SSブログ

はじめの一歩より先にデンプシーロールを取り上げた漫画を紹介しちゃうぞ! [一歩]

はじめの一歩の原画展なんてものが12月1日までやっているらしい。
東京で。行きたいなあ。

さて「はじめの一歩」といえばデンプシーロール。
初登場は1994年発売の24巻。
作中で古のフィニッシュブローと呼ばれてもう四半世紀にもなる。
リカード1.png

体を左右に揺さぶって相手のパンチを交わしつつ、戻りの反動を使って殴りまくるというこの技。
今回は実際にこの技を使ったジャック・デンプシー(1895-1983)が出てくる漫画を3つ紹介。

まず一歩以前で一番有名なデンプシー漫画は「拳児」
リカード3.png
1988年に少年サンデーに掲載された話が単行本4巻に収録されている。
リカード4.png

拳児は中国拳法漫画だけども、主人公がボクシングの技術を研究する話がある。
そこでデンプシーがヘビー級王者になった時に使った必殺パンチが紹介される!

ただし主人公が学ぶデンプシーの必殺パンチはデンプシーロールではなく、ショベルフック。
これを左右連打するので結果的にデンプシーロールになるのかもしれない。
リカード2.png

ウィキによるとデンプシーは世界王者になったものの、荒々しいファイトスタイルからアンチヒーローのレッテルを貼られただけでなく、試合数分前の口約束によりタイトルマッチのファイトマネーが支払われなかったという。どういうこと!?
 

知られざる偉人のエピソードを紹介する「新・栄光なき天才たち」2巻(1993年発売)にもデンプシーが登場する話がある。テックス・リカードという、ボクシングの社会的地位を向上させたイベントプロデューサーの回で、デンプシーは脇役。都合の良いことに拳児で紹介された世界タイトルをとった後のデンプシーの姿を描いている。
リカード5.png
テックス・リカードは、関係者が揃って「あいつには近づくな」と悪評するという、まるでドン・キングのような興行師。デンプシーの3度目の防衛戦のために資金繰りに奔走。政治家を買収し、ボクシング興行が禁止されていたニューヨークに一大イベント会場を設営。セレブを招いてイベントの格を上げ、ボクシング史上初の入場料収入100万ドルを超える記録を打ち立てた。
リカード6.png
デンプシーのマネージャーのドクはここにも登場。
リカードの辣腕っぷりを見たデンプシーに見限られる姿が描写されている。

 
1978年発売の車田正美のボクシング漫画「リングにかけろ」4巻では、どんなボクサーでも試合前はナーバスになるという話に、デンプシーが引用される。
リカード7.png
なんでも彼の場合はプレッシャーから試合前に発狂寸前まで行ってしまったという。

<2022年6月16日追記>
「空手バカ一代(梶原一騎/つのだじろう)」には引退後のジャック・デンプシーが登場する。描かれた時期はおそらく1972年ごろだと思われる。
デンプシー孫.png

この作品は極真空手の創始者の大山倍達の半生を漫画にしたもの。大山がアメリカでプロレス興行に参加していた時代、楽屋でデンプシーが息子を連れて挨拶に来るシーンがある。実際デンプシーは引退後にプロレス興行に関わっており、二人に接点があったのは事実のようだ。漫画では大山の試合を見たデンプシーの息子が大山に弟子入りをせがむのだが、デンプシーの自伝を読んだ限りでは息子はいないはずなので孫と混同している可能性もある。

 
でで、もっと肝心なデンプシー漫画が他にもあるのだが、それは近いうちに紹介したいと思う。
そんなことを考えてもう2年ぐらい経ってるけど。
 

ジャックデンプシーの試合はユーチューブでも見ることができる。
漫画のインパクトが強すぎて、実際の映像はなんかコレジャナイ感があります。

 
一歩のモデルとなった全盛期のマイク・タイソンの動きが一番イメージと近いんじゃないかなあ。



Amazon欲しいものリストで支援する
(クリックするだけでも応援になります)


[まとめ買い] 拳児(少年サンデーコミックス)

[まとめ買い] 拳児(少年サンデーコミックス)

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Kindle版



[まとめ買い] 新・栄光なき天才たち

[まとめ買い] 新・栄光なき天才たち

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Kindle版






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。