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聖闘士星矢の後に車田正美が描いた分かりやすい野球漫画、「青い鳥の神話」 [漫画の描き方が書かない漫画の描き方]

なんとなく車田正美の「青い鳥の神話」が読みたくなって購入。
1991年、1992年にジャンプの増刊に掲載された野球漫画で、角川書店が単行本化している。

青い鳥の神話―Blue myth overture (角川コミックス・エース・エクストラ)

青い鳥の神話―Blue myth overture (角川コミックス・エース・エクストラ)

  • 作者: 車田 正美
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: コミック

聖闘士星矢終了後、次のスタイルを模索していた中で描いてみた作品という印象。
やはり少年誌といえば野球が欲しいという刷り込みが編集部にもあったのだろう。
企画が通りやすかったのか長期連載終了後、作風に合ってないけども、とりあえず野球を描いてみるという大御所は他にもいたような気がする。

「青い鳥の神話」は照れも何もなく、全力で野球を車田漫画にしている。
主人公はピッチャーだが、いきなり魔球?を会得している。
並のキャッチャーでは捕れない。
青い鳥3.png
そういう漫画も昔は珍しくなかったような気がするが、キャッチャーをズタボロにした挙句、フェンスまで破壊するというのはあまり見たことがないような気がする。

それをアンドロメダ瞬そっくりなひ弱な少年が何故か捕ることが出来、
コンビを組んで敵と戦うという構成になっている。
青い鳥6.png
漫画マニア的には、いわゆるアストロ球団的なハチャメチャ感を楽しむ漫画という扱いを受けているだろうが、俺は車田正美の様式美の方がツボだった。

主人公の少年は兄の仇である王城真悟(おうきしんご)に勝負を挑もうとするのだが、取り巻きが「甲子園大会で全打席ホームランという奇跡的な記録を打ち立てた人なんだぞ!」と、ガキの相手をしてる暇はないからと追い払おうとする。

甲子園で全打席ホームラン、分かり易すぎる「ぼくのかんがえたすごいせんしゅ」のプロフィールである。
青い鳥1.png

このシーンの直後に王城真悟が登場。
車田正美漫画でおなじみの、「見栄切り」で登場するのだが、その際にも
青い鳥2.png
「甲子園で全打席連続24ホームランの偉業を打ち立てた百年に一度の天才児、王城真悟!!」と、一回聞けば覚えられるようなプロフィールをもう一回披露するのである。読者に優しい。

 
主人公に勝った後、王城真悟は巨人に入団するために上京することになる。
駅で見送りする後輩が、「すでにスタメン入りが決まってるなんてすごいなァ」と分かりやすい説明を入れてくれる。
青い鳥4.png
この後、主人公がリベンジを挑み、勝利するのだが、それを見ていた後輩が、「巨人軍にスタメンが約束されている王城さんが中学生の球を空振りなんて…」と、やっぱりまた再度説明を入れてくれるのだ。
青い鳥5.png
この分かり安さ、賛否あるだろうけども、
賛否で語るならもっと他に根本的な問題がこの作品にはあるような気がする。

でも俺はちょっと好きだ。

 

青い鳥の神話―Blue myth overture (角川コミックス・エース・エクストラ)

青い鳥の神話―Blue myth overture (角川コミックス・エース・エクストラ)

  • 作者: 車田 正美
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: コミック




聖闘士聖衣神話 聖闘士星矢 女神アテナ 15th Anniversary Ver. 約160mm ABS&PVC&ダイキャスト製 塗装済み可動フィギュア

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  • 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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