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5年前の漫画が今頃刺さりまくる。小池みきの「同居人の美少女がレズビアンだった件。」 [名作紹介]

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やはりフランスですよ。
前回、フランスの進んでる映画、「Elle」を見ました。
性表現とか差別にうるさいツイッターですが、もう一つ、進んだフランス漫画を思い出しました。

小池みきの「同居人の美少女がレズビアンだった件。」
なんとなく買って、いまひとつ面白くなかったんですけど、思い出したので読み返したら色々刺さりました。日本人とフランス人のレズビアンカップルの交際を軸に描かれたエッセイっぽい形式の漫画です。
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最初は著者の同居人で漫画の監修もやっているレズビアンの牧村朝子さんのキャラクターに注目して読んでいた様な気がします。面白いけれど、同時期に読んだ「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」の永田カビの筆力が圧倒的だったため、その辺で損していたのかもしれません。どちらもレズという看板を掲げていますが、全く切り口が違う。

「同居人〜」では同性婚に対するフランス人の意識を色々と知ることができます。「それに引き換え日本は。。。」という話ではなく、色々と問題もあるようです
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読んだ頃はLGBTなんて聞いたことがなかった様な気がしますが、現在あっという間に普及してしまって、少なくとも今ツイッターで同性婚に嫌悪感を露わにしたらとんでもない差別者だと袋叩きでしょう。そんなTV番組は作れないし、政治家が発言したら大バッシングされるでしょう。

差別心は誰にでもありますけど、程度の問題だったり、無自覚だったりする場合があります。意識が低すぎると、どこかで悪気はないのにやらかして非難される恐怖を誰もが抱えているのではないでしょうか。日本育ちのガーナ人、星野ルネの「アフリカ少年が日本で育った結果」を二冊読みましたけど、それも含めて最近そういうことをよく考えます。これらの本を読んで、ささやかに情報をアップデートするのは有益なのではないでしょうか。
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ツイッターで差別を訴える人が、同時にとんでもない差別者だったりすることがよくあります。「私は差別と黒人が嫌いだ」みたいなブラックジョークがありますが。そこに陥る恐怖を抱きながら牧村さんが監修しているのが伝わってくるのも良いですね。自分は誰も傷つけないと言いきっちゃう人がいる「芸術は誰も傷つけない」論も最近やりました。
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本も寝かしておくと自分の中で色々意味が変わってくるものがある。2019年の現在、2014年に描かれた本のことが色々と刺さる。また5年経つと刺さらなくなっているかもしれない。そんなことも覚えておこうと思いました。

 

同居人の美少女がレズビアンだった件。

同居人の美少女がレズビアンだった件。

  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2014/09/26
  • メディア: Kindle版

タグ:同性愛
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