タイガーマスクの正体は当時どう管理されていたのか?宮田淳一「実録まんがタイガーマスク」 [心に残る1コマ]
「モデルガン戦隊」の記事を書いた時、
作画の宮田淳一のことを調べていたら、
著書の中に「実録まんがタイガーマスク」というのがあって、気になって取り寄せてみた。
「実録まんがタイガーマスク」は、1983年に学研から「アイドルコミックス」というレーベルから出版されたもの。アイドルコミックスは他に原辰徳(野球選手)、堀ちえみ(歌手)などが出ていたらしい。
当然この本も、当時大ブームを起こしていたプロレスラーのタイガーマスクの実像に迫ると言いつつ、夢を壊さない配慮がされているものになっている。…なっているのだが、その中身はちょっと驚くべき内容だった。
本書は、タイガーマスクの子供時代から、いかにタイガーマスクになったかを漫画で書いている。
後のタイガーになる少年の名前は仮に「タツオ」となっている。アニメ、タイガーマスクⅡ世の主人公と同じだ。孤児院ではなく、ちゃんとした家庭に生まれ育ったと描かれてある。そこまではいい。
問題は次の箇所。
>昭和32年11月27日、タツオは瀬戸内海に面した、とある町に生まれた。
…まさかなと思って調べてみると、佐山サトルの誕生日と同じ!
てか、名前仮名にしてるのに、本当の生年月日を書く必要ある???
そして、タツオは成長して新日本プロレスに入門するのだが。。。
>入門十ヶ月後、タツオはデビュー戦をむかえる。対戦相手は新人殺しと異名をとるベテランの魁勝司。
…これも佐山サトルのデビュー戦の相手と一致する!
まあ新人殺しなんだから、いろんな新人が戦ってるんだろうけども。
だが、次のが決定的だ。
その後、格闘技大戦争というイベントで、キックボクサーのマーク・コステロと戦ってボコボコにされ、判定負けするというのも佐山サトルと同じ!
…ひょっとしてタイガーマスクの正体は佐山サトル?
>「さあそれはどうかな?一部のファンやマスコミはそう推理しているようだが…(フフフッ)」
>「ウフフ…そう単純かどうか?」
タイガーマスクの仕掛け人である梶原一騎は「プロレススーパースター列伝」の中で正体・佐山サトル説の否定を一生懸命キャンペーンしてきたというのに、なんだこの「実録まんがタイガーマスク」の実録っぷりは?
当時はもちろんウィキペディアなんてものもなく、
佐山サトルの誕生日やデビュー戦の相手まで調べられる人は少なかったのかもしれない。
しかし佐山がマーク・コステロにボコボコにされたのは、プロレススーパースター列伝でも詳しく描写されているのだ。両方読めば、答えがでてしまう。
(列伝ではボコボコにされた佐山は猪木は冷たくされて男泣きするが、実録〜では健闘を称えられて涙するシーンになっている)
さらに言えば、プロレススーパースター列伝は少年サンデーというウルトラメジャー誌で連載されていた。当時のタイガーファンが読んでないはずがない漫画だ。
>「タイガーマスクの正体を教えろ!!」
>「せめて国籍だけでも!!」
>わたしの新日本プロレス事務所にはファンの質問が殺到している。
>が、覆面レスラーの正体を明かさぬのはプロレス界のエチケットだから、わたしも辛いが…
列伝の中で、猪木は当時の社会的反響をそう語っている。
タイガーマスクの個人情報は当時、どのように管理されていたのか?
厳重に守られていたのかと思いきや、意外にそうではなかったのかもしれない。
「実録まんがタイガーマスク」を読み返すと、「プロレススーパースター烈伝」の読み方もまた変わってくるのだ。次回はその正体の謎に迫ってみよう!
続く。
作画の宮田淳一のことを調べていたら、
著書の中に「実録まんがタイガーマスク」というのがあって、気になって取り寄せてみた。
「実録まんがタイガーマスク」は、1983年に学研から「アイドルコミックス」というレーベルから出版されたもの。アイドルコミックスは他に原辰徳(野球選手)、堀ちえみ(歌手)などが出ていたらしい。
当然この本も、当時大ブームを起こしていたプロレスラーのタイガーマスクの実像に迫ると言いつつ、夢を壊さない配慮がされているものになっている。…なっているのだが、その中身はちょっと驚くべき内容だった。
本書は、タイガーマスクの子供時代から、いかにタイガーマスクになったかを漫画で書いている。
後のタイガーになる少年の名前は仮に「タツオ」となっている。アニメ、タイガーマスクⅡ世の主人公と同じだ。孤児院ではなく、ちゃんとした家庭に生まれ育ったと描かれてある。そこまではいい。
問題は次の箇所。
>昭和32年11月27日、タツオは瀬戸内海に面した、とある町に生まれた。
…まさかなと思って調べてみると、佐山サトルの誕生日と同じ!
てか、名前仮名にしてるのに、本当の生年月日を書く必要ある???
そして、タツオは成長して新日本プロレスに入門するのだが。。。
>入門十ヶ月後、タツオはデビュー戦をむかえる。対戦相手は新人殺しと異名をとるベテランの魁勝司。
…これも佐山サトルのデビュー戦の相手と一致する!
まあ新人殺しなんだから、いろんな新人が戦ってるんだろうけども。
だが、次のが決定的だ。
その後、格闘技大戦争というイベントで、キックボクサーのマーク・コステロと戦ってボコボコにされ、判定負けするというのも佐山サトルと同じ!
…ひょっとしてタイガーマスクの正体は佐山サトル?
>「さあそれはどうかな?一部のファンやマスコミはそう推理しているようだが…(フフフッ)」
>「ウフフ…そう単純かどうか?」
タイガーマスクの仕掛け人である梶原一騎は「プロレススーパースター列伝」の中で正体・佐山サトル説の否定を一生懸命キャンペーンしてきたというのに、なんだこの「実録まんがタイガーマスク」の実録っぷりは?
当時はもちろんウィキペディアなんてものもなく、
佐山サトルの誕生日やデビュー戦の相手まで調べられる人は少なかったのかもしれない。
しかし佐山がマーク・コステロにボコボコにされたのは、プロレススーパースター列伝でも詳しく描写されているのだ。両方読めば、答えがでてしまう。
(列伝ではボコボコにされた佐山は猪木は冷たくされて男泣きするが、実録〜では健闘を称えられて涙するシーンになっている)
さらに言えば、プロレススーパースター列伝は少年サンデーというウルトラメジャー誌で連載されていた。当時のタイガーファンが読んでないはずがない漫画だ。
>「タイガーマスクの正体を教えろ!!」
>「せめて国籍だけでも!!」
>わたしの新日本プロレス事務所にはファンの質問が殺到している。
>が、覆面レスラーの正体を明かさぬのはプロレス界のエチケットだから、わたしも辛いが…
列伝の中で、猪木は当時の社会的反響をそう語っている。
タイガーマスクの個人情報は当時、どのように管理されていたのか?
厳重に守られていたのかと思いきや、意外にそうではなかったのかもしれない。
「実録まんがタイガーマスク」を読み返すと、「プロレススーパースター烈伝」の読み方もまた変わってくるのだ。次回はその正体の謎に迫ってみよう!
続く。
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