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ジョジョの人気を決定づけたパロディはコレ!萩原一至「バスタード!!」 [心に残る1コマ]

アニメ版ジョジョ第五部、アバッキオが死ぬシーンで泣いた。
「近道しようとして真実を見失うかもしれない」という名台詞。

原作でも屈指の名シーンだと思っていたが、まさか泣くとは思わなかった。
リゾットvsドッピオも第五部のトップバトルだと思っていたのだが、異様に力を入れて作画されていて感動した。

思わず海外の反応を翻訳したページなども読んでしまう。
その中に、ラスボスが真実に辿り着けなくなってしまう伏線になっていると指摘しているものがあって膝を打った。第五部はよくわからん幕切れだったけども、なるほど気づかなかった。

アニメ化にあまり興味がない俺だが、新しいファンを引き入れるには一番有効な宣伝だと思う。特に海外にも伝わり易いのが良い。必ずや10数年後、フォロワー作品が世界中に頻発するのであろう。今以上に。

連載開始の頃は、ジャンプ漫画らしくないからすぐに終わると思っていたジョジョだが、今や不動の地位を築いている。ジャンプ漫画以外でもジョジョパロディは珍しくなくなった。このパロディというのが重要で、ジョジョの面白がり方を端的に翻訳し、地獄のジャンプアンケート至上主義で生き残らせた要因だと思うのだ。

最初にプロがやったのはおそらく新沢基栄の「ハイスクール!奇面組」だというのは以前ブログに書いた。(五部の初パロディのことも書いてる。)だが、ジョジョの良さを端的に、もっとも象徴的に伝えたのは萩原一至の「バスタード!!」ではないかと俺は思う。

「それはァァァ!!吸血鬼のォォォ!!恐れる物ではァァァ!!世界一ィィィィ!!!!」
ヴァンパイア1.png
掲載は「バスタード!!」3巻。もちろんコレはジョジョファンにはお馴染み。死にかけたスピードワゴンを蘇生させたナチス将校のシュトロハイムが放つセリフ、「ドイツの医学薬学は世界一ィィィ」が出典だ。このパロディは当時クラスメイトの間で話題になった。ジョジョの面白がり方がさらに周知され、延命に一役買ったと思う。

ちなみにバスタードは剣と魔法のファンタジー漫画。
ヴァンパイアとの対決に主人公側が十字架とニンニクを使用した際にヴァンパイアが放つのが問題のコマなのだが、結局効果はない。
ヴァンパイア3.png
使用する前の「こーゆー古典的なのは嫌だったんだけど」というセリフが面白い。
ヴァンパイア2.png
吸血鬼が十字架とニンニクが苦手という設定は当時すでにコントやギャグ漫画の定番となっていたが、今の読者にどれぐらい通用するのだろうか?

バスタードはいろんなパロディが登場するが、その中に江川達也の「まじかるタルるートくん」ネタもある。

コレに江川達也もやり返しているのはホッコリする。
この後、バスタードの単行本おまけ漫画にも江川氏が登場し、仲の良い姿を見せている。
このころの江川達也は漫画に対して真摯だった。

 

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