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トラウマ漫画「滅びの魔光伝説」収録の「熱血!!コロコロ伝説vol.9」を買う [名作紹介]

久間まさあき「滅びの魔光伝説」。

忘れられないトラウマホラー漫画なのだが、
作者も無名で単行本化されてないのでタイトルをちょくちょく忘れてしまう。
そもそもタイトルがあまり良くないので記憶に定着しないのでは。

「覚えてるけどタイトルが思い出せない漫画」として記憶している人はそこそこいるらしい。
検索ワードを駆使すれば、なんとか答えに辿り着くことができる。
調べて忘れて、また調べてを繰り返しているのだけれども、

2007年に発売された「熱血!!コロコロ伝説vol.9」という書籍扱いの雑誌に
「滅びの魔光伝説」が復刻掲載されていることがわかったので購入してみた。

熱血!! コロコロ伝説 vol.9 1993-1994 (ワンダーライフスペシャル コロコロ30周年シリーズ)

熱血!! コロコロ伝説 vol.9 1993-1994 (ワンダーライフスペシャル コロコロ30周年シリーズ)

  • 作者: 小学館
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/11/24
  • メディア: ムック

ある日、謎の光をきっかけに、
町中の人間がカエルだのゴキブリだの平気で食べるようになる。

ほろびの1.png

運よく光を浴びなかった主人公の小学生は独り恐怖に晒される。
主人公を食おうと襲いかかる群衆。逃げる主人公の背に、再び謎の光が…。

ほろびの2.png

平穏な家族のだんらんが戻った?…と思いきや、
そこにはカエルや蛇を平気で食べる主人公の姿が…!
さらに冷蔵庫が空っぽになったと呟く母親が包丁を持ち出して、

ほろびの3.png

「もう…食べるものが…ないの…!!」と主人公に告げ、不気味な余韻を残して終わるというオチ。
 

天体ショーを見た人たちが失明して恐怖が始まるSFホラー小説、
「トリフィド時代」に類型した作品と言っていいと思う。

子供にとって安心できる場所であるはずの家庭が恐怖の場所になるという
永井豪の「ススムちゃん大ショック」に類型する要素もある。

ゾンビ化するのではなく、
「なんでも食べたがる」という変質をするのは
この作品のオリジナリティと言えるかもしれない。

が、いたずらに読者の恐怖を煽るために、
父親が眉毛を剃り出したり、給食センターが不気味な食材を調達していたり、
都合よく謎の光が原因だと解説してくれる人が現れたり、
子供まんがですからと割り切った演出も多数見受けられる。

ほろびの4.png

作画は今見ると結構ポップだ。上手くて隙がない。プロの仕事だ。
記憶ではもっと不気味な印象だったけど。
どこか他で見たような気もするので、名前を変えて活動を続けていた可能性も否定できない。

 
雑誌は印刷が悪いのでスキャンに耐えうるか心配だったのだけれども、
滅びの魔光伝説を収録した「熱血!!コロコロ伝説vol.9」は
思いのほか印刷が良くてなんの問題もなかった。

同誌には別冊で単行本をミニサイズにしたものも2冊収録。
ラモズくんと、爆走兄弟レッツ&ゴーだ。

電子化したらページ数は910ページ、310メガにもなった。

 
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