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虎退治の話はとっくにオワコンなのか?漫画は加藤清正をどう描いてきたのか。 [歴史漫画]

前回に引き続き、「武器が語る日本史」で話の本筋と関係ないとこで気になった所を紹介。

「虎退治で有名な加藤清正は、槍ではなく鉄砲で虎を退治した。」

えーっ、そうなんだ。
ネットで検索してみたが、いろいろ出てきて結構有名な話らしい。
けっこう詳しい記録が残っているが、なんかサマにならないので槍で退治したという風に伝わったのだそうだ。

ところで「虎を槍で退治した加藤清正」にも正直あまりピンと来なかったりする。
小説とか漫画とかTVドラマとかで、そのシーンを見た事がないからか。

石渡治のボクシング漫画「B.B.」で見たのが最初で最後か。
インターハイの関東地区予選の準決勝。
主人公の強さが虎のようだとビビった対戦相手(そう見えないかもしれないが高校生である)が、セコンドに励まされる。
「やつが虎なら、おまえは加藤清正だ!」と言って鼓舞する。
加藤清正2.png
虎と向かい合う加藤清正のイメージ像が対決を盛り上げる…のだが、
リアルタイムで読んでいて「加藤清正って誰?」とポカンとした。
加藤清正1.png
おそらく作者の年代だと、子供でも知っていて当然のエピソードとして引用したのだろうが、自分の世代だとオワコンになっていたのだろうか。

加藤清正のWikipediaにはこう書かれている。
豊臣秀吉の子飼いの家臣で、賤ヶ岳の七本槍の一人。秀吉に従って各地を転戦して武功を挙げ、肥後北半国の大名となる。秀吉没後は徳川家康に近づき、関ヶ原の戦いでは東軍に荷担して活躍し、肥後国一国と豊後国の一部を与えられて熊本藩主になった。

朝鮮出兵の折、虎退治をしたらしい。
ちなみに幼名は虎之助。
「少年少女日本の歴史」には、朝鮮出兵から帰ってきたところに出演している。
加藤清正5.png

他にどんな漫画で引用されているだろう。
なぜか生徒会モノが多い。

中津賢也の「徳川生徒会」は徳川政権の成立と崩壊までを学園モノで表現したコメディ。加藤清正もちょっとおバカな武闘派キャラとしてレギュラー出演している。ちなみに虎退治のシーンは無い。
加藤清正3.png

小川雅史の「速攻生徒会」には加藤哲章というキャラクターが登場する。
加藤清正4.png

この漫画のキャラクターは、戦国武将の苗字+声優の名前という法則で命名されている。
加藤哲章の仲間は豊臣方の苗字で占められているので、加藤哲章が加藤清正からとられているのは間違いない。哲章の名前は玄田哲章からだろう。シュワちゃんの声を当ててるイメージからか、マッチョ。なぜか骨法という格闘技を使う。

自分の蔵書はここまで。
そういえば「へうげもの」の加藤清正は具志堅用高に描かれていた。
加藤清正6.jpg

 

武器が語る日本史

武器が語る日本史

  • 作者: 兵頭二十八
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2019/10/26
  • メディア: 単行本



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