森元首相のゼレンスキー批判で思い出すトーエ・シンメ「まんがでわかる ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン」 [時事ネタ]
森元首相がゼレンスキー氏を批判 「ウクライナ人苦しめた」、
…というニュースを見た。(共同通信)
>「ロシアのプーチン大統領だけが批判され、ゼレンスキー氏は全く何も叱られないのは、どういうことか。ゼレンスキー氏は、多くのウクライナの人たちを苦しめている」と発言した。
>ロシアのウクライナ侵攻に関する報道に関しても「日本のマスコミは一方に偏る。西側の報道に動かされてしまっている。欧州や米国の報道のみを使っている感じがしてならない」と指摘した。
…と、鈴木宗男のパーティーで発言したらしい。
こっから親ロシアな森喜朗をコミカライズした作品を思い出した。
トーエ・シンメの「まんがでわかる ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン」だ。
プーチンがどのように大統領の座に上り詰め、
何をしてきたかということが描かれている。2017年の作品。
漫画によると若い頃の森喜朗は反ロシア派だったが、
ソ連との交流に尽力した父親がこれではいかんと思い、
自分が死んだ後に骨をシベリアに分骨するようにしたのだという。
政治家というのはそこまで考えるものなのか。ちょっとすごいなと思った。
======================
プーチン「あなたのお父上はソ連との交流に尽力されたそうですね。」
森「ええ!?
よく調べてるな、さすが元KGBという所か。
おっしゃる通り私の親父は日ソ交流に熱心でね。
死んだ時もシベリアのイルクーツク市から骨を分けてくれって頼まれたくらいで。
私は青嵐会だし、どっちかというと反ソだったからイヤだったんだが…
これがどうやら親父の策略だったらしいんだな。」
プーチン「策略?」
森「つまりさ、自分が死んだら日ソ友好の火が消える。
せがれは議員だが反ソだ。
だが自分の墓がソ連にあればイヤでもせがれはソ連を訪れるだろうってね」
プーチン「なるほど!」
森「おふくろは今でも年二回は墓参りに行ってる
おふくろが死んだら骨は入れてやんなきゃと思ってるし
私も自分が死んだらロシアに分骨するだろう
そうなれば将来私はあなたと同じ地で眠ることになりますな!
大統領?」
プーチン「いや申し訳ない
…とてもいい話だ。(涙腺を緩ませる)」
森「いや…
こちらこそありがとう」
その後プーチンは森の首相として最後の訪ロの際、
会談の地をわざわざシベリアに設定し森と共に森の父の墓参りをした
======================
ちなみに森首相で上手くいった日露の関係は、
小泉首相の代でこじれることになる。
プーチンの訪日を控えたタイミングで領土問題に言及したのがきっかけ。
漫画では以下のように分析している。
======================
政治家の仕事は
まずはなにがなんでも相手を交渉の席に座らせて
少しでも具体的な結果を出すべきなんだ!
正論だからって時機も考えずに主張して物事が解決するなら
今頃とっくに世界は平和になってる!
======================
外交の基本とは、
片手で殴り合いながらも残った片手は握手しながら離してはいけないことだという。
森元首相のゼレンスキー批判は憤りを覚えるが、
彼のバックボーンを考えるとロシア問題に限っては
彼がそういう握手に専念する立場でも仕方ないかなと思う。
父である森茂喜のウィキペディアも読み応えがあるので興味のある方はご一読いただきたい。
(画像は弘兼憲史「加治隆介の議」12巻)
そして今回紹介したプーチン漫画は以前にも紹介しているので、
興味ある方は以下のリンクをクリック。
俺的にこの漫画がすごいかもしれない賞を受賞!トーエ・シンメの「まんがでわかる ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン」
https://ihondana.blog.ss-blog.jp/2017-11-04
…というニュースを見た。(共同通信)
>「ロシアのプーチン大統領だけが批判され、ゼレンスキー氏は全く何も叱られないのは、どういうことか。ゼレンスキー氏は、多くのウクライナの人たちを苦しめている」と発言した。
>ロシアのウクライナ侵攻に関する報道に関しても「日本のマスコミは一方に偏る。西側の報道に動かされてしまっている。欧州や米国の報道のみを使っている感じがしてならない」と指摘した。
…と、鈴木宗男のパーティーで発言したらしい。
こっから親ロシアな森喜朗をコミカライズした作品を思い出した。
トーエ・シンメの「まんがでわかる ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン」だ。
プーチンがどのように大統領の座に上り詰め、
何をしてきたかということが描かれている。2017年の作品。
漫画によると若い頃の森喜朗は反ロシア派だったが、
ソ連との交流に尽力した父親がこれではいかんと思い、
自分が死んだ後に骨をシベリアに分骨するようにしたのだという。
政治家というのはそこまで考えるものなのか。ちょっとすごいなと思った。
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プーチン「あなたのお父上はソ連との交流に尽力されたそうですね。」
森「ええ!?
よく調べてるな、さすが元KGBという所か。
おっしゃる通り私の親父は日ソ交流に熱心でね。
死んだ時もシベリアのイルクーツク市から骨を分けてくれって頼まれたくらいで。
私は青嵐会だし、どっちかというと反ソだったからイヤだったんだが…
これがどうやら親父の策略だったらしいんだな。」
プーチン「策略?」
森「つまりさ、自分が死んだら日ソ友好の火が消える。
せがれは議員だが反ソだ。
だが自分の墓がソ連にあればイヤでもせがれはソ連を訪れるだろうってね」
プーチン「なるほど!」
森「おふくろは今でも年二回は墓参りに行ってる
おふくろが死んだら骨は入れてやんなきゃと思ってるし
私も自分が死んだらロシアに分骨するだろう
そうなれば将来私はあなたと同じ地で眠ることになりますな!
大統領?」
プーチン「いや申し訳ない
…とてもいい話だ。(涙腺を緩ませる)」
森「いや…
こちらこそありがとう」
その後プーチンは森の首相として最後の訪ロの際、
会談の地をわざわざシベリアに設定し森と共に森の父の墓参りをした
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ちなみに森首相で上手くいった日露の関係は、
小泉首相の代でこじれることになる。
プーチンの訪日を控えたタイミングで領土問題に言及したのがきっかけ。
漫画では以下のように分析している。
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政治家の仕事は
まずはなにがなんでも相手を交渉の席に座らせて
少しでも具体的な結果を出すべきなんだ!
正論だからって時機も考えずに主張して物事が解決するなら
今頃とっくに世界は平和になってる!
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外交の基本とは、
片手で殴り合いながらも残った片手は握手しながら離してはいけないことだという。
森元首相のゼレンスキー批判は憤りを覚えるが、
彼のバックボーンを考えるとロシア問題に限っては
彼がそういう握手に専念する立場でも仕方ないかなと思う。
父である森茂喜のウィキペディアも読み応えがあるので興味のある方はご一読いただきたい。
(画像は弘兼憲史「加治隆介の議」12巻)
そして今回紹介したプーチン漫画は以前にも紹介しているので、
興味ある方は以下のリンクをクリック。
俺的にこの漫画がすごいかもしれない賞を受賞!トーエ・シンメの「まんがでわかる ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン」
https://ihondana.blog.ss-blog.jp/2017-11-04
この本、以前こちらのブログで紹介されていたのをきっかけで購入したのですが、かなり面白かったです!タッチが独特なのと、まんがでわかるシリーズにおさまってるせいで本来こういった作品が好きな層(MASTERキートンとか読んでた人?)にリーチしてない気がしてちょっと惜しい感じもありました。
森―プーチンのお墓参りの下りは『憂国のラスプーチン』でも描かれていて、そっちは絵柄のせいでもっとエモーショナルな感じを受けます。こちらは世間的にはボロクソの森元首相がカッコよく見えてくるので、もう何が正しいのかわからなくなります。
by 智 (2023-01-15 23:19)
購入ありがとうございます。
いい漫画だと思うので、もっと売れてほしいですね。
『憂国のラスプーチン』発注してみました。
佐藤優原作、長崎尚志脚本、伊藤潤二作画、
なかなかすごいメンツですねー。
by hondanamotiaruki (2023-01-24 10:35)