正史にならぬ宿命「Gの影忍」は30年の刻を超えた傑作。 [名作紹介]
YouTubeでこやま基夫先生の「Gの影忍」を動画にしてみた。
この漫画の初出は89〜90年あたりだそう。
「逆襲のシャア」よりあと。「F91」の前ということになる。
掲載誌はサイバーコミックスというアンソロジー集的なムック。
バンダイが出版していたらしい。
88〜92年に刊行。
その後、「MS SAGA」というガンダム漫画専門誌が1年刊行。
この頃から、2001年創刊のガンダムエース的な需要があったわけだ。
Gの影忍はガンダムを忍者漫画にしたもの。
ザクが手裏剣を投げたり、畳返しならぬ隔壁返しをしたり楽しい。
こやま先生はおそらく白土三平世代であろう。
ちょっと自分には分からないオマージュがいろいろ入っているのだろうと思われる。
初回は完全にパロディ漫画なのであるが、回を重ねるごとに次第にシリアス度を増し、通読に耐えうるとして単行本一冊にまとめられた。さらにその単行本は復刻されること3度。最新版は2017年。30年の刻を超えて愛されているのである。これはすごい。
その自由な発想は、Gガンダムの今川監督にも影響を与えているという。おそらく今後正史に取り入れられることはないだろうが、ガンダムマニアを名乗るなら、外せない一冊と言っても過言ではない。
こやま先生による新作も同人誌で発表されているらしいが、一般には流通していないようで残念。ガンダムエースで掲載すればいいのに。ちなみに「Gの影忍」電子書籍版はメディアワークスから出ているようである。
動画では主に1話を中心に解説。
ミノフスキー隠れの術のSEを、某ゲームから拝借してみたが、お分かりいただけたであろうか。
最後にアニメのオープニングっぽいPV作りに挑戦してみた。
BGMは「Anarchy Scramble」。
フリー音源サイトを探して見つけたのだが、かなりいい感じの曲なので、iTmsで音源を購入してしまった。作曲は龍崎一さん、作詞と歌唱は白井舞さんというかた。歌詞を探したが出てこないので、完全に意味をまだ理解できてないのだが、「長いものにだけ巻かれたら、ありがたや、ありがたや。」とか好き。和のテイストがGの影忍に非常に合ってる感じがするのである。
Gの影忍―完璧版 (Media comix―機動戦士ガンダム・SAGAシリーズ)
- 作者: こやま 基夫
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2020/10/09
- メディア: コミック
機動戦士ガンダム Gの影忍―太陽系の秘宝 (バンダイ文庫―ゲームブックシリーズ)
- 出版社/メーカー: バンダイ
- 発売日: 2020/10/09
- メディア: 文庫
タグ:機動戦士ガンダム
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