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漫画史に残る「プリーズ!!」を吐くではないか!かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」 [名作紹介]

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ドイツ大統領ルードヴィヒ・キージンガー
「なんということを!!」
「一国の首相の…いや政治家の」
「プライドはないのかタケガミ!!」
「膝をつくな!頭を上げるのだ!!」
「日本国民を代表する首相ではないか!」

フランス大統領ピエール・モルガン
「ハハハこいつは大笑いだ!」
「サミットという舞台の終幕でこんな芝居を見せられるとはな。」
「こんな道化役者の三文芝居を!」

中国首席張有為(チャンヨウウェイ)
「大志のためには恥辱も耐える…フォッフォッ。」
「これぞまさしく”韓信の股潜り”

プリーズ2.png
日本首相竹上登志雄
「もう一度お願いする。」
「ベネット大統領「やまと」への攻撃を」
「やめて頂きたい!」

「プリーズ!!」

チラッと読み返した沈黙の艦隊が面白くて面白くて、最近こればっかり電子化している。近年、あまり語られているのを見ないような気がするのはなんでだ。当時大ブームを巻き起こし、国会でもとりあげられたという傑作だのに。日米で秘密裏に作られた原潜が独立国家「やまと」を名乗り、世界が大混乱に陥る話。序盤は正直あまり面白いとは思わなかったが、クライマックスのニューヨークで核ミサイルを使った心理戦が最高だ。連載時、インターネットは庶民にまだ馴染みがなく、9.11も無かったことを考えると、時代を先取りしていてスゴイ。ちなみにこのあとのベネット米大統領の「歴史書に残るようなプリーズを吐くではないか」てセリフも好き。

そしてこの大統領軍団のポーカールームでの地下サミットを表紙にした21巻のカバーがめちゃくちゃカッコよくて大好きだ。
プリーズ3.png

ところで、スティールボールランのファニー・バレンタイン米大統領って、あまり荒木キャラっぽくないじゃないですか。動かしにくかったのか、だんだん修正されて、最終的には完全な荒木キャラに変身しちゃったけども。これは米大統領という設定から、荒木飛呂彦が無意識にニコラス・J・ベネット大統領のイメージでデザインしてしまったということはないですかね。
プリーズ4.png


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