水飲むとバテる理論を否定した漫画はあったのか問題。ちばあきおの「半ちゃん」 [心に残る1コマ]
プレイボール2の新刊買ったら、半田が主役の単行本「半ちゃん」があると初めて知った。そういえば単行本の巻末でタイトルだけ見たような気もする。
早速買ってみた。
中古で3000円した。
有名作家の希少本だし、思ったより安く入手できて良かった。
「半ちゃん」はちばあきおの短編集。
タイトルになっている半ちゃんは「キャプテン」以前の1971年に描かれたもの。
なんとイガラシも登場しているので衝撃を受けた。
イガラシの容姿はキャプテンの最初だけ見せたあのツルツル頭バージョンである。
性格も運動センスもそのまんまだ。
そこでちょっと気になるコマがあった。
超弱小草野球チームに誘われたイガラシは、のちの谷口の剣道ノックみたいなサド指導を始めるのだが、その中に「練習中に水を飲むとバテるから飲ませない」という指導があった。
アメトークの部活芸人でも言われていたが、20年ぐらい前はこういう指導をしていたのだそうだ。喉が渇いて仕方ない部員たちは、例えば雨上がりのグラウンドでスライディングして泥水をすすったり、わざと唇を噛み切って蛇口で洗うふりして飲もうとしたり(それを他の部員が防ぐために間近で監視)、信じられないような光景が繰り広げられていたという。
もちろんこまめな水分補給が正解だ。
水のまなんだら死ぬ。
うちの60過ぎの母もよく言っているが、健康法なんてのも時代によって変わる。
トレーニング理論も然りだ。
前回感想を述べた「ダンベル何キロ持てる?」でも、当たり前のように行われているトレーニング前のストレッチは逆に体に良くないという最新理論が紹介されていたので、めんどくさくて練習前のストレッチなどロクにしていなかった俺は「やったぜ!」と思ったものである。ちなみに練習後のストレッチもしていないのだが、、、
他にも筋トレを毎日するのは効率が悪いという理論を紹介していた。これは現在は結構普及している理論だと思うのだが、これを最初に漫画で読んだのは河合克敏の「帯をギュッとね!」だった。精神論ではない、楽しく効率的なトレーニングという、帯ギュのコンセプトを象徴するようなコマだが、調べてみると結構後半。全30巻のうちの22巻(1994年初版)である。
「オリンピックの強豪国でも土日は休む。格闘技で毎日猛練習するのは時代遅れ」と結構ざっくりした理論だったがインパクトがあった。1993年ごろの漫画である。もう四半世紀経っているんだなあ。。。
トレーニング中は水飲んだ方が良い理論を紹介した漫画というのはあったのだろうか?
あればぜひ読んでみたい。
画期的な野球理論で話題になった漫画といえば、三田紀房の「砂の栄冠」がある。野球はほぼ漫画でしか知らない俺だけども、この漫画って何か現実の高校野球に影響があったのだろうか。
逆の手でキャッチボールしたり、練習前にご飯を食べまくったり、グラウンドに1000万円を埋める高校は出てきているのだろうか?ちょっと「砂の栄冠」を読み返してみたら、やっぱり面白くて読みふけってしまった。
<追記:ドカベンに水を飲んだ方がいいと言う描写があったとコメントいただきました>
https://togetter.com/li/1249893
ドカベン32巻1978/10/1発売とのことで、
71年に描かれた「半ちゃん」から7年経過している計算になります。
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半ちゃん (JUMP SUPER COMICS JSC057)
- 作者: ちば あきお
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1979/04/15
- メディア: コミック
早速買ってみた。
中古で3000円した。
有名作家の希少本だし、思ったより安く入手できて良かった。
「半ちゃん」はちばあきおの短編集。
タイトルになっている半ちゃんは「キャプテン」以前の1971年に描かれたもの。
なんとイガラシも登場しているので衝撃を受けた。
イガラシの容姿はキャプテンの最初だけ見せたあのツルツル頭バージョンである。
性格も運動センスもそのまんまだ。
そこでちょっと気になるコマがあった。
超弱小草野球チームに誘われたイガラシは、のちの谷口の剣道ノックみたいなサド指導を始めるのだが、その中に「練習中に水を飲むとバテるから飲ませない」という指導があった。
アメトークの部活芸人でも言われていたが、20年ぐらい前はこういう指導をしていたのだそうだ。喉が渇いて仕方ない部員たちは、例えば雨上がりのグラウンドでスライディングして泥水をすすったり、わざと唇を噛み切って蛇口で洗うふりして飲もうとしたり(それを他の部員が防ぐために間近で監視)、信じられないような光景が繰り広げられていたという。
もちろんこまめな水分補給が正解だ。
水のまなんだら死ぬ。
うちの60過ぎの母もよく言っているが、健康法なんてのも時代によって変わる。
トレーニング理論も然りだ。
前回感想を述べた「ダンベル何キロ持てる?」でも、当たり前のように行われているトレーニング前のストレッチは逆に体に良くないという最新理論が紹介されていたので、めんどくさくて練習前のストレッチなどロクにしていなかった俺は「やったぜ!」と思ったものである。ちなみに練習後のストレッチもしていないのだが、、、
他にも筋トレを毎日するのは効率が悪いという理論を紹介していた。これは現在は結構普及している理論だと思うのだが、これを最初に漫画で読んだのは河合克敏の「帯をギュッとね!」だった。精神論ではない、楽しく効率的なトレーニングという、帯ギュのコンセプトを象徴するようなコマだが、調べてみると結構後半。全30巻のうちの22巻(1994年初版)である。
「オリンピックの強豪国でも土日は休む。格闘技で毎日猛練習するのは時代遅れ」と結構ざっくりした理論だったがインパクトがあった。1993年ごろの漫画である。もう四半世紀経っているんだなあ。。。
トレーニング中は水飲んだ方が良い理論を紹介した漫画というのはあったのだろうか?
あればぜひ読んでみたい。
画期的な野球理論で話題になった漫画といえば、三田紀房の「砂の栄冠」がある。野球はほぼ漫画でしか知らない俺だけども、この漫画って何か現実の高校野球に影響があったのだろうか。
逆の手でキャッチボールしたり、練習前にご飯を食べまくったり、グラウンドに1000万円を埋める高校は出てきているのだろうか?ちょっと「砂の栄冠」を読み返してみたら、やっぱり面白くて読みふけってしまった。
<追記:ドカベンに水を飲んだ方がいいと言う描写があったとコメントいただきました>
https://togetter.com/li/1249893
ドカベン32巻1978/10/1発売とのことで、
71年に描かれた「半ちゃん」から7年経過している計算になります。
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否定する意図があったのかは分かりませんが、ドカベンで山田太郎に触発されて野球を始めた素人集団のチームが不戦勝や相手の試合放棄で勝ち上がっていく話がありまして、疲れるからと水を飲まない相手チームに対して「暑い時は休憩を取って、喉が乾いたら水を飲めばいい」と水を飲みながら練習や試合をして、結果水を飲まずにいた相手チームが攻撃のし過ぎで倒れて試合放棄という話がありました。
あの話は画期的だったと思いますね。
by E (2020-01-17 02:59)
調べてみたら、こんなページ見つけました。
https://matome.naver.jp/odai/2153251903407241001
面白いですねー、さすが水島新司!
ドカベンちゃんと読んだことがないので知りませんでした。
そういえば、プレイボールで太田が水分取りすぎだと注意されるコマがありましたけど、半ちゃんのイガラシよりはトーンが低めでした。この時期は水飲んだらバテる理論も少し疑われていたのかもしれないと思うと面白いですね。
by hondanamotiaruki (2020-01-21 22:49)