かつては日本人の常識だった「忠臣蔵」。漫画はどう忠臣蔵を描いてきたか。 [心に残る1コマ]
前回、忠臣蔵について触れた。
他に忠臣蔵漫画で思い出すのは、ほりのぶゆきの「江戸むらさき特急」の4コマ。
四十七士(仇討ちを果たしたメンバーのこと)を、まるで寒くて買い出しに出るのが億劫になった学生のように描いているのが面白い。1人が「今年はやめれば」とこぼしてしまったところに「今年はあ!?」とツッコミが入る。当時は年末になると必ず忠臣蔵のTVドラマが放送されており、その常識を前提としたメタギャグである。
更に他に魔夜峰央の「パタリロ!」にて、忠臣蔵の話が出てくる(8巻)。
作者は冒頭で知っていて当然の話として語っており、当時子供だった自分には違和感があった。「電柱でござる!」というギャグは「殿中(でんちゅう:ボスの目の前)」とかかっているのだが、意味もわからず笑っていた。忠臣蔵といえば、相手を羽交い締めにしながら「殿中でござる!」という話という認識でしばらくいたと思う。
実在の武士の日記をコミカライズした横山光輝の「元禄御畳奉行の日記」にも忠臣蔵の描写が出てくる。それによると、当時の庶民はあまり関心を持たなかったようで、日記にも軽く触れられているだけで、ブームになったのは歌舞伎をやり出してからとか分析されている。
前回紹介したみなもと太郎の歴史漫画のいわゆる本筋とも言える「風雲児たち幕末編」21巻では、幕末にあっても忠臣蔵の影響がそこかしこに出ていることが描かれていて面白い。なんと井伊直弼が暗殺された桜田門外ノ変の事後処理にまで忠臣蔵が影響しており、巻き込まれた武家が対応に神経を使っている様子が描写されていて、これぞみなもと節だと唸らされる。
他に忠臣蔵漫画で思い出すのは、ほりのぶゆきの「江戸むらさき特急」の4コマ。
四十七士(仇討ちを果たしたメンバーのこと)を、まるで寒くて買い出しに出るのが億劫になった学生のように描いているのが面白い。1人が「今年はやめれば」とこぼしてしまったところに「今年はあ!?」とツッコミが入る。当時は年末になると必ず忠臣蔵のTVドラマが放送されており、その常識を前提としたメタギャグである。
更に他に魔夜峰央の「パタリロ!」にて、忠臣蔵の話が出てくる(8巻)。
作者は冒頭で知っていて当然の話として語っており、当時子供だった自分には違和感があった。「電柱でござる!」というギャグは「殿中(でんちゅう:ボスの目の前)」とかかっているのだが、意味もわからず笑っていた。忠臣蔵といえば、相手を羽交い締めにしながら「殿中でござる!」という話という認識でしばらくいたと思う。
実在の武士の日記をコミカライズした横山光輝の「元禄御畳奉行の日記」にも忠臣蔵の描写が出てくる。それによると、当時の庶民はあまり関心を持たなかったようで、日記にも軽く触れられているだけで、ブームになったのは歌舞伎をやり出してからとか分析されている。
前回紹介したみなもと太郎の歴史漫画のいわゆる本筋とも言える「風雲児たち幕末編」21巻では、幕末にあっても忠臣蔵の影響がそこかしこに出ていることが描かれていて面白い。なんと井伊直弼が暗殺された桜田門外ノ変の事後処理にまで忠臣蔵が影響しており、巻き込まれた武家が対応に神経を使っている様子が描写されていて、これぞみなもと節だと唸らされる。
2018-08-30 09:07
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