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あの広告漫画は、あの若くして亡くなった天才漫画家が描いていた!内田名人「超ファミ漫」 [ゲーム]

内田名人の「超ファミ漫」という本を買った。
ファミコンブームの頃に、児童誌やゲーム雑誌に掲載されたコミカライズ作品の数々を紹介した本だ。「天龍源一郎 酒羅の如く」の原作者の岡戸隆一さんと同一人物らしい?どういうペンネームの由来なのかね。

「超ファミ漫」は結構な数の漫画を紹介しているのだが、まだ完全ではないという。
というか、すのうちさとる石垣環のウィザードリィが無いね。

ファミ通は「しあわせのかたち」「べーしっ君」「大トロ倶楽部」「禁断の秘技子ちゃん」「電子妖精アバタモ☆エクボ」まであるのに、「あんたっちゃぶる」や「アニマード」が無いのはなんでなのか。

とはいえ、濃いことには間違いない一冊です。

その中で一つ、びっくりした情報が。

ファミコン後期にアイジーエスという会社から発売された「アルマジロ」というゲームがある。

時に丸まったりしてゴールを目指す横スクロールのジャンプアクションゲームだ。検索するとアマゾンのレビューがトップに出てきて、「ソニックのパクリ」みたいに書かれていたが、発売は同時期である。

その広告が結構印象的だったのだが、あれを書いているのが「少女ネム」の木崎ひろすけだということを「超ファミ漫」で知った。

手元にあるデータ化された1991年のファミ通のアルマジロの広告を確認すると、クレジットがあった。
アルマジロ.png
「木崎浩」名義だ。1996年の少女ネム以降の画風しか知らないので確信はできないが、まあ本人なのだろう。
アルマジロ2.png

週刊少年チャンピオンで17週にわたって連載もされていたらしい。本を読んでも今ひとつ分からないのだが、漫画の内容は見開き2Pで広告用に作られたものの流用っぽいそうだ。連載作品のふりした広告だったのだろうか。

木崎ひろすけはアルマジロの広告から10年後、2001年に36歳で亡くなっている。
アイジーエスも、今はもうない。
何年まで存続していたのだろうか。
ゲームはいっぱい出していたけど、代表作はと聞かれても思い出すのが困難な会社だ。

アルマジロのファミ通クロスレビューは以下の通り。
水野6、スタパ5、森下7、上野4。
開発力のなさは如何ともしがたいが、このゲームはTVCMも打っていたそうで、かなり営業に力を入れた感のあるタイトル。その辺をちと忖度したようなレビューに見える。
アルマジロ3.png
 

アルマジロ

アルマジロ

  • 出版社/メーカー: アイジーエス
  • メディア: Video Game



超ファミ漫

超ファミ漫

  • 作者: 内田 名人
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2019/04/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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