究極のネタバレタイトル漫画、学研「タロとジロは生きていた」 [歴史漫画]
Twitterで聞いたのだが、1/14は「タロジロの日」なんだそうである。
この日をおいて他にはない、タロジロ漫画を紹介するのは!
学研まんが名作シリーズ「南極物語 タロ・ジロは生きていた」。
構成が石森章太郎(当時)、作画は弟子のシュガー佐藤。
他にもありそうな気がするが俺の知る限り唯一のタロジロ漫画だ。
※追記:他にもありました。
学研版「タロジロ」の初版は1983年の5月20日。
自分が所有しているのは中古で買った1985年の13刷。売れてるなー。
流通量の割に古書ではあまり見かけない。
Amazonでは現在五万円の価格が付けられている。
自分は数千円で入手できたが、なんとサイン入りだ!
石ノ森章太郎のサインだったらよかったのだが、
残念ながら前の持ち主だった小学5年生のもの。学研漫画はこのパターンが多い。
「大切に読んでね」と
裏にマジックで大きく書いているのが本心なのか挑発なのか迷うところ。
だが、このサインのおかげで価値が下がって安く買えた可能性もある。
さて、1983年は「南極物語」という映画が大ブームだった。
今回紹介する漫画は当然そのタイアップ的な作品で、そもそも学研が映画製作費の大部分を出資しているそうだ。
ヴァンゲリスのテーマソングに合わせて
スクリーンに映し出される南極の光景にワクワクしない人がいるだろうか。
大ヒットして興行成績は1997年の「もののけ姫」に抜かれるまでずっと一位。
実写映画の興収としては2003年の「踊る大捜査線2」まで抜かれなかった。
が、正直あまり内容は覚えていない。
簡単にいうと南極に置き去りにされた犬が最後に飼い主と再会する実話を基にした話なのだが、
犬が南極でサバイバルするシーンのほとんどは誰も見てないので当然フィクションである。
そりゃ退屈だ。
痕跡から推測された脚色もあるにせよ、
1968年に昭和基地近くで遺体が発見されたリキが、
1983年の映画と漫画ではシャチと戦って水中に没していたりと意味不明なこともしている。
制作当初はもっと人間に焦点を当てたドキュメンタリーものとして企画されていたらしいが、
不評だったので路線変更されたとか。
が、ラストシーンでタロジロが飼い主と再会するシーンは当然実話に基づくので濃度が高い。
やはり印象に残っているのはその再会シーンだ。
この学研版は映画よりもその再会シーンが忠実と言ってる人もいるようだ。
今回、ラストシーンだけ見比べてみたけど正直よく分からない。
ちなみにネタバレタイトル漫画と紹介しているが冗談です。
結末は映画公開前から喧伝されていました
子供の頃に読んだ時は、
犬たちが氷の大地をアドベンチャー!ワクワクすっぜ!
生き残って飼い主と再会できてバンザイ!という印象しかなかった。
鎖に繋がれたまま死んだ犬の残酷さがあまり頭に入ってこなかった。
大人になって読み返すと事故の一種であるとはいえ、ひどい話だなと思う。
人間の身勝手さ、恥に向き合って、晒した話だとも言える。
その恩恵にあずかって我々は豊かな生活を送っている。
が、そんな人間の恥映画を作ったところで客が金払ってまで観にくるわけがない。
しかし大金をかけなければこの映画は作れないし、啓蒙もできない。
そこで折衷案を。。。
うまいこと折り合いをつけた、にしちゃ成功しすぎた。
文脈を考えると非常に奥深いものがある原作かもしれない。
そのうち調べてみようかな。
この日をおいて他にはない、タロジロ漫画を紹介するのは!
学研まんが名作シリーズ「南極物語 タロ・ジロは生きていた」。
構成が石森章太郎(当時)、作画は弟子のシュガー佐藤。
他にもありそうな気がするが俺の知る限り唯一のタロジロ漫画だ。
※追記:他にもありました。
本日1月14日は「タロとジロの日」。
— 図解博士_高速バスター ミナル 電子版発売 (@skull_bear) January 14, 2023
南極に取り残された犬たちに一体何が……。
工藤市郎氏による「南極のタロとジロの物語」。
完全にイっちゃってる目のタロジロが表紙。
実際はほのぼのとした画風で
淡々とタロジロのサバイバルが描かれていきます。#タロとジロの日 #今日は何の日 pic.twitter.com/OKrF22yHaw
学研版「タロジロ」の初版は1983年の5月20日。
自分が所有しているのは中古で買った1985年の13刷。売れてるなー。
流通量の割に古書ではあまり見かけない。
Amazonでは現在五万円の価格が付けられている。
タロ・ジロは生きていた―南極物語 (学研まんが名作シリーズ)
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2023/01/14
- メディア: 単行本
自分は数千円で入手できたが、なんとサイン入りだ!
石ノ森章太郎のサインだったらよかったのだが、
残念ながら前の持ち主だった小学5年生のもの。学研漫画はこのパターンが多い。
「大切に読んでね」と
裏にマジックで大きく書いているのが本心なのか挑発なのか迷うところ。
だが、このサインのおかげで価値が下がって安く買えた可能性もある。
さて、1983年は「南極物語」という映画が大ブームだった。
今回紹介する漫画は当然そのタイアップ的な作品で、そもそも学研が映画製作費の大部分を出資しているそうだ。
ヴァンゲリスのテーマソングに合わせて
スクリーンに映し出される南極の光景にワクワクしない人がいるだろうか。
大ヒットして興行成績は1997年の「もののけ姫」に抜かれるまでずっと一位。
実写映画の興収としては2003年の「踊る大捜査線2」まで抜かれなかった。
が、正直あまり内容は覚えていない。
簡単にいうと南極に置き去りにされた犬が最後に飼い主と再会する実話を基にした話なのだが、
犬が南極でサバイバルするシーンのほとんどは誰も見てないので当然フィクションである。
そりゃ退屈だ。
痕跡から推測された脚色もあるにせよ、
1968年に昭和基地近くで遺体が発見されたリキが、
1983年の映画と漫画ではシャチと戦って水中に没していたりと意味不明なこともしている。
制作当初はもっと人間に焦点を当てたドキュメンタリーものとして企画されていたらしいが、
不評だったので路線変更されたとか。
が、ラストシーンでタロジロが飼い主と再会するシーンは当然実話に基づくので濃度が高い。
やはり印象に残っているのはその再会シーンだ。
この学研版は映画よりもその再会シーンが忠実と言ってる人もいるようだ。
今回、ラストシーンだけ見比べてみたけど正直よく分からない。
ちなみにネタバレタイトル漫画と紹介しているが冗談です。
結末は映画公開前から喧伝されていました
子供の頃に読んだ時は、
犬たちが氷の大地をアドベンチャー!ワクワクすっぜ!
生き残って飼い主と再会できてバンザイ!という印象しかなかった。
鎖に繋がれたまま死んだ犬の残酷さがあまり頭に入ってこなかった。
大人になって読み返すと事故の一種であるとはいえ、ひどい話だなと思う。
人間の身勝手さ、恥に向き合って、晒した話だとも言える。
その恩恵にあずかって我々は豊かな生活を送っている。
が、そんな人間の恥映画を作ったところで客が金払ってまで観にくるわけがない。
しかし大金をかけなければこの映画は作れないし、啓蒙もできない。
そこで折衷案を。。。
うまいこと折り合いをつけた、にしちゃ成功しすぎた。
文脈を考えると非常に奥深いものがある原作かもしれない。
そのうち調べてみようかな。
タロ・ジロは生きていた―南極物語 (学研まんが名作シリーズ)
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2023/01/14
- メディア: 単行本
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