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小説家になる方法が書いてあるのかは別として傑作!それが柳本光晴の「響~小説家になる方法~」 [名作紹介]

連休中はかわぐちかいじの「空母いぶき」を大人買い。
ついでに目についたのが平積みしてあった「響~小説家になる方法~」という漫画も全巻購入してしまった。
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最近実写映画が公開され、主演女優が台本を「つまらない」と発言したとか、予告編で映画を絶賛する著名人が乙武はあちゅうはるかぜちゃん、「自分ですね」の椎木里佳という、一流芸能人コンボが話題になっていたので気にはなっていた。

お試し用の冊子がおかれていたので読んでみたら引き込まれた。
頭のいいことに、冊子は1話の冒頭からじっくり読ませるのではなく、面白いとこだけで編集されている。

その内容は、出版社に送られてきた投稿原稿が大層面白かったのだが、名前以外の個人情報が描かれておらず、応募規定に違反していたというもの。
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ベテラン編集者は没にしようとするが、実写でおそらく北川景子が演じている女性編集者はなんとかしてそれを防ごうと食い下がる。絶滅寸前の文学雑誌なのに、名前以外書かれていないという理由で傑作をゴミ箱にポイしようとすることに何の疑問も抱かない不条理が何とも面白い。(そう言えば昔、なにわ小吉が同じように連絡先を書かずに作品を投稿し、少年ジャンプが紙面を使って呼びかけしたということがあったな)

ちなみにkindle版は1〜3巻まで期間限定無料で読める。その中で編集長が出てくるのだが、きっちり牙を抜かれている。シベリアに抑留されて帰ってきた人みたいだ。どんなイジメを受けてきたんだろうと行間を想像してしまう。

 
主人公の響の行動が極端で、分かり易すぎる面白さというのが読んでいて危惧してしまう部分だ。
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しかし、登場する地味な作家たちの心理描写にも引き込まれるものがあり、単に気をてらった作品でないことは間違いない。

ひとつ読んでいて気になったのは、作者の柳本光晴の作画。
あまり絵がうまくならないタイプの漫画家で、良い感じの下手さ加減が独特のタッチになっているのだが、なんかやたらちょいエロを入れようとするのだ。女の子が足を閉じずに座っていたり、女性キャラが巨乳だったり、乳首ポチを描こうとする。
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これは画力向上の足掻きという風に感じる。こういう作家は、ある日突然に何かを悟ったように絵柄がガラッと変わったりする傾向があると思う。読んでいて危うい感じがつきまとう。無事に完結してほしいものだ。

どこまで書くんだろう。
ノーベル文学賞まで行ってしまうのだろうか。曽田康人の漫画みたいに、わけわからない異常なテンションになって完結する不安が漂う。

 

響~小説家になる方法~(1)【期間限定 無料お試し版】 (ビッグコミックス)

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  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2018/09/10
  • メディア: Kindle版



[まとめ買い] 響~小説家になる方法~

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タグ:文学
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