテスト」なので、ゲーム的という文脈で評価されたのだろうか。

審査員は誰だったのだろう。
会社の人たちか。
大賞作品の絵(右上)に記事をかぶせてしまうあたり、
自身らが決めた大賞作品に対してリスペクトが無い気がする。

賞を開催した「ソフトウエア興業株式会社」
ロゴはどこかでみたことあるような気がするんだけども知らない会社だ。
堀井雄二や中村光一を見出したエニックスにあやかりたいという思惑があってのコンテストなのだと思うんだけども、そんなゲームメーカーの名前は知らない。

調べてみると、コンテストの翌年にファミコンゲームを発売する計画だったようだ。
ネットを検索すると広告とゲーム画面が出てきた。
ソフトウェア興業3.png
引きとなるキービジュアルが全くなく、タイトルも「スペースオペラ 大いなる神々」と、
超ボンヤリしている。
ゲーム画面もヒットゲームをそのまま踏襲した感じだ。

ファミコン通信1990年10月26日号には91年の3月発売の記述がある。
ソフトウェア興業1.png
この辺のファミ通は電子書籍化が終わってないので資料が飛ぶが、
1991年7月12日号では発売日未定となっている。

ちなみにイラストコンテストの大賞者の名前を検索してみると、1994年発売のナクザットのシューティングゲーム、ネクスザールに同姓同名のクレジットがある。サブデザイナーだそうだ。

 
ソフトウエア興業は設立が1974年。
いわゆるソフトウェア開発をする会社として始まったそうだが、プログラマーを派遣する業態に特化して2000年ごろからITバブルで社員数を急激に伸ばし2008年には3000人を超す大所帯となったそう。その社員寮をあちこちに建てる際に脱税をして2011年ごろに社長らが逮捕されると業績が悪化して数年後に倒産。

検索すると、とにかくブラックだと評判が悪い。
しかし業態はどうあれ、古き良きゲーム会社がバタバタと潰れていく中で、こんな名も知らない会社が人材派遣という鉱脈を見つけて30年も会社を存続させたのは夢があるなあとも思う。

 

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