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40万部突破の山田近鉄「あせとせっけん」が面白いのに、俺が買わないでいるワケ [この人気漫画が面白くない]

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本屋で近年よく見かけるようになったお試し用の小冊子。
視覚的に見えやすい、売る側の努力である。
しかし、シュリンクは永久に不滅です!という決意表明にもみえる。

そのかぼそい導線を手に取ってみた中に、強く興味を惹かれる一冊があった。

「あせとせっけん」

やり手のイケメン香料デザイナーが、内気で巨乳なメガネ処女の体臭を嗅ぎまくるという漫画。小冊子の最後では、痴漢に襲われているところを助け、そのままホテルに連れ込んでやってしまうという結末だった。
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女の子のいい匂いというのがある。なんであんないい匂いがするのか。最近、これを研究して解明したとかいうニュースもあった。あれを嗅ぎまくれたら楽しいだろうなというのを気づかされたというのが、この漫画に惹かれた理由の一つ。

もう一つの理由は絵がいい。
すごくいい。
安心する絵だ。

現在発売されている単行本は二冊。
買えばいいじゃないかと思うだろう。
しかし俺はさんざん迷って断念した。

なぜか?
この内容でどれだけ続けられるのかというのが疑問だった。
1巻で終わっていたら即購入していたのかもしれない。

今気がついたのだが、買うからには完結まで付き合いたい。
そう確信できない漫画は家に置いておきたくないし、途中で買わなくなった漫画も家に置いておきたくないのである。

「あせとせっけん」はラブコメで、羞恥プレイが1巻における漫画の核だ。
連載が長期化すると、それだけで保たせられるかどうが疑問だ。
世界観、特に香料デザイナーのデティールに粗も出てきそうな気がする。

そもそも俺はあまりラブコメが好きではないのかもしれない。

どんなラブコメを所有してるのか振り返ってみる。
「電車男(原秀則版)」は後半はイチャラブばかりで内容があまり無いし、「八神くんの家庭の事情」は少女の頃から老けない実母という強力なコンセプトだが通して読むと出オチ感が半端ない。「富士山さんは思春期」は日常系のラブコメでフェチ感に溢れていて素晴らしいのだが、読み返したことがない。

「あせとせっけん」から連想する作品といえば、北崎拓の「さくらんぼシンドローム」がある。
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同じく化粧品メーカーに勤める男女が主人公。ラブコメというよりストーリー漫画で、男女の機微をリアルに描いている(ような気がする)のがウリだ。素人の俺が満足するぐらいには業界のリアリティのレベルがある。結構俺の人格形成に影響を与えた漫画でもある。

結局のところ、お試し用小冊子1冊では判別がつかない漫画もあるということなのだ。
丸ごと読ませろ!立ち読みさせろ!ということで、前回のシュリンク撤廃希望の話につながってくる。まあ全部読んだところで買わないかもしれないんだけど。漫画喫茶に行け?置いてあるかなー。。。

話は変わるが、
いつも本屋で手に取ったものの、内容がわからないので「あとで検索しよう」と思って棚に戻してそのまま忘れてしまう漫画がある。今回は記事にしようと思ってたので、なんとなく覚えていたタイトルを検索して調べてみた。

「甲冑武闘」
実際に甲冑をつけて戦う格闘技イベントがあると聞いたことがある。そんな漫画かなと思ったが、鎧騎士の戦いについて考証した漫画っぽい。なんとなくそうかなと思っていたが、以前もお試しを何冊か読んで結局買わなかった作家の作品だった。イラストレーター的な作画なので表紙には強い吸引力があるが、ちょっと本編の画風が重い。今回も見送り。

「児玉まりあ文学集成」
「響」で少し文学に興味を持った。文学の要素を端的に表現したと思われるサンプル4ページぐらいを読んで、すぐ購入を決めた。

経営学者のドラッカー「顧客は自分が何を欲しがっているのか自分ではわかっていない」とかなんとか言っていた。俺もひょいひょい無作為に漫画を買っているようで、面白いと思いつつも購入を迷い続けている漫画もある。その辺に意識的になったことがあまりなかったので、今回赤裸々に考えてみた。

まあ死んでもビニールは剥がさん!という業界の態度もそれはそれでいいとも思う。
この件についてはあともう1回考えてみたい。

 

あせとせっけん コミック 1-3巻セット

あせとせっけん コミック 1-3巻セット

  • 作者: 山田金鉄
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/04/23
  • メディア: コミック

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