島耕作はハーレム無双のなろう小説なのか?一度読んでみてほしい弘兼憲史の「課長島耕作」 [名作紹介]
島耕作が異世界に転生する新作漫画、「騎士団長島耕作」が話題になっている。「修羅コーサク」はあまり話題にならなかったのにね。
まだタイトルが発表されただけだが。
ハーレムで無双といえばまさに島耕作、というコメントがよく目に入ってくる。
そうかもしれないけど、なんかあまり読んでもないのにそういう作品だと思い込んじゃってる人が多すぎじゃなかろうかと、ちょっと違和感を持った。ちゃんと初期の島耕作を読んでいれば、出ないようなコメントが多すぎると思う。
島耕作のハーレムはただのハーレムではない。
NTR(寝取られ)ハーレムなのである。
一歩奥深いのである。
そんななろう小説があるだろうか。
って、よく考えたら俺もなろう小説知らないけども。
島耕作の初期は泥臭い。
35歳で年収700万。
俺よりはるかに稼いでいるが、はるかにオッサン臭い。
人間交差点(読んだことないけど)風の人情話なのだが、連載が長期化し、徐々にスマートな島耕作へと路線変更する。派閥抗争を乗り切った後に、いわゆるスーパーサラリーマン化していく。世間的なハーレム無双のイメージはこの辺からではないかと思う。人間交差点以降と派閥抗争以前の島耕作、ここが最も脂が乗っており、サラリーマン漫画の傑作と呼ばれる所以であると俺は断言する。
スマート島耕作になっての一人目の女、アイリーンには二股かけられていた。アイリーンは二股かけていることを何とも思っておらず、自分のことを性的偏執狂と認めるちょっと変わった女である。父をKKKに殺されたトラウマから、有色人種としか寝ない。二股の相手はボブという名前の黒人。島耕作はボブと仲良くなり、二人でアイリーンと付き合うようになるのである。
やがて島耕作は仕事で手柄を立て、日本に戻ることになる。
この手柄は無双でも何でもない。
仕事で横領をした同僚が、クビになる前に手がけた仕事が大ヒットしてしまったものだからさあ大変。上司的に同僚の手柄とするわけにはいかないので、手伝っていた島耕作の手柄になっちゃったのだ。ちなみにその同僚は色恋営業にやられておかしくなってしまったのが横領に至るキッカケ。一部始終を見ていた島耕作は、何か男の悲しい部分を隠してやるかのように辞令を受け入れるのだ。
さて、日本に戻ることになった島耕作はアイリーンとボブと別れることになる。そこにアイリーンの懐妊。どちらの子かわからないことを承知で、アイリーンはボブと結婚して産む決意をする。出産後、何となく確認の電話が入れられない島耕作だったが、意を決して電話した結果、電話に出たボブから「肌の色は黒かったぞ」と聞かされ安堵する。しかしそれはボブの優しい嘘だったのである。ええ話や。
ちなみにこの時の子供は連載がウルトラ長期化したせいで再登場して悲劇的な結末を迎えてしまうのだった。。。
スマート期島耕作の二人目の女は名脇役の典子。枕営業上等の銀座の売れっ子ホステスである。島耕作の上司がメインスポンサー。三人目の女、パメラはフリーであるが元ヤク中のシングルマザー(のちにレズであることが判明する)。ただのハーレム漫画でないことがお分かりいただけると思う。
四人目の女は元芸者で、京都の小料理屋の若女将、かつ子。
やはりメインスポンサー(大物歌舞伎役者)がいる事が発覚。それを承知で付き合うことになる。
島耕作の仕事が難航しているとき、彼女が助け舟を出す。
大物日本画家への仕事の依頼なのだが、一週間通いつめても良い返事がもらえない。その大物日本画家は芸者時代のかつ子を贔屓にしていた時期があったのだった。
かつ子は単独で交渉に乗り込む。
はじめは呑気に待っていた島耕作だったが、2時間、3時間経ってもかつ子は出てこない。
やられてるんじゃないかなあという妄想に葛藤する。
お見せできませんが、桜の樹の下で思い悩む島耕作に重なった犯されるかつ子の絵がとても素晴らしいのだ。
実際どうだったのかというのは分からないまま。
態度から察しろという、大人の漫画なのである。
そしてこの手柄をきっかけに島耕作は異動となり、かつ子とはお別れという皮肉な結果になってしまうのである。
ちなみに五人目の女、大町久美子も初登場時は二股をかけている。母の3Pを見たトラウマで、やっぱり若干尖った性癖をお持ちなのだ。
このヒロインと最終的に結ばれる島耕作。
単純にハーレム無双と笑える漫画だろうか。
未読の方には是非一度読んでいただきたい。
まだタイトルが発表されただけだが。
ハーレムで無双といえばまさに島耕作、というコメントがよく目に入ってくる。
そうかもしれないけど、なんかあまり読んでもないのにそういう作品だと思い込んじゃってる人が多すぎじゃなかろうかと、ちょっと違和感を持った。ちゃんと初期の島耕作を読んでいれば、出ないようなコメントが多すぎると思う。
島耕作のハーレムはただのハーレムではない。
NTR(寝取られ)ハーレムなのである。
一歩奥深いのである。
そんななろう小説があるだろうか。
って、よく考えたら俺もなろう小説知らないけども。
島耕作の初期は泥臭い。
35歳で年収700万。
俺よりはるかに稼いでいるが、はるかにオッサン臭い。
人間交差点(読んだことないけど)風の人情話なのだが、連載が長期化し、徐々にスマートな島耕作へと路線変更する。派閥抗争を乗り切った後に、いわゆるスーパーサラリーマン化していく。世間的なハーレム無双のイメージはこの辺からではないかと思う。人間交差点以降と派閥抗争以前の島耕作、ここが最も脂が乗っており、サラリーマン漫画の傑作と呼ばれる所以であると俺は断言する。
スマート島耕作になっての一人目の女、アイリーンには二股かけられていた。アイリーンは二股かけていることを何とも思っておらず、自分のことを性的偏執狂と認めるちょっと変わった女である。父をKKKに殺されたトラウマから、有色人種としか寝ない。二股の相手はボブという名前の黒人。島耕作はボブと仲良くなり、二人でアイリーンと付き合うようになるのである。
やがて島耕作は仕事で手柄を立て、日本に戻ることになる。
この手柄は無双でも何でもない。
仕事で横領をした同僚が、クビになる前に手がけた仕事が大ヒットしてしまったものだからさあ大変。上司的に同僚の手柄とするわけにはいかないので、手伝っていた島耕作の手柄になっちゃったのだ。ちなみにその同僚は色恋営業にやられておかしくなってしまったのが横領に至るキッカケ。一部始終を見ていた島耕作は、何か男の悲しい部分を隠してやるかのように辞令を受け入れるのだ。
さて、日本に戻ることになった島耕作はアイリーンとボブと別れることになる。そこにアイリーンの懐妊。どちらの子かわからないことを承知で、アイリーンはボブと結婚して産む決意をする。出産後、何となく確認の電話が入れられない島耕作だったが、意を決して電話した結果、電話に出たボブから「肌の色は黒かったぞ」と聞かされ安堵する。しかしそれはボブの優しい嘘だったのである。ええ話や。
ちなみにこの時の子供は連載がウルトラ長期化したせいで再登場して悲劇的な結末を迎えてしまうのだった。。。
スマート期島耕作の二人目の女は名脇役の典子。枕営業上等の銀座の売れっ子ホステスである。島耕作の上司がメインスポンサー。三人目の女、パメラはフリーであるが元ヤク中のシングルマザー(のちにレズであることが判明する)。ただのハーレム漫画でないことがお分かりいただけると思う。
四人目の女は元芸者で、京都の小料理屋の若女将、かつ子。
やはりメインスポンサー(大物歌舞伎役者)がいる事が発覚。それを承知で付き合うことになる。
島耕作の仕事が難航しているとき、彼女が助け舟を出す。
大物日本画家への仕事の依頼なのだが、一週間通いつめても良い返事がもらえない。その大物日本画家は芸者時代のかつ子を贔屓にしていた時期があったのだった。
かつ子は単独で交渉に乗り込む。
はじめは呑気に待っていた島耕作だったが、2時間、3時間経ってもかつ子は出てこない。
やられてるんじゃないかなあという妄想に葛藤する。
お見せできませんが、桜の樹の下で思い悩む島耕作に重なった犯されるかつ子の絵がとても素晴らしいのだ。
実際どうだったのかというのは分からないまま。
態度から察しろという、大人の漫画なのである。
そしてこの手柄をきっかけに島耕作は異動となり、かつ子とはお別れという皮肉な結果になってしまうのである。
ちなみに五人目の女、大町久美子も初登場時は二股をかけている。母の3Pを見たトラウマで、やっぱり若干尖った性癖をお持ちなのだ。
このヒロインと最終的に結ばれる島耕作。
単純にハーレム無双と笑える漫画だろうか。
未読の方には是非一度読んでいただきたい。
2019-02-06 07:51
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