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おっぱいの失敗は「おしっぱい」だった!水瀬マユ短編集「ふくらみふくらむ」 [注目作品]

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なんとなく2冊、絵柄が綺麗でシチュエーションの面白そうなエロそうな漫画を買ってみた。その一冊が「ふくらみふくらむ」。水瀬マユの短編集だ。他の作品は読んだことないが、絵が実に上手い。エロと書いたが、寸止めエロコメディというのが近いのかな。

巨乳がコンプレックスで、男性経験もないヒロインが、巨乳嫌いの男性社員を振り向かせるために奮闘するという内容。まず、こんなに可愛くて巨乳だったら彼氏できないわけねーわよとか思ってしまう。絵が可愛いすぎる。作者の作画レベルが高すぎるのだ。

おっぱいによる失敗、略して「おしっぱい」というのは良いフレーズだと思う。そのまま漫画のタイトルで良かったのではなかろうか。ドジ巨乳という購読者のニーズをシンプルに品よく表現できると思うのだがどうか。「ふくらみふくらむ」では中途半端だ。会議が煮詰まって何と無くボンヤリしたものに決まった感じだ。

どんなおしっぱいが読めるのだろうとワクワクして読んでみたのだが、話は意中の男性が巨根をコンプレックスにしていたという展開に転がっていく。別に面白くなくは無いのだが、読み終わると食い足りなさが残った。「おしっぱい」による葛藤は作品の核の部分だと思うのだが、男の巨根が読者に提示された時点で、ヒロインの心の葛藤や「おしっぱい」は一切表現されなくなってしまう。

まあおそらく三大出版社は作者に目をつけていると思うので、ヤンマガかヤンジャンかスピリッツのいずれかで「おしっぱい」としてリメイクされるだろう。そちらを待つことにしたい。

私としましては、巨乳目当ての男たちと付き合っていろんなことされて、それでコンプレックスに感じている女性が、それ目当てでない男のものをなんとか入れようと奮闘している話の方がリアリティある色気が出て、実用性も出ると思うのだがどうだろうか。



ちなみに他の短編も良かった。
パンストのパンチラをセクシーにかける漫画家はレベルが高いと思う。

 

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