「いだてん」に登場した人見絹枝を扱った漫画、伊藤智義/森田信吾 「栄光なき天才たち」 [名作紹介]
実家に帰るたびに大河ドラマ「いだてん」をまとめて見ている。
日本のオリンピック史を語ったドラマだ。
まだ見てないが、こないだ人見絹枝が出てきたらしい。
人見絹枝といえば「栄光なき天才たち」にも出てきた。
この漫画はマイナーな偉人を取り扱った傑作。
人見絹枝は1巻に登場。
文庫版などは順番がバラバラだったり、未収録回が多いので注意が必要だ。
人見絹枝は女子初のオリンピックメダリスト。
「いだてん」ではよく描かれているが、当時は女性が運動することへの偏見が強く、そういった逆風の中で人見絹枝は1928年のアムステルダムオリンピックに出場した。が、狙っていた100mで惨敗。
他に唯一出場できた800mにもエントリー。800mは一度も走ったことがなかったというから記念受験的なものだったのだろう。
ところが終わってみれば世界新記録で2位!1987年の連載当時では女子陸上史上唯一のメダリストだった。そしてメダル獲得の3年後、24歳の若さで亡くなってしまう。
「栄光なき天才たち」では、世間の重圧と100m惨敗という結果に苦しみつつ、初めて自分のために勝ちたいと思った絹枝の姿から物語が始まる。
未経験の800mをどう走ったら良いのかわからないとアドバイスを求める絹枝に、コーチは「700mを全力で走れば、残り100mは体が自動的にスパートをかける」と説明するのだが、これは実はなんの根拠もないデタラメだった。彼女の勝てる可能性はゼロなのだから、せめてリラックスして走ってもらうのが務めとコーチがスポーツ記者に打ち明ける。
競技が始まると絹枝はグングンと順位を上げていく。
残り100mになったところで3位。スパートがかかるが、先行者のスパイクが足にあたり、バランスを崩し、後続に抜かれそうになる。ところがここで謎の光が絹枝にスパートをかけさせ、2位を抜いて1位に迫る。ゴールして倒れこみ気がつけばコーチが世界新記録で2位だと教えてくれるという幕引き。
このスパイクの描写が痛そうで印象的なのだが、調べても他には出てこない記述なので、どうやらフィクションっぽい。実際の競技でもこういうことはあるのだろうか?最後の足から出てきたような光もよく分からないが、なんか納得させられてしまう。これが漫画の力というものだろうか。
他にも人見絹枝を扱った漫画があるらしい。
比古地朔弥「ライジングガール!~人見絹枝物語~」はキンドル読み放題対象作品。
女性誌で連載されたもののようだ。星4つと評価も高い。
表紙はなんかバレーボール漫画みたい。あと手が「七夕の国」っぽい。。。
文字の本は結構いっぱい出ている。
24歳で亡くなったのに濃くてドラマチックな人生だったのだろうなと思う。
日本のオリンピック史を語ったドラマだ。
まだ見てないが、こないだ人見絹枝が出てきたらしい。
人見絹枝といえば「栄光なき天才たち」にも出てきた。
この漫画はマイナーな偉人を取り扱った傑作。
人見絹枝は1巻に登場。
文庫版などは順番がバラバラだったり、未収録回が多いので注意が必要だ。
人見絹枝は女子初のオリンピックメダリスト。
「いだてん」ではよく描かれているが、当時は女性が運動することへの偏見が強く、そういった逆風の中で人見絹枝は1928年のアムステルダムオリンピックに出場した。が、狙っていた100mで惨敗。
他に唯一出場できた800mにもエントリー。800mは一度も走ったことがなかったというから記念受験的なものだったのだろう。
ところが終わってみれば世界新記録で2位!1987年の連載当時では女子陸上史上唯一のメダリストだった。そしてメダル獲得の3年後、24歳の若さで亡くなってしまう。
「栄光なき天才たち」では、世間の重圧と100m惨敗という結果に苦しみつつ、初めて自分のために勝ちたいと思った絹枝の姿から物語が始まる。
未経験の800mをどう走ったら良いのかわからないとアドバイスを求める絹枝に、コーチは「700mを全力で走れば、残り100mは体が自動的にスパートをかける」と説明するのだが、これは実はなんの根拠もないデタラメだった。彼女の勝てる可能性はゼロなのだから、せめてリラックスして走ってもらうのが務めとコーチがスポーツ記者に打ち明ける。
競技が始まると絹枝はグングンと順位を上げていく。
残り100mになったところで3位。スパートがかかるが、先行者のスパイクが足にあたり、バランスを崩し、後続に抜かれそうになる。ところがここで謎の光が絹枝にスパートをかけさせ、2位を抜いて1位に迫る。ゴールして倒れこみ気がつけばコーチが世界新記録で2位だと教えてくれるという幕引き。
このスパイクの描写が痛そうで印象的なのだが、調べても他には出てこない記述なので、どうやらフィクションっぽい。実際の競技でもこういうことはあるのだろうか?最後の足から出てきたような光もよく分からないが、なんか納得させられてしまう。これが漫画の力というものだろうか。
他にも人見絹枝を扱った漫画があるらしい。
比古地朔弥「ライジングガール!~人見絹枝物語~」はキンドル読み放題対象作品。
女性誌で連載されたもののようだ。星4つと評価も高い。
表紙はなんかバレーボール漫画みたい。あと手が「七夕の国」っぽい。。。
文字の本は結構いっぱい出ている。
24歳で亡くなったのに濃くてドラマチックな人生だったのだろうなと思う。
栄光なき天才たち 全17巻完結(ヤングジャンプコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]
- 作者: 伊藤 智義 森田 信吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- メディア: コミック
2019-07-16 08:57
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