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南軍の「反逆の悪魔」を建造した偉大なる男、ジョン・ブルックがどう日本人と関わったか [心に残る1コマ]

コミック乱にて、みなもと太郎の「風雲児たち幕末編」の最新話を読んだのだが、再登場したジョン・ブルック船長がすごい。

咸臨丸の太平洋横断で実質指揮をとる人として登場。
横断後に感動的な話があったわけだが、
今回は徳川幕府最強軍艦「開陽丸」を時代遅れにさせてしまった張本人として再登場した。

咸臨丸の大西洋横断を終えた後、アメリカは南北戦争に突入。
(この突入を避けられそうもない大統領の支持率を上げる手段として、咸臨丸の太平洋横断がアメリカで大々的に報じられたのだそうな)
ブルックは南軍の中佐となり戦争に参加。
ブルックはとても頭の良い人だったらしく、平和時には大西洋横断ケーブルの設置に貢献していたり、開戦後は大砲を改良してブルック砲作る。
ブルック1.png
南軍最強軍艦のメリマック号が北軍によって沈没させられると、それを引き揚げて改造。
艦全体を鉄板で包む鋼鉄艦「バージニア号」を建造。
ただ一隻で北軍艦隊に突入し、北軍の最強艦二隻をたちどころに沈めたという。
ブルック2.png
恐れおののいた北軍首脳は急増で鋼鉄艦「モニター号」を建造。
バージニア号と一騎討ちを挑むが三時間に及ぶ戦いの結果、モニター号は退却したという。
これを「ハンプトン・ローズの決闘」というのだそうだ。

バージニア号は北部の人たちには「反逆の悪魔・メリマック号」として恐れられたという。
連邦の白い悪魔っぽい!(ちなみに北軍は沈めた時のメリマック号の呼称で呼び続けた)
その後、リンカーンはバージニア号とは戦うなと伝達。
工業力で勝る北軍はモニター型鋼鉄艦を量産。南軍を圧倒していく。。。
この辺も連邦のジムっぽい。
ブルック5.png
いずれ拿捕され機密を奪われると思ったブルックはバージニア号を自沈させる。
しかし高性能っぷりに驚いた世界各国はバージニア号のような鋼鉄艦の製造に着手。
冒頭の「開陽丸」は圧倒的に時代遅れになる。
一方のモニター号の方は見向きもされなかったという。
ちなみにモニター号の愛称は「イカダにチーズ缶」で、この辺も「連邦のボールさん」みたいでガンダムっぽい。

 
こんなすごい人が日本人とどう関わったのか詳しく振り返りたい。
話を咸臨丸の太平洋横断に戻す。

ブルックさんは咸臨丸の太平洋横断に貢献したにもかかわらず、
国際関係を慮り「日本人の手でやり遂げた」と発表。真実の公開を死後50年禁じた。
ブルック3.png
さらに恩を感じた木村喜毅が私財の全てをブルックに差し出そうとすると、ブルックは「命をかけて木村使節に忠節を尽くします」という契約を果たしたに過ぎないと硬く固辞。聖人すぎる。。。
ブルック4.png

南軍敗戦後も重い罪に問われることなく、軍事大学教授として余生を送ったという。

 
Googleでブルックを検索するとワンピースのキャラクターが出てくるけど、元ネタなのかな?読んでないからイメージできないけど。

 

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