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あの肉、マンガリッツァ。松本救助の 「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました」 [名作紹介]


ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました

ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました

  • 作者: 松本救助
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2017/01/25
  • メディア: Kindle版

前から読みたかった松本救助の
「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました」をついに読んだ。

ブタの漫画を描いてハンガリーの国賓に、
てか国賓に?

【国賓(こくひん)】
外国の元首(国王・大統領)や首相など、公式の資格で来訪し、
国家の賓客として国の費用で接待される外国人。「デジタル大辞典」より

いったいぜんたい何が起こったんだ?
大いに興味を惹かれる話だ。

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要約すると、
作者の松本救助がブタを主人公にした漫画を描こうとした時に
マンガリッツァという種類の豚がいることを知り、主役に抜擢。

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このマンガリッツァはハンガリーが国宝の食用豚として、
国を挙げて飼育、輸出している豚だったので、
遠い東洋の島国で取り上げられたことに関係者は大いに喜び、交流が始まる。
そのうち、ぜひ国に来てくれということになったらしい。

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松本氏はハンガリーの首相にまで会ってしまうのだからすごい話である。
なのだが、読んでみて正直肩透かしな読後感をもった。

なぜかと真剣に考えるに、私が抱く「こくひん」に対する貧困なイメージが原因かもしれない。

この漫画は
豪華絢爛なお出迎え、社交界なパーティー、スィートルームで泡風呂みが足りない。
その辺は作者が興味がないので描かなかったのかもしれない。

こんな感じのを期待していた。
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(画像はロシアで仕事した看護婦が盛大にもてなされる「患者さまは外国人」

松本救助の作品は以前「あの娘を落とす間取り」を読んだことがあったのだが、
その時もなんか「ズレ」を感じたので、自分とは合わない作家なのかもしれない。
ただし70を越えたうちの母にこの国賓漫画を勧めてみたところ、こちらは面白かったという反応だった。

 
でえ、このマンガリッツァという豚、気軽に食べられるものなら食べてみたいと検索してみた。
詳しい人に言わせると、まがいものが結構流通してるので注意が必要らしい。
ネットで検索して出てきたものだと100gで1500〜3000円ぐらいが相場。たけえええ。

「脂身が7割」とかいう記述も見かけたので、
要するにマンガリッツァは脂身の多い豚肉みたいだ。
ちょっと年齢的に食べるのはキツイかも。

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(画像は ゆうきまさみ「究極超人あ〜る」)


がんまりっつぁ4.png
 
国賓漫画が2017年。
あれから6年経っているのに、マンガリッツァは扱ってるお店も全然少なそう。
ダメじゃーん、と思ったのだが、

さらに調べてみると、国賓の翌年の2018年にハンガリーで豚コレラが発生していた。
豚肉の輸入が一部再開したのは2021年のことだという。
コロナで業者がさらにダメージ受けたのは想像に難くない。

気軽に食べられる日はいつ?

マンガリッツァ、
もしかしてそれは私たちが子供の頃に憧れた「マンガの肉」なのかもしれない。

がんまりっつぁ6.png

 

3dRose lsp_189017_1 マンガリッツァ 豚 ハンガリー 東欧 トグルスイッチ

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  • 出版社/メーカー: 3D Rose (Home Improvement)
  • メディア: Tools & Hardware



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