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さくまあきらが編集長。謎の雑誌「マンガハウス」について調べてみた。 [あの人は今]

先日、ウォーキングをしてる最中に古本屋を発見。
ブックオフに無双されて古本屋もかなり数を減らしたと思いますが、今でもあるとこにはあるんですな。

かなり小さい店舗で、カウンターでオッサンが居眠りしてましたので、なるほどそんな感じかと思いましたが、よくみると奥にさらに二人も人がいて驚きました。そんな人件費払えるほど儲かってるのかと。ネットオークションとかで稼いでるのかな。

その店でアニメックを発見。
1978年から1987年に発行されていたアニメ雑誌です。
「ガンダムを創った男たち。」にも登場します。
マンガハウス2.png
その古雑誌に付けられた値札はなんと100円!

興味は特にないんですけど、Zガンダムを読者コーナーでケチョンケチョンに貶しまくっている評を10数年前に偶然読んだことがあって、それがすごい印象に残っていて、いつか手に入れてブログで紹介したいと常々思っていたのでラッキーと思い、その辺の年代を数冊買って帰りました。

Zはさておき、一冊電子化したので改めてどんな雑誌なのかチェックしていると、変な広告を発見。「新人まんが家発掘誌マンガハウス」
聞いたことのない雑誌だ。
マンガハウス.PNG
「3巻4巻連続増刷!!だから5巻は値下げ断行500円!!」というコピーがちょっと胡散臭い。
さくまあきらの名前があるので気になって調べてみた。

さくまあきらといえば、桃太郎電鉄やジャンプ放送局で有名なライターだ。ウィキによると、堀井雄二とともに立ち上げた花伝社という会社で発行していた新人漫画家発掘をコンセプトにした漫画雑誌だったんだそうだ。

出版コードが取れなかったため、通販と数十件の本屋に直接卸して販売しており、創刊時から売れ行き不振で2年全7号で休刊になったという(ウィキ)。出身作家で俺の知っているのは小野敏洋新井理恵こいでたくぐらい。ちなみに今回引用した広告に大きくカットが掲載されている作家は、プロにはならず中学の美術教師になったらしい。ウィキにさくまと作家陣の人間関係のドロドロが色々書かれている。金がないとそうなっちゃうやね。

さらにウィキによると、さくま氏は十数年後に同様のコンセプトで「チョコバナナ」という雑誌を自費出版したらしい。それでもやはり2年しか保たなかったとか。しかしこっちのウィキはやたら長い。安田朗がファンだったりBENGUSが投稿者だったりカプコンに影響を与えてるのだろうか。ドリームキャストの時代だが、全然知らなかったなあ。

 
アニメックの頃…―編集長(ま)奮闘記

アニメックの頃…―編集長(ま)奮闘記

  • 作者: 小牧 雅伸
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
  • 発売日: 2009/01/26
  • メディア: 単行本






チョコバナナ (第16巻)

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  • 作者: さくま あきら
  • 出版社/メーカー: 衆芸社
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: コミック



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コメント 2

何となく通りすがり

漂流してたら記事が目に入りました

マンガハウス…探せばたぶん全巻出てくるなぁ
書籍発売日が東京プラス2(当時)のド田舎でしたが、デカい書店に無理言って直接入れてもらったなぁ
マンガハウス崩壊後の同人誌然としたマンガハウスプルプルの初期まで付き合いましたが…
さくま氏、漫画評論で名を上げたんで、作家育成もできると踏んだんでしょうが、
決定的に少年漫画脳で、今視点だと作家迷走させただけだよな~
画像に挙がってる中森衣都先生なんか、ちゃおでデビュー前後にさくま氏の薫陶(?)受けて、繊細なタッチがGペンゴリゴリになっちゃったし(ホントにさくま氏が原因かは不明)
by 何となく通りすがり (2020-11-21 17:27) 

hondanamotiaruki

漂着ありがとうございます。
とあるマイナー漫画雑誌の衰亡史。色々あったんでしょうね。それがいいか悪いかは置いといて、漫画編集者って才能を潰してナンボという気もします。たまにベストキッド的な美談が出てくるのは、分母が大き過ぎるせいかもしれません。

むしろセカンドオピニオンを当たり前としない作家は潰されて当然なのかもしれない。お、これ面白いかもしれん。今度記事にしようかな!
by hondanamotiaruki (2020-11-22 04:49) 

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