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ディズニー専門誌でも漫画が連載された子供に不人気ヒーロー「アクマイザー3」を語る!鈴木武幸「夢を追い続ける男」6 [シリーズ]

鈴木武幸の「夢を追い続ける男」を読み続ける男のシリーズ、第6回は「アクマイザー3(スリー)」を紹介。
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アクマイザー3は人間を守るために寝返った悪魔の三銃士というヒーロー。

ちなみに裏切り者の名を受けて全てを捨てて戦う東映ヒーロー、永井豪のデビルマンが1973年。アクマイザー3は1975年。影響下にあるのかと考えると面白いのかもしれない。同時期の東映特撮は「仮面ライダーストロンガー」「秘密戦隊ゴレンジャー」だという。本によると、制作費がストロンガーの半分で、予算的に厳しかったことが色々と書かれている。

初期は人間体のないヒーローとして設定されていたが、それも俳優の出演料を抑えるためだったそう。オープニングで疾走する3人乗りのバイクは、そのまま撮影中に壊れてしまったので、映像の使えるところだけを使ったのだという。
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マニアックに作りすぎてあまり子供には受け入れられなかったそうだが、今でも根強いファンが多い作品だと思う。俺も朝方にやっていた再放送を必死に起きて見ていた記憶がある。

2005年に大人向けのフィギュアの人気ブランド「S.I.C」シリーズにおいて、竹谷隆之によってアレンジされたフィギュアが発売された。
S.I.C. VOL.31 アクマイザー3

S.I.C. VOL.31 アクマイザー3

  • 出版社/メーカー: バンダイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

結構余ってたような気がするけども。。。(今現在、amazonでも安価で入手できる)

また、「仮面ライダーウィザード」の映画でも、そのままS.I.Cのデザインがスーツ化されたような姿で魔界の三銃士が登場した。オリジナルは「ザビタン」「イビル」「ガブラ」だが、映画では「ザタン」「イール」「ガーラ」なんだそうな。


平成ライダーをプロデュースしている武部直美は、子供の頃にアクマイザー3を見たことが東映入社の動機になったそう。これを「変わった女性だとは思いますが」と鈴木Pが本に書いているのが面白い。

桂正和の漫画「ウイングマン」は東映特撮への思い入れがたっぷりだが、キャラクターの造形的にはあまり影響が感じられないスタイリッシュで不思議なデザインだなと思っていたが、アクマイザー3のリーダー、ザビタンがモチーフなのかもしれない。主人公の部屋にザビタンのポスターが描かれていたりする。ただし他のヒーローも同じようにあちこちに書かれているので、特別意味を持って描かれているのかはわからない。
アクマイザー4.png

ウィキペディアを読んでいて驚いたのだが、むかしディズニーランド専門誌で「アクマイザー3」の漫画が連載していたという。作画はプラモ狂四郎のやまと虹一。1964年から43年も続いた雑誌で、初期はディズニー以外も扱う児童誌だったんだそうだ。あまり書店で見た記憶がないが。。。
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(画像は拾い物。月刊少年マガジンに掲載された同作者によるもの。)

 
アクマイザー3は3人が名乗った後にレイピアを重ねる所作がカッコイイのだが、元ネタとなったアレクサンドル・デュマの「三銃士」を自分が知ったのはだいぶ後。1987年の「アニメ三銃士」による。

 
子供に不人気だったというアクマイザー3。
友達に勧めたとき、
ガブラのデザインはどう見てもウンチ。。。ってことはよく言われた。
これが不人気の一因だったのだろうか。。。



特撮メタルボーイヒーローズ TMBH-21 ガブラ アクマイザー3 ガレージキット

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  • 出版社/メーカー: METALBOX
  • メディア: おもちゃ&ホビー



夢を追い続ける男

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  • 作者: 鈴木 武幸
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/12/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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