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絶望に効く薬は大麻では無い。なぜ登場人物が炎上する山田玲司の「絶望に効く薬」 [時事ネタ]

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高樹沙耶が大麻で逮捕されて、ここんとこ考え続けていた。嫌いな漫画家ではあるが、間違いなく大傑作である山田玲司の「絶望に効く薬」から、またしても炎上芸人が出現した(高樹沙耶登場は8巻)。瀬戸内寂聴、岡田斗司夫、柳美里、、、一番インパクトがあったのは「あえて言おう、クズであると」としか言いようのないブログ記事で炎上した吉本ばなな。これを機に吉本の登場回を読み直して見たが、そりゃあ「嫌いだけど仕事だから取材に来ました」とか編集者に言われるわな。
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真っ先に思ったのは、やっぱり作者の思想に問題あるんじゃないかなあということ。反権力とかアナーキズムでやってるから、法や一般的道徳観念から逸脱することをやってしまう人と波長が会うのかもしれない。まあそれでも人を殺したわけじゃない。大麻だって、必ずこういう話題になると「海外では」とか言い出す人が出てくる。
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しかし今回全15巻の半分くらい読み返して見たのだが、やはり傑作である。時間を忘れて読みふけってしまった。驚いたのは、やはり初期が良いということ。良いというか、このみずみずしい感じは後期にはない、まさに「新鮮」な感じだ。当たり前といえば当たり前の話だけど。連載当時、ヤンサンを毎週楽しみに読んでいた感覚が蘇って来た。
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「インタビューした人の悪口は描かなかった」とぶちまけた最終回(単行本化の際に描き直されてニュアンスが若干変わってる?)は大失笑だったが、今読み返してみると仕方がないといえば仕方ないのかもしれない。商業ベースで定期的に有名人にお願いしていく作業。オリラジは高樹沙耶に会って、大麻やってそうと思ったそうだが、そんなことを公言したら名誉毀損。会って見たらショボかったから今週は休載で済ませられるほど、山田は富樫ではない。
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そんな苦労があるからこそ、このシリーズの復活は無いだろうなあと思う。山田玲司のストーリー漫画は生理的に受け付けない(それでもBバージンは全巻買って読んだり努力した)ので、インタビュー漫画こそ読みたいだけに残念である。

 




絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.8) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL)

絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.8) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL)

  • 作者: 山田 玲司
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/09/05
  • メディア: コミック

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