フランスの最新(?)の性表現の香りを嗅ぐ。ポール・バーホーベン「Elle」 [注目作品]
ここんところ毎回レイプレイプで「デトロイト・メタル・シティ」かって感じだけど、今回もレイプの話です。
前回、伊藤詩織が訴えた人について調べていたら、町山智浩がラジオ番組の映画紹介のコーナーで、その事件について触れていたのを見つけた。2年ぐらい前の話題で、その辺疎くてごめんなさいだが。
すごいと思ったのが、伊藤詩織に訴えられた人がTBS社員だったというのをTBSのラジオ番組で堂々と説明したこと。慌てて女性DJがフォローを入れていた。ぶっ込んでやろうと狙っていたのだろう。やるなあ、町山智浩。
で、紹介していたフランス映画「Elle」の解説もすごかった。
俺なりに口汚く要約すると、レイプされた女がクソビッチだったけど、お前らどう思う?という内容だ。町山智浩によるとフランスですごく論争になったんだそうだ。フランスって性に自由な印象がある。最近やたら性表現関係でツイッターがうるさいので、その辺の最先端の感覚の匂いを嗅ぎたいと思ったので、アマゾンプライムで400円課金して見てしまったよ。
何しろ監督が「ロボコップ」のポール・バーホーベンだ。
優等生的な平等主義に骨太のブラックジョークを突き立て豪快に笑い飛ばす様な作風の人。アメリカデビューとなった「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣 」以降は1本のぞいて全て見ているぐらい好きな監督である。何と言っても「スターシップトゥルーパーズ」が大好きで、当時死ぬほど繰り返し見た。
「Elle」のあらすじの中で最も興味を惹かれたのが、強姦されるヒロインが60歳の美魔女というところ。フランスではおばあちゃんも若い男から性の対象として見られるなんて話を聞いたことがあった。その辺を見たかったというのもある。主演のイザベル・ユペールはなるほど確かに美人である。映画公開時は64歳ぐらいか。
驚いたのは、ユペール演じるヒロインの母親役まで若い男を囲っているのである。金目当てという設定ではあるのだけれど。元気だなあ、80歳ぐらいか?
本宮ひろ志の「幕末紅蓮隊」だったか、性衝動が抑えられない獣の様な主人公が、ばあさんに襲いかかるという凄まじいオープニングが強烈に記憶に残っているのだが、それを実写でやったらどうなるんだろうという興味もあった。
で、まあ結局見てみて、年寄りだからどうとかいうことも無いんですけど。
以下ネタバレ含みます。
見ていて、結局1996年の映画「クラッシュ」みたいなことかー?って思っていたら、そういう流れだったので、ちょっと興味を失いました。
ヒロインはレイプでないと興奮しない犯人が好みの男だったのでレイプですら受け入れる様になるんですが、そうなるとレイプではなくなるので二人は破局するしかないわけです。男は他にいっぱいいて、親友の夫とも不倫してるのでレイプ犯はあっさりポイされる。逆上してまた襲われるんだけど、レイプを受け入れることで攻撃するというクライマックスの前代未聞の攻防があり、犯人はヒロインの息子に撲殺されてしまうんだけども、あまり罪の意識もなくハッピーエンド。
レイプをテーマにした映画にも関わらず、レイプされたヒロインに全く同情が湧かない様に作られているという試みが面白いと思いました。町山さん的にはどこまで彼女の気持ちに寄り添えるか問われるコメディ映画の傑作だみたいに解説してました。どこまで寄り添えたのでしょうか。
前回、伊藤詩織が訴えた人について調べていたら、町山智浩がラジオ番組の映画紹介のコーナーで、その事件について触れていたのを見つけた。2年ぐらい前の話題で、その辺疎くてごめんなさいだが。
すごいと思ったのが、伊藤詩織に訴えられた人がTBS社員だったというのをTBSのラジオ番組で堂々と説明したこと。慌てて女性DJがフォローを入れていた。ぶっ込んでやろうと狙っていたのだろう。やるなあ、町山智浩。
で、紹介していたフランス映画「Elle」の解説もすごかった。
俺なりに口汚く要約すると、レイプされた女がクソビッチだったけど、お前らどう思う?という内容だ。町山智浩によるとフランスですごく論争になったんだそうだ。フランスって性に自由な印象がある。最近やたら性表現関係でツイッターがうるさいので、その辺の最先端の感覚の匂いを嗅ぎたいと思ったので、アマゾンプライムで400円課金して見てしまったよ。
何しろ監督が「ロボコップ」のポール・バーホーベンだ。
優等生的な平等主義に骨太のブラックジョークを突き立て豪快に笑い飛ばす様な作風の人。アメリカデビューとなった「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣 」以降は1本のぞいて全て見ているぐらい好きな監督である。何と言っても「スターシップトゥルーパーズ」が大好きで、当時死ぬほど繰り返し見た。
「Elle」のあらすじの中で最も興味を惹かれたのが、強姦されるヒロインが60歳の美魔女というところ。フランスではおばあちゃんも若い男から性の対象として見られるなんて話を聞いたことがあった。その辺を見たかったというのもある。主演のイザベル・ユペールはなるほど確かに美人である。映画公開時は64歳ぐらいか。
驚いたのは、ユペール演じるヒロインの母親役まで若い男を囲っているのである。金目当てという設定ではあるのだけれど。元気だなあ、80歳ぐらいか?
本宮ひろ志の「幕末紅蓮隊」だったか、性衝動が抑えられない獣の様な主人公が、ばあさんに襲いかかるという凄まじいオープニングが強烈に記憶に残っているのだが、それを実写でやったらどうなるんだろうという興味もあった。
で、まあ結局見てみて、年寄りだからどうとかいうことも無いんですけど。
以下ネタバレ含みます。
見ていて、結局1996年の映画「クラッシュ」みたいなことかー?って思っていたら、そういう流れだったので、ちょっと興味を失いました。
ヒロインはレイプでないと興奮しない犯人が好みの男だったのでレイプですら受け入れる様になるんですが、そうなるとレイプではなくなるので二人は破局するしかないわけです。男は他にいっぱいいて、親友の夫とも不倫してるのでレイプ犯はあっさりポイされる。逆上してまた襲われるんだけど、レイプを受け入れることで攻撃するというクライマックスの前代未聞の攻防があり、犯人はヒロインの息子に撲殺されてしまうんだけども、あまり罪の意識もなくハッピーエンド。
レイプをテーマにした映画にも関わらず、レイプされたヒロインに全く同情が湧かない様に作られているという試みが面白いと思いました。町山さん的にはどこまで彼女の気持ちに寄り添えるか問われるコメディ映画の傑作だみたいに解説してました。どこまで寄り添えたのでしょうか。
2019-03-26 08:34
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