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ウォーズマンのパロスペシャルを生み出したキン肉マンの担当編集者はいい加減だった? [心に残る1コマ]

平松伸二の「ブラックエンジェルズ」は子供の頃に大好きだった漫画のひとつ。
必殺仕置き人を現代に置き換えたような話で、法で裁けぬ悪党を、「地獄へおちろ〜っ!!」の決め台詞とともに喉を串刺しにして処刑する過激な内容。これを小学生が読む漫画雑誌で連載していたのだからすごい。

近年、その平松伸二が自伝的漫画「そしてボクは外道マンになる」を連載開始。
今も強烈に印象に残るブラックエンジェルズがどうやって描かれたのか明らかになると、ワクワクしながら読んでいた。「外道マン」は平松伸二が上京してアシスタントを始めるところから話が始まる。そして次は出世作である「ドーベルマン刑事」の話という風に話が展開していく。

いよいよ待望の「ブラックエンジェルズ」の話が始まる!というところで、新しい平松伸二の担当編集者が登場する。担当編集者は漫画家のブレーンであり、プロデューサーや原作者に匹敵する大事な役どころ。ジョジョもキャプ翼も北斗の拳も、大ヒット漫画の陰には大体名編集者の活躍がつきもの。そして「ブラックエンジェルズ」のブレーンとして担当編集者なった男の名前は「真髄栄加元(まずいえいかげん)」。

真髄1.png

どんな名前だよ!?とツッコミを入れざるを得ない。
「外道マン」は変すぎる名前が多くて、ちょっとどうかと思う。

とにかく真髄は打ち合わせをすっぽかして酒浸りだったり、「イイカゲンさに悩まされることになる」と作者のモノローグで先の展開を明示している。それと同時に「ある意味最高の…そしてある意味最低の編集者」ともしており、そんな二人がどうやってあの傑作をモノにできたのか、嫌が応にも期待が高まるのである!

真髄2.png

しかし直後に「外道マン」が打ち切りを喰らい、その詳細は一切描かれることがなかった。。。
大宇宙ガッカリ。
…というか、モデルになった人もいるのに、名誉挽回の描写もないのは問題があるのでは。

 
で、ある日、久しぶりに巻来功士の自伝的漫画「連載終了!」を読み返していたら、「真髄栄加元」のモデルになっている人が出ているのに気がついた。ブラックエンジェルズの残酷描写に対する編集部の規制に愚痴ってるシーンがあるのだ。

真髄3.png

しかも巻末の対談にも本名付きで人物像について語られている。

真髄4.png

本名は「松井栄元」!
割と秀逸なモジリだった!

やはり型破りで優秀な人物だったと回想されている。
その辺が「外道マン」の連載が続けば語られていたのだろうなあ。
ちなみに現在は中国人相手に漫画の仕事をしているという(対談時)。

ちなみに前々回紹介した「アカテン教師梨本小鉄」も松井氏によるプロデュース。
その漫画にも英語教師役で登場。
ノンベでスケベのネチッコイ筆記問題で来るに違いない人物として描かれている!

真髄5.png

ちなみに当時、松井氏には彼女がおり、ホステスのいる場所に行くのを嫌がっていたという。

さらにもうちょっと調べてみると、松井氏は「キン肉マン」の二代目担当でもあるという。
ウォーズマンや、バッファローマン戦あたりを担当していたようだ。

パロスペシャルは実在する技と前後逆なのだが、そのミスは松井氏のせいだという。
その辺のエピソードは「BIGFIGHT」というムックのインタビューで語られている。
パロスペシャルの表紙が目印だ!

いい加減だとキン肉マンとは実に相性が良さそうに思えてしまう。。。
平松伸二にしたって、「いいんだよ、細けえことは」の人だし。

 

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通りすがり

キン肉マンの2代目編集松何だったかなと検索したらここに来ました。
梨本小鉄やブラックエンジェルズを担当していたとは知りませんでした。ありがとうございます。
首飛ばしの話は如何にもキン肉マンの残虐ファイトのお人ですね。
ナイトスクープの記事のモテエピソードも面白かったです。
by 通りすがり (2021-08-21 13:26) 

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