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2作目のジンクス!大人気漫画「キン肉マン」の後に描かれ、容赦無く打ち切られたゆでたまご「ゆうれい小僧がやってきた!」 [名作紹介]

ゆでたまごの「ゆうれい小僧がやってきた!」が読みたくなって購入。
ウルトラレジェンド漫画、「キン肉マン」の終了後に少年ジャンプで始まった漫画。
残念ながら連載期間は一年にも満たず、5巻で打ち切り。
二作目のジンクスを感じさせる作品になってしまっている。

二人の子供が合体して、マッチョなヒーローなアーサー童子に変身。
悪い妖怪を退治していくというのが当初のコンセプト。
ゆうれい小僧1.png
たしか連載化してからは三週連続カラーだったと思う。
編集部も力を入れて売り込んでいた。

スタートダッシュこそ良かったものの、じわじわ人気が下がり始めると、テコ入れとして前作「キン肉マン」の超人オリンピック的なことを始め、どんどんキン肉マン化していく。読者からの妖怪募集も始まってしまう。これがキッカケで人気の下降に歯止めが効かなくなったという。

腐っても鯛。
異業種の人から見れば、天下のキン肉マンの続編である。
「ゆうれい小僧」はアニメ化の話もあり、キン消し的なものの見本まで作られていたという。

それでもジャンプ編集部は打ち切りを強行したというから骨がある。
あくまでも漫画の人気があるかどうかしか考えていない。

だけど俺はこの「キン肉マン」的な話になってからの方が好きなのだった。
妖怪オリンピック的な戦いを勝ち抜いて西洋妖怪と戦う日本代表妖怪たちが、次世代の超人って感じでワクワクした。

以下の画像がその次世代の超人。誰がテリーマンで、誰がブロッケンJr.か考えるのも楽しい。
ゆうれい小僧2.png
何かいらないのが混じってまーす。
左から2番目、捕血豈棲(ホッチキス)って何。体はマンモスマンっぽいけど。
がまあやしもレギュラー化するのかって感じだが、なんか作者からの愛を感じる。
ホッチキスは一度も戦わないまま戦線離脱するが、がまあやしは勝ち抜いてしまう。

 
終了した理由だけども、俺的には作画をアシスタント任せにしすぎてるってとこが大きいと思う。当時のアシスタントはゆでたまご曰く優秀で、あの車田正美が羨ましがったほどだったという。確かにジェットコースターや、変形リングなど、複雑な絵を一生懸命描いている。
ゆうれい小僧4.png
ところが、モブどころかレギュラーキャラクターまでアシスタントが描いているところが見受けられる。三面地獄はアシュラマン的な顔が三つあるキャラクターなのだが、メインの顔以外はアシスタントの作画っぽい。ロビンマスク的なキャラクター、青銅魔においてはゆでたまごの作画の方が少ないと思う。コピーも散見する。

まあ人気が低迷してネームに時間がかかり、作画の時間が少なくなったのかもしれないが、あまりセンスを感じないアシスタント画によるキャラクターを見ていると、当時なんか損した気持ちになったのを覚えている。最終回のラストシーンまでまるまるアシスタントに任せていて、ちょっと異常である。このとき作者はかなり病んでいたのではないか。すごく後ろ暗い気持ちになる。。。
ゆうれい小僧3.png
ゆうれい小僧の同時期に書かれた後半の「闘将!!ラーメンマン」もすっごい荒いと思う。
掲載誌休刊で他の漫画が月刊ジャンプに移籍が決まる中、ラーメンマンだけは拒否されたという。これを自伝「生たまご」で「なぜか」と書いているが、理由はわかる気がする。。。
 

ゆうれい小僧の日本代表妖怪、三面地獄、朱雀鬼、青銅魔は好きなんだけども、キン肉マンで復活したりはしないのかなあ。
コマンドーゾンビのビリヤードリングもすごい好きだった。

ちなみに日本代表妖怪はそれぞれ身長が3メートル以上。
バッファローマンですら2メートル半だというのに。
 

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コメント 2

雲

管理人さんへ
 『ゆうれい小僧がやってきた!』…自分が『漫画』好きになったきっかけの作品の一つです! ラーメンマンが主人公のスピンオフ作品(あれも大好きです!)を読んだ後に会えた作品でして、無茶苦茶なのに面白いのがゆでたまご先生の大好きなところです。
 日本妖怪の7人VS西洋妖怪の7人…この戦いにはドキドキさせられました!
特に…
 ホッチキスさんの最期が自分にはとても辛かったです…ホッチキスさんが本来の対戦相手になる生首の西洋妖怪・デオドーラさんにどんな闘い方をするのかが昔からすごい気になります…

 青銅魔さんの駒に変形して戦う技が好きでした…対戦相手の西洋妖怪・カニ男さんの最期がグロすぎた…ゆでたまご先生の作品は結構グロテスクな描写が多いですね…そのお陰で耐性がつきました。

 初期から登場し、ここで初白星を挙げた蝦蟇あやしさんがかっこよかったです…相棒の陰陽入道さんもチーム戦の途中に復活して『キン肉マン』のバッファローマンみたいに助けに来て欲しかったです…対戦相手の棺桶の姿をした西洋妖怪・ゴルゴダ・アークさんの正体が結構意外でした!

 朱雀鬼さんと三面地獄さんの友情は尊い…朱雀鬼さんは何となくロビンマスク(王位争奪の時の強豪を倒しまくった際の)的な立ち位置? 三面地獄さんの最後が惨すぎる…てっきり勝つと思ったのに…対戦相手の西洋妖怪・コマンドーゾンビさんやトーテム・キッドさんも良いヒール役でした!

 他にも西洋妖怪・ミスターハロウィンさんを『シンデレラ』の話に合わせた撃退法や途中から何故かいなくなった百猫妖怪さん、ワラ化け坊さんや亡霊武者さんのデザインやキャラが良かったり、印象に残ったシーンが沢山あります。

  『漫画』ってやはり良いものですね!
by 雲 (2022-09-13 12:06) 

hondanamotiaruki

コメントありがとうございます。
ゆうれい小僧の妖怪たち、
キン肉マンでゲスト出演してくれたら嬉しいですね。
自分的には青銅魔=ロビンマスク
三面地獄=ブロッケンJr.
摩亜照童子=テリーマンって感じですね。
by hondanamotiaruki (2022-09-17 10:25) 

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