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漫画史上他に類をみない敵キャラのデザインが必見!やまと虹一の「プラモ狂四郎」 [シリーズ]

年取って「プラモ狂四郎」を読み返すと、なんかジワジワくるのがオタク描写。作画のやまと虹一がガンダムやプラモに詳しくなったのは今作が始まってからだそう。だから、こっち系の人たちってこういう感じでしょという容赦ない解釈が、作品にリアリティと新鮮さを醸し出しているような気がするのだ。こんな敵キャラクターの造形は普通ありえない。
プラモオタク1.png

続編の「新プラモ狂四郎」が打ち切られたのは、正当な売れ線の少年漫画を目指したために、いかにも記号的で、陳腐なキャラクターしか描けなかったことに一因があると思う。


「プラモ狂四郎」におけるオタク描写で一番好きなのは、納品されたシミュレーションゲームのグッズが入ったダンボールを、狂四郎の敵となるマニア学生たちが物色するシーン。リーダーの名前が「蔵井(暗い)と、ほんと容赦ない。
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ちなみにここで言うシミュレーションゲームというのは、近年島本和彦の「アオイホノオ」でも紹介された、ルールが複雑で、やたら面倒臭くて時間がかかるアレである。
プラモオタク3.png

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やったことはないが、昔バンダイが力を入れて販促していたアナログゲーム、パーティージョイシリーズ「スパイラルゾーン」を買ったことがあるので面倒臭さの一端は垣間見た。RPGもそうだが、数年経つとこういった面倒さをコンピューターが全て解決してくれたから「大戦略」とか「信長の野望」とかで楽しく遊べたわけだ。いい時代に生まれたものだ。

 

バンダイ プラモ狂四郎魂(スピリット)全5種セット

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: おもちゃ&ホビー




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