SSブログ

千年に一人の美人政治家妻の旦那のセクシーさ!安彦良和「王道の狗」人物伝5:陸奥宗光 [歴史漫画]

「王道の狗」の歴史キャラ解釈を褒め称えるシリーズ5回目は陸奥宗光

小山ゆうの名作「お〜い!竜馬」で、その若き日の姿がよく知られている。
陸奥3.png
王道の狗では老成した陸奥がラスボスなのである。
めちゃくちゃセクシーな悪役なので必見だ。
陸奥1.png
外野の批判なんてどこ吹く風。
大を生かすために小を殺す。シャレにならないぐらい悪いこともしているが、自分の信じた道を命をかけて貫く、これぞ国家経営者と思えないこともない。ちなみに王道の狗の主人公は貫真人(つらぬきまひと)という名前を与えられているが、主人公以上に貫真人だ。

よくネットで時代を超えた美人と騒がれる、陸奥宗光夫人の亮子も本作に登場する。特に見せ場もないが、単なる華やかしでなく、陸奥の腹黒さも全て呑み込んだ上で連れ添っているのを1コマで表現しているのがすごく良いのだ。狡猾な陸奥が、彼女については不憫だと泣くシーンもすごく良い。
陸奥4.png
思うに政治家というのはすごく深みが表現できるキャラなのだ。
大を生かすために小を殺さざるを得ない。
家族に飯を食わせる責任のない人間が、人類皆平等だと言うのは楽だ。
陸奥と敵対する主人公は、嫌が応にもそういうことを学んでいき、その上で自分が貫く道を見つけていく。

 
この漫画は勝海舟も良い。
陸奥2.png
大事なのは人物だよ。言ってることや党派なんてどうだっていいのサ。主義主張はどうにでも変わるけど人物は変わりゃしないからね。」「陸奥には気をおつけ。あれは頭がいいよ。坂本龍馬の子分だった頃一緒にめんどうを見てやったが薄情な男サ。昔の弟子はみんな一度は顔を見せたがね。来ないのは陸奥だけ。人物だねえ…。

そんな二人が大好きだったという坂本龍馬とはどんな人物だったのだろう。
この漫画は、後半は勝海舟が作った新造艦を主人公が操ってアジアの海で暗躍するという、坂本龍馬が明治に生きていたら的なテーマもある。

 

王道の狗 全4巻 完結セット (JETS COMICS) [コミックセット]

王道の狗 全4巻 完結セット (JETS COMICS) [コミックセット]

  • 作者: 安彦 良和
  • 出版社/メーカー:
  • メディア: コミック


お~い! 竜馬 文庫版 コミック 全14巻セット (小学館文庫)

お~い! 竜馬 文庫版 コミック 全14巻セット (小学館文庫)

  • 作者: 武田 鉄矢
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/03/01
  • メディア: 文庫

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。